線と光をデザインする家

上田市/ご夫婦2人住まい

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建築の良し悪しを決める条件のひとつ、「描くラインの美しさ」。たとえば、窓や棚の上端ラインが水平にまっすぐ揃っていること、接合部の納まりが無駄なくすっきりと見えること。シンプルな空間を、邪魔せずに引き立てる照明計画も大切です。細部まで洗練された美しい家を訪ねました。

 

高さを抑えた片流れ屋根のファサード。ガレージ、玄関、土間まで大きく伸びた下屋が美しい水平来を強調する。

 

神は細部に宿る

ご主人
どこかひとつの空間、ではなく、家全部が好きです。間取り、薪ストーブ、土間サロンなど、最初にやりたいと思ったことがすべて実現できました。とことんこだわりたい性格で、細かな器具や取付位置まですべて自分たちで決めたいと要望して、器具メーカーの分厚いカタログを持参して打合せをしてもらいました。

奥 様
決めることが山ほどありましたが、自分たちでとことん悩んで、それを反映してもらえたことが満足感につながったと思います。まだ形の無いものを、言葉で要望を伝えることに大変さを感じたこともありましたが、スタッフの皆さん根気よく耳を傾けてくれて本当に感謝しています。


キッチンダイニングは板張り天井にし、開放的な吹抜けリビングとの空間のコントラストを楽しめる。吹抜けの高窓からはキッチン奥まで光が差し込む。

 

ご主人
全体に「すっきり」とした空間にしたかったので、照明器具は線が美しいデザインや埋め込みのダウンライト、間接照明を中心に考え、ダイニングや階段吹抜けなど、空間のポイントにはペンダントライトをセレクト。テレビやPCのモニターは壁付けで配線を表に見せないようにしたり、階段下の見えない位置にルンバ置き場を作ったり、いろいろと工夫しました。

奥 様
私はブルーグレーの色味で統一したデザインと、家事動線の良さがお気に入り。キッチンを中心に置いた間取りはとても動きやすいです。キッチン前は腰壁にして、見晴らしの良さと手元の目隠しを両立。リビング側からは収納として使えます。

 


薪ストーブはインテリアに馴染む、ドイツ製のアイアンドッグ。土間サロンに据えて機能的に使える。


ダイニングテーブルに合わせて、窓とカウンター高さを設計。建築と家具を一体に考えて揃えた直線ラインが、空間を美しく整える。


二階のPCコーナーは、オープンスペースにありながらも、天井高を抑えたことで落ち着きある空間。壁付モニターで配線を見せない工夫も。


リビングから和室まで鴨居ラインをまっすぐ揃え、すっきりと見える。節無しの天井板張りには、控えめなダウンライトを。

 

決め手は「空気感」と「正直なスタッフ」

ご主人
木の家で薪ストーブがほしい、というイメージはもともとあり、工房信州の家の展示場を見てぴったりだと思いました。住宅公園の展示場はたくさん見学しましたが、木の家と言っても他のメーカーさんは重たい、キッチリしすぎ、という印象で。工房信州の家の手づくりのぬくもりや、エアパス工法と自然素材から成る空気感は、他にはない魅力でした。

奥 様
それと、案内してくれたスタッフさんが良かったです。たとえば「無垢の木は柔らかな肌触りが魅力ですが、そのぶん傷もつきやすい」等、デメリットも包み隠さず教えてくれました。他社の営業さんは良いことばかりでゴリ押し、という印象が強かったので、逆に信じられるなと思いました。自分たちの思いを託す夢のマイホームづくりなので、信頼して頼れる会社に出会えて良かったです。

 

 

 

 酒井千織

シンプルで美しい家ができました。これから家具が増えたり、お庭ができたりと、より一層S様らしい住まいになっていくのが楽しみです!

Data
建設地/上田市
竣工/2018年9月
敷地面積/230.2坪
延床面積/39.28坪
営業 /鴨井竜也
プランナー/酒井千織
コーディネーター/柳澤悠子
施工 /平澤雄太