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20坪の平屋新築に必要な費用相場とは?注意点やおすすめの間取りを6選ご紹介

公開日:2021/10/19(火) 更新日:2023/02/16(木) 家づくり

「小さい家で心地よく暮らしたい」と、平屋の建築を考えている人もいると思います。
核家族化がすすむ現在、老後まで安全に安心して暮らすことができる家として平屋が注目されています。

「坪単価が高いから」と平屋を建てるのを諦めてしまう人もいるかもしれません。
しかし、20坪ほどのコンパクトな平屋であれば価格を安く作ることができるため、ライフスタイルに合うようなら選択肢のひとつとしておすすめです。
20坪の平屋を新築するときの費用、部屋数や間取りなどについてみていきます。

 

INDEX

 

 

20坪の平屋で設けられる部屋数とは?

20坪の平屋の場合、2階がない分だけ使える面積が少なくなります。
20坪の敷地面積で2階建ての家を建てると、3LDK〜4LDKの間取りにすることもできます。
しかし、平屋の場合は同じ20坪でも3LDKにすると個室が狭くなってしまうため、1LDK〜2LDK程度にするのがおすすめです。
リビングダイニングに部屋数を1つか2つ加えた間取りとなります。

20坪の平屋では、居住人数が何人程度であればゆとりをもって暮らせるのでしょうか。
20坪は約66平米または約40畳の広さになります。
一般的に、家で暮らすためには1人あたり約8畳の広さが必要であるといわれています。20坪あれば、3〜4人家族がいても十分に生活できることになります。

しかし、実際に20坪の平屋でゆったりと快適に暮らせるのは、1〜3人の家族の家族となります。大人3人で暮らすとなると、あまりゆとりはありません。けれども、カップルや小さい子どもがいる家族、子どもが家を出たシニア世帯にはちょうどよい広さとなります。別荘として使うのもよいでしょう。

 

 

20坪の平屋を新築するのに必要な費用相場

なるべく建築費用を抑えて住みやすい家を建てたいと考えている人は多いのではないでしょうか。
20坪の平屋はローコストな家を建てることができるおすすめの形です。

平屋は構造上、基礎工事の面積や屋根の面積が2階建ての家よりも大きくなります。
そこで、素材や施工の費用が余分にかかることになり、建築費用が高くなってしまいます。

しかし、20坪の平屋は小さい家なので、本体価格1000万円台で建築することができます。

外観や間取りが複雑になると、素材費や施工費の値段が高くかかってしまいます。
平屋の外観や間取りをシンプルにするなど工夫することで、建築費用を抑えることもできます。
また、キッチンや風呂などの設備や外装や内装にかかる素材の費用を抑えることでも、建築費用は減らすことができます。

 

 

20坪の平屋を新築する際の注意点

20坪の平屋を建ててみると、同じ床面積の2階建てと比べて空間を広く感じることができます。
平屋には2階建ての家に必要な階段や2階の廊下がなく、約3坪または約6畳ほど面積が多く使えるようになるためです。

しかし、20坪の平屋では床面積がそれほど広くありません。
そのため、間取りのつくり方を工夫する必要があります。
間違えた間取りで平屋を作ると、窮屈に感じて生活することになってしまいます。
それでは、間取りを決めるときのポイントを見ていきましょう。ポイントは3つあります。

 

廊下をなるべく作らない

狭い平屋なので、廊下をなるべく作らない方が利用できる面積を増やせます。
それぞれの個室の出入り口をリビングダイニングにつながるようにすることで、廊下は必要でなくなります。

 

部屋数を少なくする

個室の数が増えると、家族のくつろぎの場所であるリビングダイニングの面積が狭くなってしまいます。
リビングダイニングは広くとって、そのほかの個室は多くても2部屋にしたいところです。

 

天井を高くとる

平屋であれば、一般的な2階建ての家と異なり天井を思い切り高くすることもできます。
天井を高くすると、平屋の面積が狭くても採光や風通しがよくなり、開放的な空間となります。

 

平屋を新築する際には、間取り以外に断熱性に注意をはらう必要があります。
平屋の場合ワンフロアで生活するため、断熱対策をしっかり行わないと、冷暖房費が思いの外かかってしまうといった問題が起きるかもしれません。
平屋の場合、特に屋根の面積が広くなるので注意が必要です。

 

 

20坪の平屋におすすめの間取り6選

20坪の平屋といっても、暮らす人の家族構成やライフスタイルによって、様々な間取りを考えることができます。
そこで、20坪の平屋の間取りを考えるにあたってヒントになるように、おすすめの間取りをいくつか紹介します。
ぜひ参考にしていただき、自分たちに最適な平屋を作っていただきたいと思います。

 

バリアフリーで住みやすい木造の平屋

廊下をなくして2つの洋室とリビングダイニングを設ける2LDKの間取りです。
それぞれの部屋をシームレスでつないで、玄関前には車椅子で出入りしやすいように、スロープを設けます。
室内の廊下をなくすと、使える床面積が増えるだけでなく、車椅子での移動もしやすくなります。

天井を高くすれば光や風が通り、平屋ならではの開放感のある家となります。
床を無垢のフローリングにすれば、木の温もりを感じることもできるので、おすすめです。
さらに高気密、高断熱の平屋づくりをして床暖房も備えれば、一年中快適に過ごせるでしょう。

 

ドッグランとして使える庭付きの平屋

ドッグランも兼ねた庭付きの平屋。愛犬と一緒に暮らしたい人向けの家です。
廊下を少なくしてリビングダイニングの面積を広くとり、洋室を一部屋かニ部屋作ります。

敷地の一部を人工芝を敷いた広めの庭にして、リビングダイニングから庭に直接抜けられるように出入り口を設けます。リビングから愛犬の姿を見ることができます。
庭の一角に洗濯物を干す場所を作れば、リビングからアクセスしやすく家事の負担を減らすことができます。

 

ガレージハウス付きの平屋

バイクや車が趣味の人におすすめのガレージハウス付きの平屋。
リビングダイニングを中心にして2つほど洋室を作ります。そして、リビングから直接出入りできるインナーガレージも作ります。

家族団らんの場所であるリビングを中心とした間取りで、家族の居場所が分かりやすいです。
子どもと一緒にガレージでDIYを楽しむという使い方をすることもできます。

 

小屋裏収納付きの和モダンな平屋

デッドスペースである小屋裏に大きめの収納を作ることで、居住空間を広くすることができます。
リビングダイニングと2つの洋室に加えて、和室を作ることも可能です。和室のふすまを開けた時に、リビングダイニングとひとつながりになるように工夫して和室を配置すると、開放感が感じられるようになります。
小屋裏収納は、はしごをかけるのではなくリビングから固定階段で上がれるようにすると、日常で使いやすくなるのでおすすめです。

 

屋根付きの広いウッドデッキをつけた平屋

大きなウッドデッキをつけると、室内に開放感と明るさをとりこむことができます。
ウッドデッキは深く屋根がかかっているため、日光や雨を避けながら半屋外として使うことができておすすめです。
ウッドデッキに加えて、各部屋の窓からも緑が見えるようにすると、屋内と屋外に連続性がうまれます。
リビングダイニングのほかに2部屋ほどの個室を配置します。

 

変形地の狭い敷地に建てた平屋

変形した土地ありの狭い敷地であっても、変形部分を駐車スペースにして平屋を建てれば、うまく土地を活用することができます。
平屋では廊下のスペースをなくすことができるため、外観からは想像できない広さのリビングダイニングや無駄のない間取りを作ることができます。

 

 

まとめ

コンパクトな20坪の平屋であっても、間取りを工夫することで快適な家をつくることができます。
光を取り入れるために天井を高くする、廊下を作らない、部屋を少なくする、収納場所を工夫して作るなどポイントを紹介しました。
平屋ならではのメリットを活かして、各々のライフスタイルにあった家づくりを楽しんでしてみて下さい。

 

 





 

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