グッドデザイン賞7年連続受賞

2019年 毎日が土間パ「古牧の家」

2018年 自分の山の木で家づくり

2017年 若里の家

2016年 工房信州の家 薪ストックヤード

2015年 信州の家は信州の木で
     工房信州の家づくりグループ

2014年 あなたが選ぶ山の木で家づくり

2014年 街まるごとリフレッシュデー

2013年 信州を楽しむ住まい 土間サロン

GOOD DESIGN

 

グッドデザイン賞とは

 公益財団法人日本デザイン振興会が主催する、総合的なデザインの推奨制度です。母体となったのは、1957年に通商産業省(現経済産業省)によって創設された「グッドデザイン商品選定制度(通称Gマーク制度)」であり、以来60年近くにわたって、私たちの暮らしと産業、そして社会全体を豊かにする「よいデザイン」を顕彰し続けてきました。その対象は、有形無形を問わず、デザインのあらゆる領域にわたります。

 


 

  • グッドデザイン賞 2019年度受賞 毎日が土間パ『古牧の家』

信州の暮らしをもっとアクティブに楽しむために「毎日が土間パ」をキーコンセプトに据え、これからの信州・スタンダードとして提案する家。土間からキッチンまで隔たりのないワンフロアが住人と来客の区別を取り払い、フラットな過ごし方を誘引する空間設計。皆で作り楽しむ新時代のホームパーティーの形は、仲間の週末ベースとして親しまれる。

審査員の方からのコメント

土間は、古来から日本の住宅の仕事場であり、生活の中心であり、そして町との接点でもあった。それが現代的な形で継承されている住宅である。おおらかに広がる部屋は気持ちがいいが、なかでも庭から土間、板の間、そして吹き抜けのあるリビングへと徐々に床が高くなっていく空間構成は、多様な生活の場を生み出しているだけでなく、その断面構成が生み出す空間の抑揚が心地よい。家族が賑やかに過ごしたり、内外かまわず生活の場にしたり、週末に友達を招いたりと、様々なシーンが想像できる家である。

担当審査委員| 仲 俊治   小見 康夫   千葉 学   栃澤 麻利  

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  • グッドデザイン賞 2018年度受賞 『自分の山の木で家づくり』

県土の8割が森林の長野県。うち65%が私有林、1/4世帯が山主の地域もあるほど、山は県民にとって身近な資産であるべき存在だ。しかし現代において私有林の活用ルートはほぼ絶たれている。このビジネスモデルは林業(山守・製材所)と建設業(住宅会社)が協働し、地域材流通体制の確立と山の木活用のノウハウをマニュアル化することで、山の木伐採から住宅建設までのワンストップサービスを実現。さらに新築検討客とのタッチポイントで「持ち山の木で家づくりができる」選択肢の訴求を組み込み、山への意識改革や住まいの価値向上に寄与する。大手ハウスメーカー独壇場の住宅市場に一石を投じる、地域密着の家づくりモデルの在り方である。

審査員の方からのコメント

日本の国土の大半は山で占められているということを知っている人は多くとも、「うちの山」を持て余している世帯が山間部を中心に多数あることを認識している人はそれほど多くはないのではないか。そのような脚光を浴びていない、しかし確実に存在する社会問題に正面から取り組んだのがこの会社だ。大切なその土地の資産である持ち山を、地域の企業を通じて、家づくりに活かすというビジネスモデルを構築し、社会の課題に取り組んだ意義を高く評価した。

担当審査委員| 廣田 尚子   佐々木 千穂   田中 仁   深津 貴之   水野 祐  

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  • グッドデザイン賞 2017年度受賞 『若里の家』

信州ライフを思い切り愉しむ人の住処として、土間サロンとウッドデッキを中心に据えた住宅である。ソトとナカの中間領域となるあいまい空間が、家全体と庭すべてをリビングのように近しい空間にする。暮らしは「住宅」という器に収め、家族団らんは「リビング」と名付けた一部屋であるべきという固定観念を覆す、新しい住まいの在り方である。

審査委員の方からのコメント

「アウトドア」というライフスタイルをデザインに取り込むことにより生まれた「土間サロン」と「ウッドデッキ」が、新しい住まいの提案として優れたものになっている。リビングから土間サロン、ウッドデッキを介して庭まで連続する一体空間はとても伸びやかで、空間に広がりを与えている。信州の地元工務店が地元の木材を使い、地域の気候や景観に配慮しながら丁寧につくられた住宅だという点においても、高く評価できる。

担当審査委員| 手塚 由比   千葉 学   栃澤 麻利   Gary Chang   Shu-Chang Kung  

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  • グッドデザイン賞 2016年度受賞 『工房信州の家 薪ストックヤード』

長野県内で注文住宅の施工実績800棟を誇る、工房信州の家。そのうち、7割以上のお宅の暖房が薪ストーブで賄われている。薪ストーブに憧れはあるけれど薪の調達が心配‥というお客様が多い中で、安心の薪ストーブライフを支えているのが「薪ストックヤード」での薪販売だ。
里山の麓の日当たり・風通しに優れた広い敷地内に原木保管・薪割り場・薪棚のスペースを設け、当社住宅のオーナーを対象として伊那谷の間伐材を格安で提供し、森林資源の有効活用の体制を整えた。
また、希望に応じて薪割機のレンタルも安価で提供しており、週末にはご家族皆さんで薪割に汗を流す特別な時間を過ごし、家族のコミュニケーションの場としても機能している。

審査委員の方からのコメント

応募企業が手がける注文住宅の多くに設置されている薪ストーブを、オーナーが安心して薪を購入し継続的に使えるように開発された施設だが、単にオーナーへのサービスにとどまらず、地元の森林整備を行うNPO法人と連携し間伐材の活用という社会的課題に取り組んでいることや、薪を買いに来る家族がこの施設内で薪割りをすることで家族のコミュニケーションを促進している点も高評価の材料となった。今後は注文住宅のオーナーのみならず、より地域に開かれたコミュニケーションの場になることを期待したい。 

担当審査委員| 五十嵐 太郎 岩佐 十良 藤崎 圭一郎 並河 進 山崎 亮

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  • グッドデザイン賞 2015年度受賞 
    『信州の家は信州の木で 工房信州の家づくりグループ』

 “食”の世界では「地産地消」が持てはやされている。しかし、こと“住”に関しては、地の素材で家づくりをすることには大変な困難を伴う。それが、輸入材依存の高度経済成長期から今に続く、日本の住宅業界の現状だ。
 私たちは地域に根差した住宅会社として「信州の家は、信州の木で」を合言葉に長野県産材での家づくり一筋に取り組んで15年。地元製材所・山仕事師とグループを組み、工房信州の家専用木材一貫生産システムとして全国でも前例のない共同事業を確立。今や年間80棟の新築住宅すべてにおいて85%以上の県産材使用率を誇る。
 さらに、すべての方が山で大黒柱を選木するなど、参加し愛着を育む家づくりの取組みへ発展させている。

信州の木へのこだわりはこちら 

審査委員の方からのコメント

木材の「地産地消」は、日本全国で広がっている中、ディテールまでよく考えられていることが評価できる。また地域内で垂直統合を行うことで、地域経済にインパクトを与えるものとなっている。また施主にとっても、一緒に大黒柱を選定するという貴重な体験を提供できるものであり、地域の木材を使用することは建物の耐久性を高める方法であることも推測され、地産地消以上の利益ももたらしている。細やかに仕組みをデザインすることによって、新しい価値を提供できている点を評価した。

担当審査委員| 久保田 晃弘   石戸 奈々子   ナカムラ ケンタ   暦本 純一  

受賞内容 受賞内容 詳しくはこちら(外部サイト) 

 


  

  • グッドデザイン賞 2014年度受賞 『あなたが選ぶ山の木で家づくり』

家づくりが始まる場所は、森です。だから家づくり物語の1ページ目も、森から始めましょう。
すべてのお客様と地域の山に入り、マイホームに使う木材を自ら選ぶことが、当社の家づくりの第一歩です。
お選びいただくのは、2種類の木。まず山では立木を一本、大黒柱となる木を選びます。選んだ木はその場で伐採、山から我が家へとひとつの命を引き継ぐ感動の体験です。そして天然乾燥ストックヤードでは、家の背骨となる太鼓梁用の材を一本選びます。色艶も形もさまざまな丸太の羅列を目にし、木の個性に気づき愛着が生まれることでしょう。
信州での家づくりの豊かさを存分に感じる、思い出深い「家づくり物語」の始まりのデザインです。

審査委員の方からのコメント:

マイホームを建てる際に、オーナー自らが信州の山林へ入って自邸用の材料を選び、家づくりへの参加と愛着を高めるための取り組み。自分たちの住む家がどうやって作られるのか関心を持たせるとともに、自然の大切さ、森林や林業の持つ現代の問題などを考えるきっかけともなる。

担当審査委員| 南雲 勝志 (ユニット長)   石川 初   林 千晶   横川 正紀  

あなたが選ぶ山の木で家づくり 「あなたが選ぶ山の木で家づくり」詳しくはこちら

 


  

  • グッドデザイン賞 2014年度受賞 『街まるごとリフレッシュデー』

“街は財産、人が育むもの”を理念とする分譲地「SEASON南原」。
より魅力的な街並みづくりのため「街まるごとリフレッシュデー」を年に一度設け、この街に住むご家族と職人さんが一堂に会し、全員で協力しながら家と街をピカピカにします。日頃手が届かない・難しい部分について、専門家の指導のもとメンテナンスを実践、オーナー自ら手入れができるノウハウが身に付きます。また、ワークショップ形式のイベントで楽しみながら参加することで、“家育て”が家族共通の楽しみにもなることでしょう。メンテナンスが面倒な作業としてではなく、家族の思い出を紡ぐ時間となり家が宝物になるような、人と住まいの良好な関係づくりに寄与します。

審査委員の方のコメント:

近年マンションや分譲住宅においてコミュニティ形成を促す取り組みは多く見られる。しかし中には強引な手法のものも見られる。またすべての人がコミュニティに参加したいわけではない。そんな中で「街まるごとリフレッシュデー」は年に一度の大掃除というどの家庭でも行われるであろうイベントを利用しワークショップ形式で専門家の指導の下で楽しく家をぴかぴかにできるという自然な形で地域コミュニティの形成を促している点を高く評価した。

担当審査委員| 暦本 純一 (ユニット長)   江渡 浩一郎   中川 淳   日高 一樹   松下 計  

SEASON南原の街づくり SEASON南原の街づくり 詳しくはこちら

 


  

  • グッドデザイン賞 2013年度受賞 『信州を楽しむ住まい 土間サロン』

リビングの一部でもあり、庭の一角でもある空間。そのあいまいなスペースによって、住空間は分断されることなく心地よいつながりが生まれ、暮らしは伸びやかに広がっていく―。それが「土間サロン」の空間デザインです。
土間サロンはリビングなどの家族スペースからひと続きの空間で、床は屋外のテラスとフラットになるまで下げ、明るく大きなガラス窓で囲います。窓を開け放てば、屋根つきのテラスのようにもなり、そこから簡単に庭に出ていくこともできます。住まい手によって土間サロンの活用は実に多彩で、家族がくつろぐリビングに、おもてなしの客間に、趣味を楽しむ作業の場に、そして人が集う広場としてまで、応用自在。
これからも「土間サロン」はじめとして、信州ならではの風土に親しむ「信州を楽しむ住まい」を提案して参ります。

審査委員の方からのコメント:

信州という地域に根ざす住宅会社として、信州の豊かな自然を享受しながら生活を楽しむためのスペースが提案されているところが評価できる。昔の民家では当たり前にあった土間を現代の住宅に取り入れており、外と中の繋がりや、2世帯住宅においては世代間のつながり、もしくは町に開くことで地域の中での人の繋がりを生む場として非常に有効であろう。しかしながら、土間のある住宅自体は目新しいものでは無いので、さらにもう一歩踏み込み、独自性を期待したい。

担当審査委員| 難波 和彦 (ユニット長)   篠原 聡子   手塚 由比   古谷 誠章 

土間サロン 「土間サロン」詳しくはこちら