近年、長野県内の中でもトップクラスの移住実績のある「伊那市」。
伊那市に移住をされる方はどのようなところに魅力を感じ、移住をしているのでしょうか。この記事では伊那市の特徴をご紹介します。また移住にあたって重要な住まいや自治体の制度などにも触れるので、参考にしてください。
目次
- 長野県伊那市ってどんなところ?
- 伊那市に移住するならおすすめのエリア
- 伊那市に移住するメリット
- 伊那市に移住するデメリット
- 伊那市の住まいについて
- 伊那市の移住・定住支援情報
- 伊那市に移住した方の声T様
- まとめ
伊那市に本社を構える当社スタッフが地域を詳しくご紹介。エリアが決まっていなくてもお気軽にご相談ください!
長野県伊那市ってどんなところ?
伊那市は長野県南部に位置し、東に南アルプス、西を中央アルプスに囲まれ、中央に天竜川や三峰川が流れる自然豊かな人口約7万人の都市です。
東京から車で3時間、名古屋から2時間とアクセスが良く、気候は一年を通して比較的温暖で長野県内でも雪が少なく住みやすい街です。
▼ 伊那市の魅力と自治体の移住サポートを動画にまとめました!
伊那市で移住するならおすすめのエリア
伊那市は広く、エリアごとに特色があります。中心部に流れる天竜川から東側、西側でも町の雰囲気が異なります。大まかな特徴を捉え、自分に合った地域はどの辺りか探ってみましょう。
伊那小学校にお子様を通わせたいなら、荒井・西町エリア
伊那市の西部に位置し、天竜川にほど近い街中のエリアが荒井・西町エリアです。
後述する伊那市の魅力でも紹介する「伊那小学校」「伊那西小学校」に通わせたいのであれば、荒井・西町エリアをお勧めします。
荒井・西町エリアは、小学校に近く通学しやすい点はもちろん、駅や商業施設も近いため利便性がとても高いエリアです。
小黒川スマートインターも近く、名古屋や東京にお出かけの際にも便利なエリアとなっております。
また、小高い丘にある地域のため見晴らしも良く、晴れた日には仙丈ケ岳など南アルプスの雄大な山並みを眺めることができます。
ある程度の利便性は確保しつつも、眺望やお庭でのアクティビティを楽しむ暮らしが叶います。
田舎暮らしを求める方は、高遠・新山・長谷エリア
伊那市の東部に位置するのが高遠・新山・長谷エリアです。
このエリアは、伊那市内でも山間部に位置し、程よい田舎暮らしが味わえるエリアとなっております。
特に新山や長谷は、伊那市が認定する「田舎暮らしモデル地区」に指定されております。
高遠・新山・長谷エリアは、伊那市内でも特に地域のつながりが強く、運動会には地域の人が参加するなど、地域が一丸となって子どもを見守っています。
また長野県が進める「信州型自然保育認定制度」の信州山保育という認定を受けている「高遠第二、第三保育園」があり、子どもが自然に触れ合う生活を送ることができます。
また、高遠・新山・長谷エリアには、平日は都会で仕事をし、週末は伊那市に来て農業などを行う、二拠点居住を行う方も増えてきています。
エリア内には有機無農薬野菜の栽培方法を教えてくれる「長谷さんさん農学校」があり、農業や家庭菜園を行ったことがない方に農業のいろはを教えてくれる環境が揃っています。
「程よい田舎暮らし」や「農ある暮らし」を行ってみたい方にはお勧めのエリアとなっております。
▼ 伊那谷・南信州の「農ある暮らし」は動画でもご覧ください!
伊那市に移住するメリット
伊那市にはどんな魅力があるのでしょうか。ここでは移住者に人気の代表的なメリットをご紹介します。
快適な住環境
長野県に移住をお考えの方の中には「長野は雪が多く大変そう」と不安に思われる方がいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、伊那市の年間降雪日数は10日ほどと雪が少なく、年間平均気温は約12℃と長野県内の中でも比較的暖かく過ごしやすい環境です。
また、エリアにもよりますが、スーパーなどの商業施設や新鮮な野菜を販売している産直市場など、コンパクトに生活できるのも魅力の一つです。
充実の教育環境
令和4年度は、伊那市に移住をされた方の9割近くが40代以下と、子育て世代の移住人気が高まっています。
伊那市に移住する方のほとんどが、特定の保育園や幼稚園、小学校に入園・入学するために移住を決めています。
中でも「伊那小学校」の人気が高く、伊那小学校がテーマのオンラインセミナーには400組以上の方が参加されています。
伊那小学校は、伊那市の中心地に位置する小学校で、「通知表を出さない」、「児童自ら考える総合学習、総合活動」を行っており、全国の教育関係者からも注目の小学校となっています。
伊那小学校では、1年生~2年生は「総合学習」、3年生~6年生は「総合活動」というクラスごとでの中核活動を行っています。
この活動の中でヤギや羊などの「飼育活動」や炭づくりなどが行われています。
小学校の敷地内にはヤギや羊、ポニーなどを飼育する小屋や、炭をつくる窯などがあり、子供たちが自然を感じながら学習のできる環境が整っています。
伊那小学校以外にも、もう一つ特徴的な小学校を紹介します。
それは「伊那西小学校」です。
伊那西小学校では、学校林を活用して、植林や間伐など林業について触れる学習を行っています。
この学習の中では林業に従事されている方はもちろん、地域の方々も活動に参加し、森林整備などを行っています。
また、屋外で勉強ができる「森の教室」の建設に児童自らが携わるなど、子どもたちの考える力を養うプログラムが行われています。
伊那市に移住するデメリット
伊那市への移住ではデメリットとなる点もあります。事前に知っておくことで準備が進められますよ。
公共交通機関の移動が難しい
地方移住者にとって最大の敵、それは「移動手段」です。
伊那市にはJR飯田線や路線バスが走っておりますが、電車は通勤・通学の時間帯は一時間に二本程度、その他の時間帯は一時間に一本と、都会と比べると大幅に少なくなります。
そのため、車での移動が必須となります。
また、JR飯田線は天竜川に沿って走っています。川に近い伊那の中心市街地から駅に向かうのは比較的楽ですが、東西の山方面に離れた西箕輪エリアや高遠・長谷エリアからは徒歩での移動は困難なため、バスや車で駅まで移動しなければなりません。
ガソリンが高い
伊那市に限らず、地方に移住される方はマイカーが必須となってきます。
しかし長野県は国内でも内陸に位置するため、ガソリンの輸送費がかかってしまい、周辺の都道府県よりも10円ほど高く、県内平均と比較しても5円ほど高いというデメリットがあります。
ただ、マイカーを所有すれば満員電車のストレスもなく、公共交通機関の時間を気にして動く必要もありません。自分のペースで移動ができるという点ではデメリットを補うだけのメリットもあります。
伊那市の住まいについて
いざ移住をしようとした時に考えなければならないのが、住まいです。どのような選択肢があるのでしょうか。
まず考えられるのが賃貸です。
購入するよりも費用を抑えることができますし、試しに住んでみるといった選択が可能です。
伊那市にはどれほどの賃貸物件があるのでしょうか。
2024年1月時点で約540件が掲載されています。そのうちファミリー向けの物件は140件ほどとなっています。賃貸物件も十分に選ぶことができますね。
参照:ホームズ
また中古物件を購入するという選択肢も挙げられます。中古物件を探す際には伊那地域空き家バンク(伊那市、箕輪町、南箕輪村の3市町村が対象地域)が人気です。
令和4年度には新規登録件数が86件、成約件数が71件と過去最多となりました。その多くが移住者といい、費用を抑えながら田舎暮らしをスタートさせることができます。
2024年1月現在、72件の中古物件が掲載されています。このうち61件が伊那市内の物件であり、豊富な物件があります。さらに伊那市では中古住宅を購入した移住者にリフォーム費用の2/10(150万円を上限とする)を助成しています。
参照:伊那地域空き家バンク
一方で、移住をし、自分の理想の暮らしを実現したいと考えるのであれば、注文住宅を建てるという選択肢もあります。
賃貸物件には庭がなく、家での生活自体は都市部と変わらないものとなってしまいます。
また中古物件も家に合わせた生活をすることになり、自分の思い描いた暮らしができるとは限りません。
その点、注文住宅であれば、自分のライフスタイルや実現したい暮らしに合わせた家を建てることができるため、思い切ってした決断をより楽しめるかもしれません。
時間や労力、費用が最もかかるため見通しを立てると良いでしょう。
伊那市に本社を構える当社スタッフが地域を詳しくご紹介。エリアが決まっていなくてもお気軽にご相談ください!
伊那市の移住・定住支援情報
ここからは伊那市に移住する際に参考になるサイトをご紹介します。
移住にあたっては事前の情報収集が欠かせません。住まいから教育、就労など正確で旬な情報を掴むために、以下のサイトを参考にしてみてくださいね。
・移住希望者向け就職マッチング|移住定住応援サイト 伊那に住む
伊那市が伊那商工会議所と連携して移住者向けに職業紹介を行っています。
・新規就農支援公式サイト 長野県伊那市 農家になろう
農業の盛んな伊那では就農支援も手厚く行っています。農業を始めたい方は一読してみてください。
・伊那職業安定協会
移住に伴い、転職を考えている方はまずこちらを覗いてみましょう。
・Visioning Workation Ina City
伊那市が推進するワーケーションについて紹介しているサイトです。伊那市で実現できる新しい働き方をイメージすることができます。
・伊那市過疎地域定住促進補助金などについて|伊那市
伊那市で住居を構える際に受けられる補助金についてまとまっているページです。
・補助・支援制度|伊那市
伊那市での生活に、市からどんな支援が受けられるか一度読んでみましょう。
・移住定住応援サイト 伊那に住む
伊那市が運営する移住専門サイトです。伊那市での子育て、教育、農業、お試し移住、移住者の声など欲しい情報を網羅しています。面白いのが写真とVRなどを組み合わせた仮想空間で暮らしを体験できる“伊那MRスクエア”というもの。革新的な伊那市の取り組みを利用してみてはいかがでしょうか。
・長野県の移住ポータルサイト 楽園信州
長野県が主体の移住促進サイトです。長野県全エリアの仕事、子育て、住まい、支援制度など包括的な情報が得られます。
・伊那市
伊那市役所のHPです。最も確実で詳細な情報が得られます。伊那市が気になったらまず覗いてみましょう。
・おいでな伊那|一般社団法人伊那市観光協会
伊那市の観光協会のHPです。
伊那は観光地としても人気の地域。有名な観光スポットから知る人ぞ知る名所、2つのアルプスや地元飲食店まで、ここを覗けば伊那通に。美しい写真と共に詳しい情報がまとめられています。
・伊那地域空き家バンク
伊那市、箕輪町、南箕輪村の3市町村で運営する空き家バンクです。移住人気から物件の登録、成約ともに過去最高を更新しているホットなツール。中古物件、土地、賃貸物件を探している方は一度覗いてみて下さい。
伊那市に移住した方の声 T様
伊那市に移住する前は、仕事の都合転勤をしながら都会で暮らしていました。
趣味を通じて信州へ通うようになり、冬はスノーボードをするために毎週訪れたり、信州へ通うようになってから登山も始めました。趣味のアウトドアを目いっぱい楽しむ暮らしがしたい、そう思い信州への移住を決めました。
広い信州は、北信・東信・中信・南信とそれぞれの地域に豊かな自然がありながら、表情が違うところも魅力だと思います。その中でも私たちはアルプスに囲まれる暮らしがしたく、南信の伊那市を選びました。工房信州の家の土地ツアーで一緒に土地探しをしてもらい、1階からは中央アルプス、2階からは南アルプスが見える土地に出会いました。家の中から毎日山並みを眺める暮らしは最高です。
◎T様に移住に関するエピソードをお話頂きました。
動画で見たい方はこちらからご覧ください♬
読みたい方はこちらからご覧ください♬
2つのアルプスに囲まれながら住む。この眺めは最高です。|移住オーナー様の声
◎T様の暮らしの様子は「家story」からご覧ください♪
まとめ
伊那市の魅力をお伝えしてきましたがいかがでしたでしょうか?
伊那市には、都会にはない自然と触れ合いながらお子様を育てることのできる環境や教育施設があり、農業を行ってみたい方には農業を教えてくれる環境が整っています。
少しでも伊那市に興味を持たれた方は、伊那市地域創造課移住・定住窓口にご相談してみてください。
また、伊那市に移住しのびのびとお子様を育てたい、信州の四季を感じながら生活がしてみたいとお考えの方は、伊那展示場や県内9か所ある工房信州の家の展示場までお問合せ下さい。
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