信州の匠を訪ねて

知られざる、薪ストーブの魅力

工房信州の家オーナーのうち、約7割の方が選ぶ暖房器具が、薪ストーブだ。
その輸入販売・施工・メンテナンスまで一貫した体制で快適な薪ストーブライフを強力にサポートしてくれるのが、株式会社DLD(ディーエルディー)。創業から35年、一般家庭にはほとんど普及していなかった時代から薪ストーブの魅力を広め、今や日本のリーディングカンパニーとしてその名を耳にしたことのある人も多いだろう。

「工房信州の家のウッディな内装と土間のあるリビングに、薪ストーブはとても相性が良いですよ」と話すのは、DLD長野ショールームの内田茂徳さん。2009年に当社が長野支店を開設して以降、東北信エリアの薪ストーブの家づくり、ほぼすべてをサポートしていただいている。
「基本設計の段階から薪ストーブを念頭に置いたプランニングをしているのも、ログハウス以外の住宅会社ではなかなか無い。工房信州の家は薪ストーブライフを存分に楽しめる家だと思います」

あまり知られていない薪ストーブの魅力を尋ねると、返ってきた答えは “音”。
「私自身、自宅の暖房をファンヒーターから薪ストーブに切り替えたとき、静かなリビングがとても新鮮でした。今まで無意識のうちに、なんという騒音のなかに居たのかと。時おり薪がパチパチとはぜる音も心地良い。“テレビをつけている時間が減った”という体験談を良く聞きますが、私もその一人です(笑)」

 

趣味のぜいたく品から、生活の必需品へ

内田さん曰く、“薪ストーブは趣味のもので、ぜいたく品”という世間の目が変わった転機があるという。それが、2011年の東日本大震災だ。それまでもてはやされてきたオール電化の危うさを知り、薪ストーブが実益を兼ねた必需品として見直されるようになった。
「震災後から、“万が一の時にも薪ストーブは頼もしい”という声を多く聞くようになりました。こだわりのあるユーザーばかりでなく、幅広いお客様に受け入れてもらえる機運が高まってきたと実感しています」

そうは言っても、手をかける器具。スイッチ一つで扱えるものではない。自分たちに使いこなせるかと不安がる方も多いが、それでも足を運んでくれるお客様の心には少なからず憧れの気持ちがあるはず、と話す内田さん。
「薪ストーブへの憧れの芽を邪魔せず気持ちに寄り添うことを大切にしています。一番のハードルである薪の確保は、5年前からはじめた宅配サービスで安心していただけますし。以前は男性ファンが多かったですが、今は料理やインテリア性などから女性人気も高まってきましたね」


 

毎日をキャンプのように楽しむ

出身は広島県の内田さん。地元で室内装飾の仕事に就いていたが、30才を機に移住を決意。もともとキャンプや釣りなど大自然の中で楽しむ趣味が多く、山に囲まれた信州を選んだのだという。

そして10年前、DLD長野ショールーム開設時にオープニングスタッフとなった。薪ストーブの仕事は楽しそうだ、と意気込んで入社したが、最初に任された仕事はなんとショールームの内装工事。一ヶ月かけて内壁を自力で塗り上げたという。「この壁の仕上がり、初挑戦にしては意外と上手いでしょう(笑)。大変でしたが愛着があって、今もショールームの飾りつけや模様替えなど意欲的にやっています。手づくりの暮らし方は、薪ストーブライフにも通じること。社長はそれを身をもって伝えたかったのかもしれませんね」

薪ストーブのある暮らしは「毎日キャンプするようなワクワク感」と評する内田さん。薪ストーブの炎のぬくもりを存分に楽しんだら、次は薪ストーブ料理にチャレンジする方が多いそう。内田さんのおすすめレシピは、STAUBなどの鋳物ホーロー鍋に鶏肉と野菜を詰め込んで、薪ストーブの上に1時間置いておくだけの無水料理。「薪ストーブ料理といっても、身構える必要はありません。薪の釜があると思って、得意料理を見つけてほしいですね」

 

効率よりも大切なこと

いよいよ薪ストーブシーズンが本格化し、メンテナンスの問い合わせも増えてきた。内田さんは不具合の電話を受けると、その理由や対処方法に見当がついたとしても、できるだけそのお宅へ伺うことを心掛けているという。
「電話口で理屈で説明するだけでは得られない、お会いすることの安心感が必ずあると思うんです。私もオーナー様に久々にお会いして話が聞ける貴重な機会になります。使い始めたお客様に“やっぱり薪ストーブ最高だね”と言っていただくととても嬉しい。それはもう、売れたときよりもよっぽど嬉しいですよ」
効率優先ではなく、“気持ちに寄り添う”を地で行く内田さん。これからもますますファンが増えていきそうだ。

内田さんが壁を塗った、DLD長野ショールーム。オープンから10年が経った今も、内外ともに手入れが行き届いた心地良い空間。

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