先祖代々の山の木で、究極の地産地消の家

2011年11月号 中川村M様邸(前編)

エリア別|伊那エリア

松原様ご家族の家づくりは、ドキュメンタリー映像でもご覧いただけます!! 下記リンクからどうぞ↓

『自分の山の木で家づくり』ドキュメンタリー

 

 

【家族の想いを受け継ぐ、『自山自消』の家づくり】

コッパ・・・木の表情豊かな、素敵なおうちですね!まるで森の中にいるみたいです。

奥様・・・ありがとうございます。子どもたちの友達も毎日のように遊びに来ますが、リビングに駆け込むなり「気持ちいいー!!」と叫んで床に寝転がるんです(笑)それを眺めるのが嬉しいですね。子どもたちは感覚に正直だから。

ご主人・・・もともと東京に住んでいたんですが、子どもたちは大自然の中で伸び伸びとおおらかに育てたいという思いがあって、妻の故郷である信州に移り住みました。この決断には、妻の両親の暮らしを見ていたことが大きく影響していますね。

コッパ・・・奥様のご両親にあたる北村様は、6年ほど前に工房信州の家で建替えをされたんですよね。

奥様・・・そうなんです。自分の山の木と、旧母屋の古材を使っての建替えでした。もともとは、山の木を植えた祖父に喜んでもらえるようにと考えての家づくりでしたが、実際に家が建ってみるとその魅力にはまってしまったのは父のほうで(笑)。先代から受け継いだ材で建てた家で、その喜びを嬉しそうに語る父の姿を見ていて、次は私たちまで影響されてしまったという感じです。

 

コッパ・・・完成まで約2年にわたる家づくりだったとお聞きしました。完成までの道のりを振り返って、いかがですか?

ご主人・・・実家の畑をもらっての家づくりで、農地を宅地にする申請で思いがけず時間がかかってしまいました。本当はすぐにでも建てたかったのですが‥(笑)。でも、完成までの過程をじっくり大切にできたのは良かったですね。子どもたちもいろいろな場面に参加させてもらえて、良い思い出ができました。

奥様・・・もともとただの田んぼだった土地と、山にあった大きな木と。それぞれの元の姿と自分たちの住まいになっていく過程を知っていると、新居への想いも深まりますね。先祖代々の土地で、山の木で建てた家を囲んで、子どもたちが楽しそうに遊びまわっているのを見るのが何より幸せです。

ご主人・・・工事の始まりは、山のご神木に僕が自分で斧を入れた「伐採式」から始まって、にぎやかな投げ餅で祝った「上棟式」など、昔ながらの儀式を大切に執り行えたことがとても感慨深かったですね。

奥様・・・家自体は新しいんだけれど、そこに使っている材には何十年もの先代の想いや土地の風土が刻まれているので、節目節目で山の木の歴史に思いを馳せることができました。子どもたちはまだ小さいけれど、この家の歴史をちゃんと伝えていきたいですね。


コッパ・・・松原様は、工事にもご家族皆様で参加されたんですよね!

奥様・・・先代の想いがこもった家に、私たち家族でも新たに何か手を入れたいと思って。二階の塗り壁に家族みんなの手形をつけました。

ご主人・・・それから、外の大きなウッドデッキは家族みんなで手作りしたものなんです!小さな子どもたちを作業に参加させるのは大変でしたが、頑張りましたよ(笑)すごく良い記念になりましたね。

奥様・・・それ以外にも、いろんな場所に家族の想いが詰まっています。ひとつひとつ個性のある山の木を、この木目はどんなデザインで活かそうかとか、取っ手はどんな形にしようかとか、そんな細かなところまで打合せをさせてもらいました。時間のある限り悩ませてもらいましたが、その分愛着がさらに深まりましたね。

ご主人・・・家中どこを見渡しても、思い出話ができない箇所はないんです。日常生活をしながら、家族のこと、そして先祖のことを思い出せる、とても幸福な家づくりができたと思います。

 


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