晴耕雨読の家
飯綱町H様/ご夫婦2人
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転勤で全国20都市に暮らした経験を持つH様ご夫婦。日本中のさまざまな地域を見たなかで退職後の終の棲家に選んだのは、その景色の美しさに魅了された信州の地と、風土に親しむ信州の木の家でした。
信州に住まう喜び
奥様 全国転勤に加えて、旅行も好きなので、本当に日本中たくさんの町を見て、老後はどこに住もうかと話していました。
私の転勤が縁で長野市に来たのですが、北信のなかでも飯綱の美しい景色が気に入り、この土地に移住することを決めました。
ご主人 工房信州の家との出会いは、古書店で小澤社長の本を見つけたこと。信州の木・エアパスソーラー工法・広がり間取りなど、コンセプトすべてに共感してお願いすることを決めました。
当初はログハウスもいいなと思っていましたが、それ以上に木の家に住まう喜びを感じられる家だと思います。特に選木ツアーは感動的で、選んだ柱は家族のように愛着がありますね。
リビングから土間サロンまでつながる大きな吹抜けを設け、太鼓梁の木組みを大胆に表した。信州の木の美しさとぬくもりを存分に感じられる空間設計。
家に居ながらグランピング
奥様 私はこの家での第二の人生を早く始めたくて早期退職を決めたと言っても過言でないくらい、人生を変えた家です(笑)
いつも食事は土間でとるのですが、畑から野菜をとってきてそのまま朝食にしたり、フレッシュなハーブティーを楽しんだり。まさに「家に居ながらグランピング」という感じで、とても心豊かな毎日です。
ご主人 住み心地も想像以上!夏はエアパス効果と風通しでエアコン要らず、冬も晴れた日の日中は無暖房で過ごせます。体感としては、夏も冬も外と10℃違いますね。
広々としたお庭はすべてが手づくり!敷地から掘り起こした石は敷石に利用し、畑に花壇に薪小屋にと日々進化を続けている。コツコツ整えてきた外構は街並みの彩りになり、通りがかるご近所さんから届く評判の声も励みになるそう。
田舎暮らしは、新しい体験の連続
ご主人 毎朝の庭と畑の水やりが恒例ですが、信州の爽やかな空気に触れながらの日課は何ともいえず気持ちが良いものです。庭仕事をやるのは主に朝と夕方で、日中は室内で趣味を楽しむことが多いですね。六十の手習いで始めたクラフトバンド編みにハマっており、土間で庭を眺めながら作業するのが至福の時間です。
奥様 私はハワイアンキルトが趣味で、出来上がった作品で住まいが少しずつ彩られていくのが楽しく、やりがいがあります。
ご近所さんにも良くしていただいて、色んなものをおすそ分けして頂いたり、地域の伝統行事を体験させてもらったり、新しい体験の連続で田舎暮らしを満喫しています。
一部を板張りにし、ベンチのように使える土間サロン。大きな開口部と天窓で、光と風に満ちる居心地の良い空間。
脇坂奈緒
建て方のお手伝い等、毎日のように工事に関わっていただいて「ひとてま工房ならぬ、多手間工房だね」と言うほど家づくりに楽しんでご参加いただきました。その後の家育てもますます楽しんでおられ、とても嬉しいです。
Data
建設地/上水内郡飯綱町
竣工/2017年8月
敷地面積/167.34坪
延床面積/39.49坪
プランナー/片桐寿美
コーディネーター/柳澤悠子
施工/脇坂奈緒