丸太柱、太鼓梁…部屋の中に森の姿が見える家
2011年12月号 中川村M様邸(後編)
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松原様ご家族の家づくりは、ドキュメンタリー映像でもご覧いただけます!! 下記リンクからどうぞ↓
【自然のままの森の姿を住まいに活かして】
コッパ・・・お家を見渡すと、丸太の柱が何本も立っているのがとっても印象深いです!これも「自分の山の木で家づくり」ならではですね。
奥様・・・丸太柱は、実は私が希望したんです。木の伐採から立ち会わせていただいたので、木の元の姿を知っていると「手を加えすぎず、できるだけ自然な姿のまま使いたい」と思ったんです。
…もっと言えば、子どもの頃祖父と一緒に木を植えて、その木が育つ過程をずっと見てきたから、そういう想いになるのは自然なことだったかもしれませんね。
ご主人・・・子どもたちもこの丸太柱が大好きで、「木登りしよう!」と言い合っては裸足で登ったり抱き付いたりしていますよ。
コッパ・・・本当に、お部屋の中に林があるみたいです!
ご主人・・・でも、自然のままの姿を活かすには、職人技無くして成り立たないんだと改めて思いましたよ。柱と梁が組み合わさるところや襖が閉まるところなど、ぴったりと収めていただいているのを見ると、まさに「職人技!」という感じです。
奥様・・・本当に棟梁にはご苦労をかけました(笑)。でもそれだけじゃなく、棟梁自ら森の姿を活かすことにこだわってくれたところもあるんですよ。二階の吹き抜け部分に物干し用の竿を渡してもらったんですが、これを支える丸く曲がった枝、おもしろいでしょう?これは棟梁自らうちの山に入って探してくれたものなんですよ。
ご主人・・・ちょっとしたところですが、家に遊びに来る人はみんなここに目が留まりますね。自然の姿を暮らしの中で楽しみながら感じられる、我が家のシンボルのひとつです。思いを込めた仕事をしてくれた職人さんたちには本当に感謝しています。
【先代への感謝の気持ちで、次の世代のための森づくりを】
コッパ・・・「自分の山の木の家」にお住まいになってから、変わったことはありますか?
奥様・・・私はもともと実家のすぐ裏手に自分の家の山があって、山に馴染みは深かったですが、今回の家づくりを通して、自然の恵みとご先祖への感謝の気持ちはすごく深まりましたね。
森の姿がそのままここにあるような家だから、子どもの頃山で遊んだことを自宅に居ながら思い出せるし、おじいちゃんたちに見守られながら暮らしているようなぬくもりがあります。新しい家なのにほっとするんですよね。
ご主人・・・僕はもともと東京に住んでいたのですが、自然とともにある暮らしの豊かさをしみじみ感じますね。休みの日は山に入って、子どもと一緒に薪づくりをしたり木の手入れをしたりしていますが、自然と触れ合いながら家族のコミュニケーションにもつながっています。
山の木の家づくりを通して、先代への感謝の気持ちが芽生えたのはもちろんですが、それだけでは終わらず、自分がまた木を植えて育てて、今度は次の世代がその木を使う―そういう森の循環が家族の中でできていけば、素晴らしいことだと思いますね。
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