“好き”を心のままに楽しむ

松本市W様/2人住まい(『住まいネット信州vol.42』掲載記事)

エリア別|松本エリア

段差のあるリビングダイニング

 

工房信州の家のモデルハウスでは使う自分を創造できた

この家ができたのは2023年に春でした。けれどご主人はこのタイミングで家を建てるつもりはなかったと言います。

 

「建てるなら贅を極めた家にしたい、それができなかったら賃貸でいいと思っていました」

自ら事業を起こしたWさんにとって、住まいとはその事業が成功した証、自分たちががんばった証でもありました。お客様や社員や地域から評価され、自分でも納得できる成果が収められたら、それに見合う家をつくろう。そう考えていました。

だから、ある日工房信州の家の松本展示場に立ち寄ったのも、まさに「ふらりと」偶然でしたし、成功の証でもある家は、高級ホテルのような豪華さのある家であるべきだと、実のところ思っていたのです。

「はっきり言って求めていた家の雰囲気とは違いました。でもそこにいると、この家を使っている自分たちを想像できたんです」。
以降、他の展示場も訪れ宿泊体験もするうち、松本展示場で感じたことが確かな思いになっていきます。そして、長野市の古牧展示場と出会いました。「これと同じ家がそのまま建つなら、建ててもいいかな」。営業担当にそう伝え、同展示場のコンセプトを取り入れてできたのがこの家です。

テラスで自転車をいじる男性と座ってくつろぐ女性
シンプルな切妻造りながら、木部がアクセントになり、風格を感じさせる外観。

土間に置いたロードバイク

土間サロン西側の扉の先はガレージに至る。お出かけのとき、また買い物帰りに重宝している。

テラスで自転車をメンテナンスする男性

屋根付きのテラスで趣味の自転車のメンテナンスをするご主人。複数台の自転車を置いているが、この家の土間サロンとテラスの広さがあればストレスはない。

 

小上がりリビング
リビング側からダイニング、そして土間サロン、さらに庭を望む。視線の抜けが良く、空間がより広く優雅に感じられる。

 

 

豊かさをもたらす ゆとりをつくりこむ スタッフのチームワーク

家の南に芝生の庭があり、北へ向かって順に土間サロン、ダイニングキッチン、リビングとつながります。どれもたっぷりとスペースを確保し、互いを仕切る壁は最小限。段差も同居する3匹の小型犬が軽やかに超えていける程よい高さです。内と外が伸びやかに連なるこの広がりこそW邸第一の魅力でしょう。

広さとはゆとりであり、ゆとりとは豊かさです。愛犬たちが家の内外をうれしそうに走り回るのを見たら分かります。以前展示場で思い描いたように、奥様はコーヒーカップを手に彼らのはしゃぐ声に微笑み、ご主人は土間サロンやテラスで趣味の自転車のメンテナンスに熱中します。ゆとりがあればこそ、自分の「好き」を心のままに楽しめるのです。

ただ、ゆとりと豊かさを生んでいるものが、広さや間取り、使用した素材、薪ストーブのくつろぎ以外にもあることをご主人は見抜いていました。「たとえば目透かし天井の仕上げなど、細かなこだわりの積み重ねが空間の質感を上げているんですね。立場上、私は他人の仕事もつい経営者目線で見てしまいますが、家づくりに関わるすべてのスタッフがそういう小さな努力を重ねながら、連携も取っている、フォレストさんのチーム力に感心しました」。工房信州の家でよかったと、今、W様夫妻は住まいづくりを振り返っています。

土間のソファに座る女性と二匹の小型犬
土間サロンとダイニングの間の開口も大きく、空間に一体感をもたせながら、天井の材質を変えて変化をつけた。

キッチンに立つ女性
キッチンは展示場で見たキューブ型を採用。夫婦であるいは友人を呼んで一緒に料理を楽しめる。壁に石を施したのはご主人のアイデア。無垢の木と珪藻土で構成された空間を引き締めつつ、重厚感が出た。

ダイニングのソファ

テレビボードを兼ねた収納棚が、ダイニング側からリビングへの視線を絶妙に遮る。

薪ストーブ前に座る夫婦

薪ストーブは最初、手間がかかると考えていた。それが「あってもいいかな」になり、「あった方がいい!」に変わった。

 

吹き抜けから見たリビング
吹き抜けで縦方向の広がりと採光を確保しながら、少し籠る空間構成によって安心感も得られるリビング。

ベランダから繋がる二階フリースペース
2階の共有スペース。奥様がヨガをしたり、ご主人が筋トレをしたりする。ベランダからはアルプスの山並みや薄川の花火が見える。

WIC内部

2階の廊下を挟んで煮寝室と反対側に大容量のウォークインクローゼットを備えた。こちらにもお気に入りのコレクションがずらり。

シューズクローゼットから土間サロンへのつながり

玄関から土間収納を介し土間サロンへと抜ける便利な動線。スニーカーの収集もご主人の趣味で、土間収納には靴がたっぷりと収まる棚をつくった。

リビングのソファに座る女性と2匹の小型犬
大好きなドラマをここで鑑賞するなど、リビングのソファで過ごす時間が奥様のお気に入り。

棚に飾ったフィギュア
2階の廊下の棚には、思い入れのあるラジコンカーなどをディスプレイした。

 

DATA
建設地/松本市
竣工/2023年4月
敷地面積/175.94坪
延床面積/56.61坪
営業/西川
プランナー/酒井
施工/藤原

 


 

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