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信州の匠を訪ねて

05 大工 宮下明芳さん(宮下建築)

匠の会総会2017レポート 後篇

匠の会とは、工房信州の家づくりを支える匠たちが技をさらに磨き上げるべく、材の加工方法や納まり・使い勝手などの意見交換から細かな技術革新を積み重ね、職人同士の連携を高めてより良い建物づくりにつなげることを目的に開催しています。

そして年に一度、全県の施工パートナーが一堂に会する「匠の会 総会」では、特に多大なるご尽力をいただいたパートナーに感謝の意を伝える表彰制度があります。今年度表彰をさせていただいた匠をご紹介します。

 

【 名匠会 】 宮下建築 宮下明芳さん 

「名匠会(めいしょうかい)」とは、総会での表彰が連続5年を超えるパートナーを特別表彰する、いわば殿堂入りといえます。

匠の会発足から12年目の今年、はじめて表彰をさせていただいた「名匠会」。その第一号となったのが、中川村の宮下建築さんです。

 

■ 本物の木造建築にこだわり続けて、58年

16歳で大工の道に入り、以来58年の経験を積んできた生粋の匠。

長らく木造建築に携わる中で、2×4工法やプレハブ工法など大量生産型の家づくりが流行った時代もありましたが「箱モノの家づくりは大工仕事を馬鹿にされているように思えて、一切関わらなかった」という宮下さん。大工としての誇りを胸に、本格的な木造づくりの仕事に専念されてきました。

工房信州の家とのお付き合いは、当社が長野県産材の家づくりに特化した当初から、15年以上に渡ります。「デザインは現代的だけど、中身は無垢材を使った本物の木の家。木の性質や色合いを自分で見極め技を活かすことが出来る、大工の腕が鳴る家だよ」と嬉しそうに語ってくれました。

■ 魅了する技は、魅せる現場づくりから

宮下さんの仕事は、仕上がりの美しさはもちろんのこと、工事現場の美しさにも定評があります。“魅せる作業所”づくりを推進する工房信州の家の現場はどこも整備が行き届いていますが、宮下さんの現場ははだしでも歩けそうなほど、木屑すら気にならない美しさ。

「工房信州のパートナーになった当初、社長の小澤さんが毎日のように現場に来て、施工精度や清掃、職人の服装までチェックしていくのに驚きました。今の現場の美しさは、厳しい会社に鍛えられたおかげ(笑)。ゴミが出たらすぐに片すし、綺麗にしていないと落ち着かない状態。いつ誰が来ても自慢できる現場だから、若手の誇りにもなっているよ」。

磨き抜かれた技は、均整のとれた現場から生まれるのです。