高齢者の生活に必要な対策

そして最後に評価項目5つ目として、高齢者等への配慮についての等級をご説明します。

「高齢者等配慮対策等級」とは、高齢者等の移動及び介助のしやすさにより、等級の基準が決められています。

 この等級は等級1から等級5に分けられており、現在の生活のしやすさと将来の高齢者の生活のしやすさを考慮して、

工房信州の家では等級3を標準としています。

建物の中で基準が定められている場所はいくつかあり、代表的な場所のご説明をしたいと思います。

 

■具体的な対策

①段差解消の基準

宅内の床は、認められる段差を除き、段差のない構造にすることが求められます。

生活空間内で認められている段差には、玄関の出入口の段差、玄関の上がりかまちの段差、

浴室の出入口の段差などがあります。(図1)

浴室出入口、玄関段差浴室出入口、玄関段差

図1)浴室出入口、玄関段差

 

②階段の安全性の基準

階段にはいくつかの基準が設けられています。

階段の勾配の基準、蹴込み(踏板の入り込んだ部分)の寸法、階段の曲がり部分がある場合の

踏面(足を載せる板の上面)の寸法などが決められています。(図2)

この基準を満たすことで、一般的な住宅では建築基準法の基準にも適合することになります。

階段階段

図2)階段

 

③手すりの設置の基準

手すりは、便所、浴室、玄関、脱衣室それぞれに、設置基準が定められています。

各部屋を使用する際の動作に合せた手すりを、適切な位置と高さに設置します。(図3)

各部屋の手すり設置各部屋の手すり設置

図3)各部屋の手すり設置

 

④通路・出入口の幅員の基準

通路及び出入口の幅員には、次のような基準があります。

1.日常生活空間内の通路の幅員

日常生活空間相互を結ぶ通路の有効な幅員を780mm以上(柱等の箇所は750mm以上)を確保します。

2.日常生活空間内の出入口の幅員

玄関・浴室の出入口の幅員を定める他、通常、各部屋の出入口の幅員は750mm以上(両側の枠を含め)確保します。

 

  • 日常生活空間とは、

高齢者等の利用を想定する玄関、便所、浴室、脱衣室、洗面所、食事室、特定寝室、特定寝室と同じ階にある居室、バルコニーやそれらを結ぶ経路のことをいいます。

  • 特定寝室とは、

現在又は将来、高齢者等が就寝のために使用する部屋をいいます。

室内通路・出入口室内通路・出入口

図4)室内通路・出入口

 

⑤寝室・便所・浴室の基準

浴室は、短辺の内法寸法1300mm以上かつ面積が内法で2㎡以上必要となります。

便所は、長辺の内法寸法1300mm以上確保又は、便器の前方か側方に500mm以上確保とし、かつ便器を腰掛け式とすることが基準になります。

そして、特定寝室の面積は内法面積で9㎡以上確保する必要があります。

特定寝室特定寝室

図5)特定寝室

コンセプト|住宅性能と品質

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