土間サロンがつなぐ、気兼ねない二世帯住宅
塩尻市K様邸/ご両親、ご夫婦、娘さん2人
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家族みんなにベストな二世帯住宅
ご主人
二人目の子どもが生まれてアパートが手狭になってきた頃から、家づくりを本格的に考えはじめました。
家を建てるときには実家に戻ろうと以前から決めていたので、二世帯住宅にすることに迷いはなかったのですが、二世帯住宅にはいろいろなスタイルがありますよね。玄関や水回りをどこまで共有するか、上下階で二世帯を分けるのか、別棟にするか・・。実家の土地には母屋と離れの二棟が建っていたので、古い建物をどこまで残すかも悩みどころでした。
それぞれの世帯が快適に暮らすためにどんな家がベストなのか、住宅公園で何社も見学しながらイメージをふくらませました。
奥様
木の家を何社も見学したなかで、諏訪にある「工房信州の家」展示場は二世帯がヨコにつながる設計で、衝撃的でしたね。二世帯住宅といえば、一階に親世帯・二階に子世帯という上下階に分かれたつくりが一般的だと思っていたので、こんな考え方もあるんだと驚きでした。
真ん中の通り土間を介して二世帯がつながって広がりがあることと、二世帯それぞれの好みが反映されたおしゃれなデザインを見て、求めていたイメージはこれだ、と。家族みんな諏訪展示場を気に入って「このまま建てたい」と思うくらい気に入りました。
手入れの行き届いた庭木が彩りを添えるファサード。玄関入って左手の平屋部分がご両親世帯、二階建て部分が若夫婦世帯。左手奥には旧家の離れを残してある。
お父様
敷地の関係で展示場をそのまま建てることはできませんでしたが、左右に分けた両世帯の中心に広々とした土間サロンを設けてみんなが集まれる場所になりました。
庭とつながる一番いい場所なので、各世帯から食材を持ち寄ってバーベキューをしたり、ステイホーム中には土間で一緒に食事をしたりしましたね。
お母様
土間サロンの両脇にある障子戸を閉めれば、それぞれの世帯の音は気にならず、テレビの音もほとんど聞こえないですよ。
旧家の離れは解体せずに残してあるおかげで、息子たちの友人が来るときや夜寝るときは離れで過ごすので、どんな場面でもお互い気を遣わずにいられます。離れを上手に活かす計画にできたことで、いい意味で逃げられる場所があって、二世帯住宅でもお互い無理なく暮らせるプランになったと思います。
土間サロンは、両世帯の第二のリビングのように自由にくつろげる空間。広々とした芝生の庭とつながり、外に開いた暮らしが一層身近になる。
一日一回は声をかけ合う、ちょうどいい距離感
ご主人
二世帯住宅ではありますが生活リズムが違うので、キッチンや水回りは別々にしました。無理にどちらかに合わせるのではなく、お互いのライフスタイルを尊重できる設計です。
でも、建具を開ければすぐに顔を合わせられるのはちょうどいい距離感ですね。
子どもたちは親世帯と子世帯を行ったり来たりしながら、のびのび過ごしています。みんな帰宅したときには共通の玄関から「ただいま」を言ったり、一日一回は声をかけ合って過ごしています。
お父様
二世帯それぞれの空間にいても気配はなんとなく感じられるので、何かあれば助け合えるのは安心ですね。
知り合いで、敷地内新築で別棟に暮らしているご家族がいますが、玄関が別だとお互いの様子が分からなくて、わざわざ様子を見に行くのも遠慮するという話を聞くので。わが家はちょうどいいつながりが生まれるプランでよかったなと思います。
若夫婦世帯のキッチン。土間サロンの障子戸を開けると、その向こうにご両親世帯の気配が感じられる。
趣味を思いきり楽しむ家
奥様
アパートで暮らしていた頃と比べると、庭ができて外で遊べるようになって、家で子どもたちが走り回ることが増えましたね。
あと、植物を飾れるところがたくさんできたので、鉢植えを買い集めたり、ドライスワッグを手作りしたり、緑を増やすことが新たな趣味になりました。築三年目ではありますが、家育てはまだまだ現在進行中です。
お母様
庭木の手入れは以前から私の楽しみでしたが、新しい家では庭がよく見えるように設計してくれたので、リビングからの眺めがとても気に入っています。育てた花を室内からいつでも眺められるのは嬉しいもので、同じ土地に暮らしていても以前の家とはまるで感覚が違います。
ご主人
私はDJが趣味なのですが、階段下に設けたDJブースが一番のお気に入りです。
アパートではなかなかできませんでしたが、専用のスペースを設けたことで機材もちゃんと置けて日常生活にも邪魔にならないし、照明や配線など細かいところまで打ち合わせて決めたので使い勝手もバツグンです。やりたいときにいつでもできる、というのが一番うれしいことですね。
若夫婦世帯のインテリアは、アイアンやアクセントウォールで空間を引き締めた、格好いいデザイン。
ご両親世帯は、木をふんだんに表した和風の趣。旧家の欄間や古材を再利用し、新しいのに落ち着きある空間に。
奥村 瑠美
ご主人こだわりのDJブースは、リビングに対面するカウンターを設けるためプランニングに苦心したり、配線をきれいに収めるため電気屋さんや家具屋さんと何時間も現地で打ち合わせたり‥。大変でしたがその分いい思い出です!
DATA
建設地/ 塩尻市
竣 工/ 2018年10月
敷地面積/151.83坪
延床面積/50.59坪
営 業/ 船田亜美
プランナー/小川貴司
コーディネーター/奥村瑠美
施 工/ 赤羽和樹
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