そして、日々是好日
東信地域へ移住 F様(『住まいnet信州vol.46』掲載記事)
移住エリア別|東信エリア
LDKの目の前には雑木林、その向こうには小川が流れる。四季の移ろいが見せる色や音や匂いに、心潤う北側の借景。
家にいながらにして、自然が織りなす四季の表情を楽しむ
初めてこの家を訪れた人は室内に案内されたとたん、目に入る眺めに驚くでしょう。確か交通の便もいい住宅地に建っていたはずなのに、大窓の向こうには雑木の林があって、あたかも森のリゾートホテルのラウンジにいる気分なのですから。
F邸は道路に面した敷地の南側に建物を寄せ、北側にたっぷり余白を取りました。木々が萌え出る初夏、木やオレンジに色づく秋、その葉を落とし林の向こうに浅間山が覗く冬―。自然が織りなす四季の表情を味わうためです。林の手前の庭では子どもが車通りを気にせず遊べ、ピザ窯やブランコを据えたデッキでは、薪割りもDIYも自在にできます。土地の魅力を読み切った敷地計画です。

ゲストを招いて食事をすることが多いため広くつくったLDKは、吹き抜けや外の眺めの取り入れ方の巧さも手伝い、一層広がりを感じます。さらに、ヤマザクラの床のダークな色調、光の巡らせ方の妙が、心憎いまでに空間の質を高めています。
そして、キッチン天井のルーバー、ダイニングテーブルとその照明、土間サロンの上がり框、丸柱などに取り入れた曲線デザインは、この空間で時間をともにする家族やゲストの心に湧く歓びが、あちこちで波紋をつくっているようです。
建物を道路のある南側いっぱいに寄せ、北側を広くとった敷地計画。なんとも贅沢なプライベートスペースのこの庭で、子どもたちは車通りを気にすることなく駆け回ることができる。
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旅先などで味わう非日常の豊かさを、毎日の暮らしの中へ
一家は3年前に東京から移住しました。子どもを屋外で思い切り遊ばせてあげたい。友人知人を気兼ねなく呼んで食事を楽しみたい。家族の心の拠り所となる居場所がほしい。そんな思いからまずは賃貸住宅に住まい、戸建て物件を探したものの、納得のいく物件に出会えません。
あるとき不動産事業者から紹介されたのが工房信州でした。家づくりへの思い、木の使い方、土間や薪ストーブを取り入れた暮らしなどが胸に響き、中古住宅を買うのではなく、家を建てることにしたのです。

「非日常を日常に。」Fさんは工房信州の担当者にそう伝えました。東京暮らしでは、旅先や特別な機会でしか味わえなかったことを毎日の中へ取り入れたい。子どもが自然の中で伸び伸び育つことも、親しい人を呼んでの食事も、四季の移ろいを身近に感じることも―。
東京から離れたら知人と疎遠になるのではと心配しましたが、気心の知れた人は物理的な距離をいとわず訪ねてくれます。「ここに家を建てたことで、自分たちにとって本当に大切な人とのつながりがわかりましたし、この場所での新たなコミュニティも育ち始めています」
東京でしかできないことは、毎日はいらない豊かさかもしれません。それよりも、野外保育を全力で楽しんで帰宅した子どもの笑顔、旬の野菜や果物の味、勇壮な山々の眺め、夕陽の美しさ、林の向こうに流れるせせらぎや落ち葉を踏む音、森の匂い、ドングリが雨のように降る様子に豊かさを感じます。
日々是好日。かつて非日常に感じていたものが今、家族の暮らしを潤しています。
LDKの床材はヤマザクラ。手前の土間サロンの上がり框にはカーブをつけた。家族も、この家に招待されたゲストも、ついここに腰掛けて薪ストーブの火の揺らぎを眺めたくなるという。キッチン天井のルーバー、ダイニングテーブルとその照明などにも曲線のデザインを取り入れている。
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吹き抜けからの日差しと木のぬくもりに癒されるLDK。
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フォトギャラリー
DATA
敷地面積 907.63㎡(274.01坪)
延床面積 160.85㎡(48.56坪)
1F面積 99.58㎡(30.06坪)
2F面積 61.27㎡(18.50坪)









