朝日を浴びて、景色を眺めて。「普通の暮らし」が何より贅沢

2014年 長和町K様邸

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終の棲家は、ふるさとで

 

ご家族の“ホーム”。帰るべき場所。

信州の山に抱かれた、のどかな集落。
まるで、昔からその一員であったかのように、ごく自然にこの土地に佇むK様の家。
長い山道を抜けてお住まいに辿り着くと、そこには手慣れた様子で軽トラを操るご主人の姿があった。

東京の大手製造メーカーの最前線に立つ、忙しい毎日をリタイアしてから、まだ一年。
すっかり長和町の人に生まれ変わったK様の姿が、そこにあった。

故郷に帰るきっかけは、ご主人の定年退職、お父様の他界、いくつかの転機が重なったこと。
これまで都心のマンションなどで暮らしてきたため、独立した子供たちが集い、帰る場所をつくってあげたいという想いもあった。
一方で、便利な都会の生活への慣れから、山深い信州の田舎で暮らすことへの躊躇も少なからずあった。

しかし、住めば都とはよく言ったもの。
ここには公共交通機関もなく、スーパー・コンビニ・病院も遠い。けれど「病院から一時間かけて歩いて帰ったおかげで、元気になったよ。」と笑うK様の姿には、田舎に引っこんだという悲壮感は微塵もなく、寧ろゆとりを感じさせる。
週2回東京まで往復する生活も、思ったほど苦ではない。東京から新幹線に乗ると「我が家へ帰る」と、ほっとした気持ちに包まれる。
東京には東京の豊かさがあり、そこから断絶された暮らしはしたくない。けれども、やっぱり長和が私たちの家だ―。

たった一年で、この土地とこの家はすっかりK様ご夫婦の“ホーム”になっている。

ご家族の“ホーム”。帰るべき場所。
ご家族の“ホーム”。帰るべき場所。
ご家族の“ホーム”。帰るべき場所。

 

ご家族の“ホーム”。帰るべき場所。

 

朝日を浴びて、景色を眺めてくつろぐ、
普通の暮らしの豊かさ

この家では、どの窓からも山が望め、庭や畑も見渡せる。入居一年目の夏は、庭に咲いた200本のひまわりを部屋の中から眺めて過ごした。「来年は500本咲かせたいな」と夢が膨らむ。家の中に、観葉植物は必要ない。

東から朝日が入り、南の景色を眺めてくつろぐ、という、信州ではありきたりな普通の暮らしが、ご夫婦はとびきり気に入っている。
中でも奥様のお気に入りは、キッチンからの眺め。まるで額に入った絵のようだ。しかも、この額は四季折々に表情を変える。春は山桜のピンクに覆われ、夏は一面に緑色深く、秋は田んぼの黄金色、冬は純白の雪景色―。移りゆく大自然の風景を、居心地の良い家の中から眺める。この上ない贅沢だ。

四季折々の色彩が楽しめる大きな開口
四季折々の色彩が楽しめる大きな開口。和室は小上がりで、気軽に腰かけたり横になったりできる。

 

田舎の人に教えられ、都会の人に喜ばれ

田んぼや畑にも精力的に出て、一年目ながらも色々な物が収穫できた。
都会人のはじめての耕作を、ご近所さんもよく気にかけてくれる。「田舎の人は素直でなんでも教えてくれるので、ありがたいですよ。」とご主人。
さらに、YouTubeを見れば田畑のつくり方から道具の使い方まで、なんでも分かる。田舎暮らしを効率よく楽しむ術を、K様は知っている。

収穫した野菜や米は、都会の友人に大いに喜ばれた。それがまた嬉しく、次の年はもっと良いものを作るぞと、気合が入る。友人たちは、手作り感あふれる新鮮な野菜から、田舎での生活そのものの魅力を感じ取っているようだ。

青年海外協力隊の経験を持つご主人の、異国情緒溢れるアフリカ小物 奥様手作りとは思えない、上質な皮のバック 住まいのいたるところに、K様らしい暮らしの楽しみが広がる
青年海外協力隊の経験を持つご主人の、異国情緒溢れるアフリカ小物。奥様手作りとは思えない、上質な皮のバック。住まいのいたるところに、K様らしい暮らしの楽しみが広がる。

 

選木ツアーで出会った太鼓梁は、まさに我が家の“顔”
選木ツアーで出会った太鼓梁は、まさに我が家の“顔”。K様の自慢のひとつだそう。

 

Voice 

K様ご夫妻

K様ご夫妻

信州の無垢材や、環境共生の家づくりというフォレストのコンセプトと、私たちの理想が共鳴して、お願いすることを決めました。フォレストの取組みは、社員の皆さんにはもはや当たり前なのでしょうが、とても素晴らしいこと。もっと広めて頂きたいですね。若い社員が多く、素直でまっすぐな姿勢も印象的でした。

夫婦二人の終の棲家として、プランニングにはとことんこだわりました。自分たちの実現したいイメージがあったので、それを基に担当者の方と何度も打合せを重ねました。おかげで満足いく計画になりました。

先日、大手メーカーで建てた知人の家へ行きましたが、同じ木の家といっても自分の家と明らかに違い、違いを強く実感しました。我が家は、県産材だし、無垢材だし、雰囲気も空気感もまるで違う‥心の中で勝手に戦って「我が家が一番!」と思ってしまいました(笑)。

 

Data
  • 竣工 H26年2月
  • 延床 131.66㎡(39.8坪)
Staff

 

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