国内外より多くの人々が訪れる軽井沢町の西隣にある御代田町。今このコンパクトで静かな町が注目を集めています。
この記事では御代田町の特徴や魅力、注意点等を解説していきます。実際に御代田町に移住した方のエピソードもご紹介します。参考にしてくださいね。
目次
- 長野県御代田町ってどんなところ?
- 御代田町への移住のメリット
- 御代田町への移住のデメリット
- 御代田町で移住におすすめのエリア
- 御代田町への移住に補助金・移住制度はある?
- 御代田町に移住した人の声
- まとめ
長野県御代田町ってどんなところ?
引用元:厚生労働省長野労働局
御代田町は長野県の東信地域に属す、人口約16,700人(R6.4現在)の町です。
東に日本を代表するリゾート地の軽井沢町、南には交通や商業の要所となる佐久市に隣接しています。
今このコンパクトな町が注目を集めています。
少子高齢化が進む日本で長野県も例に漏れず、多くの市町村で人口減少が問題となっています。国勢調査によると、2020年から2023年まで、77ある市町村の中で人口が増加しているのは7市町村にとどまります。その中で人口増加率2位の勢いを持つのが御代田町です。多くが移住による増加で、子育て世代も増えています。国内外より多くの人々がリフレッシュに訪れる軽井沢町の隣にあって、御代田町にも洗練されたセレクトショップやベーカリー、カフェなどが増え、より魅力的な町へと進化を続けています。
気候の面では標高が700m~1200mと高いため、避暑地として有名な軽井沢町と同じく夏涼しく、朝晩もしっかりと冷えるため快適に過ごすことができます。隣町の軽井沢は霧が発生しやすく湿度が高いため、住む際には湿気対策が必要ですが、御代田町は湿度が低く住みやすい地域です。また日照率が高く、冬場も降雪量が少ないため生活がしやすい点も特徴です。
参考:御代田町HP
御代田町への移住のメリット
人気が高まっている御代田町の魅力はどこにあるのでしょうか。具体的に見ていきましょう。
都心へのアクセスが良好
東信地域には北陸新幹線が通り、東京方面へのアクセスが良い点が魅力の一つです。
佐久平駅から東京駅までは1時間25分。御代田町の中心部から佐久平駅までは車で15分ほどでアクセスできるため、2時間以内で通勤も可能な距離感です。
また車での移動も便利です。上信越自動車道の佐久ICが御代田町中心部より10分ほどと近く、都内までは2時間半程度の所要時間です。移動のハードルの低さから2拠点居住や移住向きの地域と言えるでしょう。
さらに、北陸新幹線に乗れば佐久平駅から長野駅までは20分と長野県最大の商業圏へのアクセスも容易です。加えて、町内にはしなの鉄道線が走り、長野県第三の都市であり東信最大の街、上田市の中心部まで電車で40分で結びます。長野市や上田市への転職を伴う移住の場合でも、居住地として御代田町が選択肢に挙げられるでしょう。
生活の利便性が高い
御代田町はコンパクトな町ですが、日常生活に必要な商業施設や金融機関、クリニック、学校が揃っています。
ただ、少し足を延ばすと多くの選択肢が得られるのがこの御代田町の魅力の一つです。
南に接している佐久市は全国でも有数の医療先進地域で、クリニックから高度医療専門の総合病院まで集まっています。30分以内で通院可能のため、いざという時に安心です。
また佐久市にはホームセンターや大型のショッピングモール、数多くのチェーン店が軒を連ね、引っ越し後も不便のない生活が送れます。
さらに特筆すべきは、教育の選択肢の豊富さです。
御代田町には保育園、小規模保育事業所が合わせて8園、幼稚園が2園あります。中でもサムエル幼稚園は日本で初めての行動分析学を活用した幼稚園として注目されています。
また佐久市の更に南に位置する佐久穂町には日本で初めてのイエナプラン教育に基づく学校、大日向小学校・中学校があり、都市部からの移住者が多く通っています。佐久平駅からスクールバスが出るため御代田町も通学圏内となります。同じく全国から人が集まる軽井沢町の軽井沢風越学園までも車で20分の距離にあります。
東信の特色ある教育機関が通学の選択肢に挙がる立地も御代田町の魅力でしょう。
軽井沢町よりも土地の価格が控えめ
別荘地として歴史の長く深い隣町、軽井沢町はその土地柄、土地価格が高額な場合が多くあります。特に町の条例で敷地の最低面積などが決められていることもあり、坪単価が安くても土地が広いために高額になることもあります。人気のエリアでは1億円を超える物件も珍しくなく、マイホームを取得するハードルが高くなってしまいます。
一方で御代田町では坪単価が5万円~10万円程度と軽井沢の人気エリアの半分~1/4ほどの価格で土地を購入することができる上、自然保護条例や景観条例等、家を建築するにあたり関わる規制が厳しくないため思い描くマイホームが建てやすい地域と言えるでしょう。
それでいて軽井沢と同様に夏涼しく、さらに軽井沢ほど湿気がないため定住するのに不便がなく、快適に過ごせる御代田町はまさに穴場。人気が出るのも納得です。
とはいえ、その人気から土地の価格も上昇しつつあります。家の計画をする際には建物と合わせ、全体の資金計画を綿密に行いましょう。
移住者が集う場がある
御代田町はその立地や過ごしやすさから移住してきた方や都内と行き来しながらリモートワークをしている方が多くいます。
御代田町にはそんな方々が集うコワーキングスペースがあります。リモートワークに使えるデスクから、WEB会議にも使えるブース、カフェが整い会員になると24時間利用することができます。
Gokalab.と呼ばれるこの施設は単なるコワーキングスペースではなく、地方と東京の間に生まれている新しい社会的機能を持った場所で「はたらくが広がる」ことを研究し、シェアする事業を行っています。
仕事と家庭の往復だけでは地域との繋がりはなかなか生まれないもの。ここは移住者同士、さらには地元の人々との交流が生まれる貴重な場所となっています。
参考:Gokalab.
豊かな自然を堪能できる
御代田町は町の6割近くを山林が占める緑豊かな地域です。
町の中心部を外れるとすぐに浅間山の山裾に広がる畑ののどかな風景に心癒されるでしょう。北には雄大な浅間山がそびえます。刻一刻と姿を変える山々の景色は飽きることがありません。
眺めるだけではなく、登山やトレッキング、キャンプなどのアウトドアアクティビティやウィンタースポーツなどが移動の負担なく気軽に楽しめます。東信にも数ある温泉地巡りや草津温泉までも一時間ほどで行くことができるため、休日には様々な趣味を満喫できます。
晴天率が高い東信地域、夜には美しい星空も。何より、空気の美味しい御代田町で毎日深呼吸できることが贅沢な暮らしです。
御代田町への移住のデメリット
魅力の多い御代田町ですが、デメリットはあるのでしょうか。何事も一長一短あるもの。事前に知っておくことが大切です。
冬場は冷え込みが激しい
御代田町は標高の高く、避暑地になるほど夏は涼しく快適に過ごせる反面、冬場の冷え込みは厳しいです。
-10℃以下になる日もあり、冬場の寒さ対策は欠かせません。家の断熱性能はもちろんのこと、水道管や路面の凍結に備え、凍結防止対策や冬タイヤの用意が必要です。
ただ降雪量は多くはなく、雪かきが必要な日は年に数日です。
夏場は夜間のエアコン使用が不要のため光熱費の節約ができますが、冬場には家を温めるために光熱費がかかる傾向にあり、都市部よりも高額になる可能性があります。
車の所持が必須
地方都市の多くがそうであるように、御代田町も生活に車が必要です。
御代田駅から浅間総合病院を結ぶ路線バスがありますが1日に1便と日常生活に使うには便が良いとは言えません。家庭の状況によりますが、1人1台の車の所有が一般的です。
都市部で運転を必要としなかった方は初めは戸惑うかと思いますが、道路や駐車場は広いところが多く、慣れるのに時間はかからないでしょう。
また新たに車を購入する費用、定期的にかかる車両保険や車検、ガソリン代などの費用を予め確保しておきましょう。
御代田町で移住におすすめのエリア
御代田町は御代田駅周辺の栄町1区、2区に商業施設や飲食店が集まり、利便性の高いエリアです。通勤通学にしなの鉄道線を使うのであれば特におすすめです。
より新幹線駅や高速道路に近いエリアには荒町、児玉、上宿があります。広大な高原野菜の畑と住宅が混在したのどかな地域です。
軽井沢町に接する最も東側の地域は西軽井沢です。軽井沢のリゾート感が香るエリアで、木々の中に整備された道路と住宅地が広がる閑静なエリアです。
ご家族ごとに、移住の目的に合ったエリアを選ぶことが大切です。
御代田町への移住に補助金・移住制度はある?
御代田町では、長野県内企業等の担い手不足の解消及び地域課題の解決並びに移住の促進を図るため、令和5年度より、御代田町UIJターン就業・創業移住支援事業を開始しています。
東京圏(埼玉県、千葉県、東京都及び神奈川県)、愛知県又は大阪府から⾧野県内に移住をした方で、⾧野県が選定した企業等に就業した方又は創業支援金の交付決定を受けた方に、⾧野県と市町村が共同で支援金を支給する事業です。
移住支援金は単身世帯の場合は最大60万円、2人以上世帯の場合は最大100万円となり、18歳未満の世帯員を帯同するときは、当該世帯員一人につき100万円を加算します。
対面での事前相談が必須となります。詳しい補助金の交付対象や交付までの手続きの流れ、注意点は下記をご覧ください。
御代田町に移住した人の声
長野市から移住 K様
長野市の分譲マンション住まいで子育てをしていましたが、子ども達の成長や3人目の誕生と共に手狭さを感じていました。夫婦ともに新潟の田舎育ちだったため、子ども達にもそんな環境でのびのびと成長してもらいたいという思いがあったんです。
若里モデルハウスの土間とウッドデッキが繋がる間取りが好きで、気軽に中と外を行き来できるような暮らしに憧れがありました。
おかげで今は家族みんなが家にいる時間が増え、ウッドデッキをDIYしたり、薪割り、畑づくり、草刈り、落ち葉掃きなど自然の中に身をおきながら暮らすことが贅沢だなと感じる毎日です。
都内から移住 U様
長野県出身で東京で就職しましたが、東京の住まいは戸建でも30坪にも満たない。いつかは信州へ戻ってゆったり暮らしたいと思っていました。特に子供の就学に合わせて、環境の良い場所へ引っ越したいと思い、時期を決めて計画しました。
暮らし始めてからの一番の違いは、何かを我慢するストレスがなくなったことです。東京の家では、子供が騒ぐとご近所から苦情があり、子供を制することが多かったのですが、工房信州の家は存分に走り回れるし、外遊びもさほど危険がない。のびのびとありのまま過ごせる環境の良さを実感しています。
板張りの風情ある浴室につかると、窓から浅間山がきれいにみえるのも、気に入っています。
まとめ
今回は今注目の御代田町について解説しました。
生活の不便なく、程よい田舎暮らしができる御代田町は移住しやすい地域です。軽井沢の洗練された雰囲気を感じさせつつも、地に足を付けた日常を送れる御代田町の人気は今後も高まっていくのではないでしょうか。
御代田町や移住について気になることがありましたら、お気軽にお問合せください。地域に精通したスタッフが様々な相談事にアドバイスいたします。
私たちは設計士や施工管理士といった建築のプロでありながら、全社員が「信州コンシェルジュ」として豊かな信州ライフをサポートしていきます。
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