薪ストーブと子どもたちの成長を楽しむ暮らし
長野市K様邸/4人住まい
エリア別|長野エリア

家づくりのきっかけは?
ご主人: 生まれは上田市で、今は長野市のこの家に住んでいます。家が完成したのは2021年ですが、家づくりを始めたのは2017年なので、工房信州さんには長い間お付き合いいただきました。
当時あった長野南展示場に行って一目惚れしたのが始まりでした。
奥様: 私は住宅展示場に行くこと自体が初めてで、少し緊張していたんです。でも、スタッフの皆さんが温かく迎えてくださって。
家の中も広がりのある、のびのびとした空間で、内装も落ち着いていて。
初めて訪れた場所なのに、とてもリラックスして過ごすことができたんです。「こんなところに住みたい」と思ったのを覚えています。
生活の中で好きな時間は?

ご主人: もともとコーヒーが好きで、毎朝必ず豆を挽いて、ハンドドリップで淹れています。
冬の寒い時期、休日で時間がある日は、薪ストーブの上でお湯を沸かして、そのお湯でコーヒーを淹れることもありますね。
毎朝続けているうちに、だんだん子どもたちも興味を持ち始めて、最近では「私たちもやる!」と言って、豆を挽くところを一緒に手伝ってくれるんです。
奥様: 私は、子どもたちが遊んでいるところを見るのが好きですね。
幼稚園から帰ってきた子どもたちが庭で水や土を使って遊んでいる間に、私は草むしりをしたり。

家の中でも、私がご飯を作っている間、子どもたちは上の階に行ったり下の階に来たり、自由に遊んでいます。吹き抜けがあって窓も大きいので、どこにいても何かしら子どもたちの声が聞こえてくるんです。
その声をBGMにしながら、時には喧嘩の仲裁もしながら家事をしています(笑)。
そういう何気ない日常が、今はとても楽しいですね。特定の場所や時間というよりも、私はこの家での暮らしそのものが楽しいんだと思います。
ご主人: キッチンで作業をしていても、庭で遊んでいる声や上の部屋で遊んでいる声が聞こえるので、子どもたちが遊んでいる様子を感じられるんですよね。安心感もありますよ。
憧れだった縁側は、家族みんなの遊び場に

奥様: 私はずっと縁側のある暮らしに憧れていたので、家づくりのときから縁側が欲しいと主張し続けていました。
実際に暮らし始めてからは、本当にフル活用しています。
この間も、あえて縁側でホットケーキを作ったんです。多少こぼしても気にならないので、気楽に楽しめるんですよね。
庭でピザを焼いたときには、縁側に座って食べたりもします。
ご主人: 今はちょうど、縁側の高さが子どもたちにとって作業台にぴったりなんです。土や葉っぱを持ってきて、少し汚れるような遊びをすることもありますが、「縁側だからいいよね」と、のびのび遊んでもらっています。

夫婦の思い出が詰まった漫画の本棚
ご主人: 夫婦ともに、とにかく漫画が好きなんです。
奥様: お互いに子どもの頃から持っていた漫画がたくさんあって、それを持ち寄りました。今もまだ増えていますね。
ご主人: 気に入った漫画や、長く残しておきたいと思う漫画は、電子書籍ではなく紙の本で買いたいんです。繰り返し読むものは本棚に保管していますし、自分たちの青春時代に読んだ漫画もなかなか捨てられなくて。
きっと、自分たちの人格形成にも影響を与えていると思うんですよね。
奥様: 平成の懐かしい漫画や、背表紙の色が変わってしまったような古い漫画も、ずっと取っておきたくて。だから、家づくりのときには大きめの本棚を設けてもらいました。

家庭菜園と、雑草との共生を楽しむ庭
ご主人: 今年から始めたのが家庭菜園です。
奥様: 自分たちで庭を掘り起こして、石を取り除いて、なんとか畑をつくりました。
上の娘がトマト好きなので、しょっちゅう収穫して食べています。子どもたちも水やりを手伝ってくれるんですよ。
最初の頃は、芝生をきれいに整えたり、雑草を一生懸命取ったりしていたんです。でも、だんだん雑草との共生というか、あまり手をかけすぎず、生えてくる草も面白がりながら庭を楽しめるようになってきました。
今は、のんびり庭と付き合っている感じですね。
薪ストーブが生んだ、新しい趣味と地域とのつながり

ご主人: 薪ストーブがあるので、庭も薪を確保したり、割ったりするための空間として使っています。
奥様: 子どもたちもお手伝いしてくれるんですが、その姿がかわいいんですよ。
薪ストーブは大変だという話も聞きますけど、主人の場合はもう趣味になっているので、そこまで大変ではないみたいです。
ご主人: その大変さも楽しいんですよね。薪ストーブは家族を温める主暖房なので、これからもずっと火を絶やさずに使っていけるよう、健康でいたいなと思っています。
奥様: 薪ストーブをきっかけに生まれたご縁もあるんです。
家に煙突がついているのを見たご近所の方が、地区の清掃のときに「ストーブがあるなら木はいらない? 一緒に木を切りに行かない?」と声をかけてくださって。それが地域の方とのつながりになりました。
ご主人: その方は山の方に畑を持っていらして、土地を切り開くために木を伐る必要があったんです。伐った木はその方にとっては置き場所に困るものですが、僕たちにとっては大切な薪になります。
そこで、一緒に木を運び出すお手伝いをして、その木を薪として使わせていただきました。
引っ越して間もない頃の出来事だったのですが、本当にうれしかったですね。
同じ長野市内とはいえ、知らない地域に引っ越してきたばかりだったので、ご近所の方が声をかけてくださったことで、迎え入れてもらえているんだなと感じました。
煙突がなければ生まれなかったご縁だと思います。

自分で集めた薪が、家族を温める喜び
ご主人: 薪ストーブで一番好きなのは、やっぱり火を見ている時間ですね。自分で集めて割った薪が燃えて、家族を温めている。その炎を眺めている瞬間が、本当に楽しいんです。
薪ストーブを入れるなら、しっかり勉強して、自分が良いと思うものを選びたいと考えていました。
選んだのは、ベルギーのネスターマーティンというメーカーの薪ストーブです。
長野県には木がたくさんあるので、できるだけ自宅の近くで採れた木を燃料にしたいと思っていました。広葉樹と針葉樹のどちらも燃やせることや、火力を自分で細かく調節できることなどを考えて選んだんです。
住み始めてからもいろいろと勉強して、耐火レンガを調達して炉の中に入れるなど、蓄熱性を上げる工夫もしています。
奥様: 主人はすっかり薪ストーブ担当ですね。
寒い朝でも、薪ストーブに火を入れたいから早く起きるんです。子どもたちも朝型なので、一緒に起きてきます。
私が少し遅れて下に降りていくと、主人と子どもたち3人が並んで、火が起きるまでじっと見ているんですよ。
その後ろ姿を見るのが、私は結構好きなんです。
ご主人: 火をつけようとすると、子どもたちが「私たちもやる!」と言って手伝ってくれるんです。焚き付けを組んだり、一緒に火をつけたり。火がちゃんとつくか、消えないか、じっと見守っているんですよ。
結果的に、3人で薪ストーブを囲む時間になっていますね。

焼き芋にピザ。火を囲む食の楽しみ
ご主人: 冬は一日中薪ストーブをつけているので、暖房としてだけでなく、料理にもよく使っています。ストーブの中で焼き芋を焼いたり、天板の上に鍋を置いたり。
夜寝る前に、乾燥しいたけを鍋に入れておくと、朝にはいい出汁が出ているんです。その出汁で作る味噌汁がとてもおいしくて。
ピザも焼ける機種なので、よく薪ストーブで焼いています。
最近は冬だけでなく夏にもピザを楽しみたくなって、庭にピザ窯も買いました。

それから、庭には落葉樹が多いので、秋になると落ち葉がたくさん出るんです。その落ち葉を集めて、焼き芋もしています。
奥様: 落ち葉焚きで焼き芋を作る方法を聞いて、試してみたら本当においしくできて。それからは子どもたちも、焼き芋のために率先して落ち葉を集めてくれるようになりました。
ご主人: 本当にホクホクでおいしい焼き芋ができることを子どもたちも知っているので、「焼き芋を作るよ」と言うと、すごく一生懸命に落ち葉を集めてくれますね。
家を建てて変化したことは?
ご主人: 一番大きな変化は、やっぱり子どもが生まれたことですね。もともと子どもは欲しいと思っていましたが、家を建てたときにはまだ生まれていなかったんです。
家が完成した翌年に子どもたちが生まれて、今は上の子が3歳、下の子が2歳になりました。
それまでの夫婦2人の生活から、すっかり子ども中心の生活になりましたね。
家で子どもたちと一緒に過ごす時間が増えて、この家が彼女たちの実家であり、居場所になっています。

奥様: 以前はアパート暮らしだったので、少し窮屈な感じがありました。今は家族みんながのびのびと過ごせて、心からくつろげているなと感じます。
ご主人: 子どもたちは家の中を元気に走り回っています。
床をドタドタと歩いても、多少大きな音が出ても、それほど気にならないんです。大声で泣いていても、泣くこと自体を気にしなくていいので、「いっぱい泣きな」と言って慰めてあげられる。
そういう意味で、親である自分たちにも心のゆとりが生まれました。
子どもたちにとっても、心からのびのびと自由に過ごせる場所になっているんじゃないかなと思います。
奥様: 庭でも本当に楽しそうに遊んでいますね。走り回ったり、石を集めたり。トカゲやダンゴムシ、ミミズなど、いろいろな生き物を捕まえて遊んでいるんです。そんな姿を見ていると、いいなと思います。

家づくり期間で最も印象深かったことは?
ご主人: 家づくりで一番印象に残っているのは、選木ツアーですね。本当に素晴らしい体験でした。
実際に山に入って、自分たちで木を選び、その木をその場で伐っていただくんです。森の中で、虫や動物たちと一緒に生きている木を見ていると、その命をいただいているんだなと強く感じました。
僕たちが選んだ木には、途中にリスの巣のようなものもあったんです。そこにあった命をいただいて、家の一部にするんだと思うと、今まで感じたことのない気持ちになりました。
木も生き物で、その命をいただいて家を建てている。そんな当たり前のことを、この年になって初めて自覚したんです。感動しましたし、感謝の気持ちも生まれました。
そして、いい家をつくりたいという思いが、より一層強くなりました。本当に最高の体験でしたね。
あなたにとって”幸せ“はなんですか?
奥様: 私は今、子どもの頃から憧れていた理想の暮らしができていると思っています。
安心して過ごせる家があって、家族がいて、みんな仲良く暮らしている。それが子どもの頃からの憧れだったんです。
もちろん日々の悩みはありますけど、今は本当に、自分の将来の夢のただ中にいるような幸せな時間だと感じています。
この家で家族と一緒に過ごしている時間が、とても楽しいんです。何より、この家が一番安心できる場所になっていることが幸せですね。
ご主人: 自分たちも、家を建てる前はこんなに新しい趣味や喜びが増えるとは思っていませんでした。
まさか自分がこんなにDIYをするようになるとも思わなかったですし、ホームセンターが大好きになるとも思っていませんでした。
アパートに住んでいた頃には想像していなかったことです。
土や庭に触れることが好きになったり、子どもが生まれたことで暮らしが変わったり。家を建てたことで、新しい発見がたくさんありました。

選木ツアーで選んだ柱に刻む、子どもたちの成長

ご主人: 今、子どもたち2人の身長を家の化粧柱に記録しているんです。この柱は、選木ツアーで自分たちが選んだ木なんですよ。
ここに子どもたちの身長を書き込んでいくのですが、それを見るのも幸せですね。
奥様: 今は直接鉛筆で書いているんですけど、最初はマスキングテープを使っていたんです。というのも、主人が柱に書くのをすごく嫌がっていたんですよ(笑)。選木ツアーで選んだ大事な柱なので、直接書くのには抵抗があったみたいで。
でも、子どもたちの成長の記録が増えていくうちに、だんだん特別なものというよりも日常の一部になってきました。それで、少しずつ直接鉛筆で書くようになったんです。
ご主人: 今ではもう、マーカーで書いていますからね(笑)。最初は選木ツアーで選んだ大事な木だから、傷をつけるなんてとんでもないと思っていました。
でも、一緒に暮らしていくうちに考え方が変わってきたんです。ずっと無傷のままで残しておくことだけが、一番良いわけではない。
暮らしの中で、いろいろな生活の跡が残っていくことは自然なことなんだなと。
そう思えるようになってからは、選木ツアーで選んだ大切な木だけど、ここに書いてもいいかなと思うようになりました。
これからどんな暮らしを思い描きますか?

ご主人: 子どもたちが成長したら、それぞれ自分の部屋で過ごす時間も増えると思います。でも、ご飯を食べるときには、このリビングに集まって一緒に過ごしてほしいんです。
だから、体格の大きな大人が5人集まっても狭く感じないような空間にしたいと思っていました。
家族それぞれに一人の時間があっても、食事のときにはみんなで集まって、薪ストーブの火を眺めながらご飯を食べて、会話ができる。そんな暮らしをこれからも続けていきたいですね。
奥様: 私は本当に今の日常が楽しいので、現状維持というか、このまま楽しんでいけたらいいなと思っています。
でも、今の日常も毎日が発見なんです。研究して、実験して、発見して、ということの積み重ねですね。
例えば庭では、水やりの頻度を増やすと芝生が元気になったり、逆に水やりを怠ると花が咲かなかったり。
家の中でも、収納は今でも試行錯誤しています。
料理でも、どうしたらもっとおいしいピザが焼けるのか研究したり。
そんな小さな発見が、日々たくさんあるんです。きっとこれからも、そういう発見が続いていくと思います。
だから、これからも毎日を楽しんでいけたらいいなと思っていますし、きっと楽しんでいくんだろうなと思います。

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DATA
建設地/長野市
竣工/2021年8月
敷地面積/132坪
延床面積/39.95坪