二つの暮らしが映える、二世帯住宅
安曇野市K様邸/ご両親、息子さんご夫婦、御祖母様の5人家族
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和の畳リビングと、北欧風のキッチンダイニング。「別々の家?」と思われた方‥‥実は、一軒の二世帯住宅なのです。
二世帯で暮らすからといって、我慢をしたりするわけではなく、お互いを尊重し合いながら自分らしく暮らせるK様邸。自由設計だからこそ実現できる理想の二世帯住宅を訪ねました。
お父様が大切に手入れされてきた庭木によく似合う、大屋根の外観。中央の玄関を介して、左の平屋建て部分が親世帯スペース、右の二階建て部分が若世帯スペース。
ご家族それぞれの想いをこめて
お母様
工房信州の家を建てた知人がいたこともあり、建てるなら木の家、木の家なら工房信州の家かなぁとなんとなく思っていました。はじめは私が娘と展示場に行き、一目見て気に入りました!
お父様
そのあと私も展示場に連れて行かれたのですが、入った瞬間に「これなら建替えても良いな」と思いました。松本展示場の、木の重厚な質感がとても気に入ったんです。
設計打合せでは、私たちの居間は斜天井で梁組みが表に見えるプランをご提案いただき、木組みを楽しめます。90才になる母は建て替えることに寂しさもあったでしょうが、古い欄間やケヤキのテーブルなどを再利用したことで旧家の名残を感じられて喜んでいます。
建替え前からある日本庭園を望む雪見障子が美しい畳リビング。旧家の欄間など、思い出の品があちこちに。ケヤキの立派なダイニングテーブルは、もとは座卓だったものを脚を付け替えて再利用。テーブル材の赤味に合わせた和紙のペンダントライトが空間のポイントに。
ご主人
結婚当初のバタバタが落ち着いたタイミングで、私たちも展示場に行きました。最初に見学したのは諏訪展示場。通り土間を中心に程よくつながる二世帯の在り方はとても参考になりましたし、すっきりと明るいインテリアも好みでした。
松本と諏訪とでテイストの違う二棟を見学し、同じ木の家でも好みに合わせてまったく違うデザインができるんだと思いました。
奥 様
打ち合わせでは家族みんながそれぞれのこだわりを要望できるよう、スタッフの皆さんがとても気を配ってくださいました。気兼ねせずにコーディネートを進められたことが、今の気兼ねしない暮らしにつながっていると思います。
若世帯スペースのテーマは「北欧風」。好きな小物を飾れるスペースをたくさん設け、より自分らしい空間へと育てていくのも楽しみ。和室は、若い夫婦が普段使いするに相応しい、軽やかで明るい内装デザインに。
生活スタイルを尊重し合って
お父様
建て替えての住み心地は、とにかく「あたたかい」の一言に尽きます。朝起きたときも室内は12℃を下回ることはありませんね。天気の良い日は陽の光で十分あたたかいので、日中は薪ストーブをつけないことも多いですよ。
ご主人
私はこの家に住んでから、DIYを始めました。第一弾は、大きなウッドデッキ。一週間の連休を丸々費やした力作です。玄関前の、タイル敷きのアプローチも自作しました。春になったら、祖母の部屋の前に濡れ縁を作りたいと構想中です。
奥 様
生活のリズムが違うので基本的にはそれぞれの世帯ごとに過ごしていますが、手づくり野菜をたくさんいただいたりと助けられています。時にはおかずを一品差し入れたり、ごはんをご馳走になることも。互いの生活スタイルを大切にしながら、程よいつながりが心地よいですね。
両世帯の中心にある通り土間に薪ストーブ。薪づくりや手入れはご両親が担当。家じゅうに広がるぬくもりが嬉しい。 |
ご主人お手製の広々ウッドデッキ。あたたかい季節は、ここで休日のランチを楽しむことも! |
船田亜美
人柄の良さがよく表れているK様邸。お互いを思いやりながらのプランニングや、竣工後も家を大切に育てている様子がとても素敵。お引渡しから一年が経っても、たまに無性にお伺いしたくなります‥!
Data
建設地/安曇野市
竣工/2017年9月
敷地面積/321.4坪
延床面積/57.79坪
営業/船田亜美
プランナー/三澤かおり
コーディネーター/山岸有美子
施工/山住和志