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【番外編】国内最難関へのチャレンジ

公開日:2023/12/21(木) 更新日:2024/03/29(金) 横地の山ブログ

 

こんにちは!諏訪展示場の横地です。

ここ最近当ブログの更新頻度が上がっておりますが、投稿100本を迎え次の100本に向けて横地が気合に満ちていることが理由です。

ありがたいことに展示場で初めてお会いしたお客様からも「ブログ見たよ」と言っていただけることが増え、もっと皆さんに山のことを知っていただきたいと思っています。

 

ということで、新しいステージとなる101本目の記事は、横地がこの夏チャレンジした北アルプスの剱岳をご紹介します。

富山県の山なのですが、どうしても書きたかったのでこの101本目で書かせていただきます!

 

~剱岳ってどんな山?~

剱岳は北アルプス北部にある立山連峰の標高2,999mの山です。

険しい岩稜帯が連なる山容から「岩と雪の殿堂」と称され、多くの登山者の憧れの山でもあります。

山頂へのルート上にはいくつもの鎖やはしごがあり、その難易度は一般登山道としては国内最難関

毎年滑落などによる遭難事故が発生しており、岩場を歩く技術や経験が必須です。

特に、山頂付近の「カニのタテバイ」「カニのヨコバイ」と呼ばれるポイントは超危険!

カニのタテバイは約20mの断崖絶壁をよじ登ります。

実際には金属の杭が打ってあり、手足の置き場はしっかりしているのですが、落ちたら死ぬという恐怖との闘いです。

 

~剱岳の登山記録~

今回は、8月29日から30日にかけて、一泊二日での挑戦でした。

今回は松本支店の山田とふたりの山行。

初日は立山室堂から剣山壮まで約3時間の行程。

大町市の扇沢から電気バス、ロープウェイ、ケーブルカーを乗り継ぎます。

お互いに初めての剱岳でやや緊張気味でした。

 

11時 室堂に到着。

曇っていて雄山や剱岳は雲の中。若干紅葉が始まっていました。

 

11時30分 雷鳥沢キャンプ場に到着。

ここを拠点に立山縦走する方も多いようです。

ここから剱御前小屋まで一気に登ります。

 

12時50分 剱御前小屋に到着。

ここで一瞬だけ前剱岳が見えました。

圧倒的な存在感に緊張が高まります。

 

14時 通り雨に降られながらも無事剣山壮に到着。

今日はここで体を休め、いよいよ明日山頂へアタックです。

夕方に少しだけ晴れて前剱岳が見えました。

果たして明日登頂できるかな、、、

↑夕景にたそがれる山田

 

8月30日

4時30分 剣山壮を出発します。

まだ夜明け前ですが、空は少しずつ明るんできました。

かなりハードなコースのため、最低限の荷物だけ持って歩きます。ヘルメットは必須!

 

5時12分 前剱岳に到着。

日の出とほぼ同時でした。

そして眼前にはこの景色!鳥肌が立ちました!

室堂のモルゲンロートを眺めて心を落ち着かせます。

 

5時30分 前剱岳を過ぎて、いよいよ鎖が出てきました。

それぞれの鎖には名前と番号がついています。

見た感じは怖そうですが、実際歩くと問題なし。

 

6時 いよいよカニのタテバイに到着、、、

目の前に聳える岩の壁。

前の人が登り終えるまで、ルートを探してシミュレーションします。

登った感想としては「ドキドキしたけど楽しかった!」です。

杭の間隔が広く足を上げるのが大変でしたが、下を見なければ高度感はありません。

※ちなみに横地は高所恐怖症です

 

6時20分 ついに憧れの剱岳登頂!

達成感と感動と興奮と疲労と達成感と、、、

槍ヶ岳に初めて登った時のように色々な感情がごちゃ混ぜになり、なんだかこみ上げてくるものが、、、

富山湾から富士山まで、日本列島を見渡せました。

 

6時50分 山頂でひたすら写真を撮りまくって満足したら下山です。

下山もカニのヨコバイをはじめ、油断ならないポイントがあります。

カニのヨコバイは最初の一歩目の足の置き場がわかりづらいですが、それ以外は問題なく通過できました。

しばらく歩くとオコジョに遭遇。

何年も山に登っていますが、初めての出会い!

まるで剱岳登頂を祝ってくれているかのようにその可愛らしい姿を見せてくれました。

 

8時40分 剣山壮に戻ると朝食兼昼食を摂り、帰路に着きます。

 

12時30分 室堂に無事到着

みくりが池温泉で汗を流し、室堂ターミナルでかき揚げそばを食べて帰ります。

 

~剱岳登頂を振り返って~

剱岳は決して初心者が行くような山ではありませんが、鎖や岩場の経験があればだれでも挑戦できることがわかりました。

もちろんご自身の技量を正確に見極め、挑戦できるかどうかの判断をしてもらいですが、、

それでも頂上に立った時はなんだか一回り成長したような感覚がありました。

そしてもっともっと高みを目指したくなるのは登山愛好家の性なのでしょうか。

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