コンシェルジュ concierge

新築平屋の価格が決まる要因は?コストを抑える方法も紹介!

公開日:2021/11/08(月) 更新日:2023/12/09(土) 家づくり

新築平屋の価格が決まる要因は?コストを抑える方法も紹介!

長野県で新築を考えている時に、平屋を検討している方もいるのではないでしょうか。
平屋は生活がしやすく間取りの自由度も高いため、幅広い世代から注目を集めています。
ただし、気になるのが建築コスト。
2階建てよりもコストがかかると言われていますが、その理由は何なのでしょうか。
ここでは平屋を新築で建てる時の価格が決まる要因について解説していきます。

 

INDEX

 

 

平屋の価格が決まる要因は?

平屋の価格については気になるところですよね。価格はどのような要因で決まっていくのでしょうか。
ここでは代表的な要因についてポイントを解説します。

 

間取りのつくり方

平屋の側面

家づくりを始めると間取りを考えるのが楽しくなりますよね。
広いリビングがほしい、家事動線をよくしたい、落ち着く書斎がほしいなどこだわりが出てくると思います。
そんな間取りによって変わってくるのが、家の形です。

価格の面で間取りを考えた時、一番安くなるのはシンプルな四角い形の家です。
一方、中庭を取り囲むコの字型の家や、陽当たりの良いサロン空間を南側に出すといった凹凸の多い家ではどうでしょう。隅の部分など施工が複雑になる箇所が多く、手間賃や材料費が多くかかるため家の価格が上がっていきます。

こだわりや快適性と価格とを天秤にかけ、バランスの良い計画を練っていきましょう。

 

広さ

価格が決まる要因として最もイメージしやすいのが広さではないでしょうか。
価格への影響も最も大きくなります。家は当然に大きくなればなるほど高く、小さければ小さいほど安くなります。

例えばLDKが同じ20帖でも、1LDKか5LDKかによって面積が大きく変わります。個室が増えるほど家の面積は増えるため、価格は変わっていきます。

家は住む人数に対して大きすぎても小さすぎても暮らしにくくなってしまいます。
大きすぎれば掃除やメンテナンスが大変な上、室温調整が難しくなります。逆に小さすぎるとプライバシーの確保や荷物の収納が難しく、居心地の悪さを感じることになってしまいます。

家族構成やライフスタイルに合わせて快適に過ごせる広さを確保しつつ、無駄を省き自分達にとって必要十分な規模の家をつくることができるといいですね。

 

建材や設備の内容・グレード

造作洗面台

家の価格を大きく左右するものとして建材や設備が挙げられます。

住宅は数多くの建材で構成されています。
例えば外壁材、屋根材、内装材、水回り設備、断熱材、窓サッシなど多くの部材がありますよね。そしてそれぞれに多種多様な商品があり、各住宅会社が性質や性能、デザイン性、施工性、そして価格のバランスをとって採用しています。

外壁一つをとっても、窯業系サイディング、金属サイディング、そとん壁、焼杉など様々な素材が候補に挙がります。
屋根材では日本で古くから使われてきた瓦と近年主流となってきたガルバリウム鋼板、内装では新建材と自然素材でも価格が変わります。

また水回りの設備メーカーも多くあり、グレードもまちまちです。水栓金具や天板まで自ら選んで造作する場合もありますよね。思い通りのものが実現できる反面、価格は高額になる傾向にあります。
住宅には多くの選択肢があり、一つ一つ決めていくのが楽しみでもあり、大変さでもあります。

ハウスメーカーや工務店では多く場合、標準仕様が決まっています。
変更できるものと、できないものがあるのでこだわりたい部分については予め確認すると良いでしょう。
また各社が採用する部材の仕様を確認し、価格を念頭におきながら過不足がないか、自分達の要望に叶うか、綿密な検討が必要です。

 

土地の有無により平屋の家づくりの合計金額は変わる

家は土地があってのもの。
家の建築以前に、土地の購入が必要な場合には建物本体の価格に加え、土地代が家づくりの合計金額に上乗せされます。

土地購入の際には単なる土地代だけでなく、不動産業者への仲介手数料や登記費用、上下水道の加入金、負担金などの諸費用もかかってきます。
また土地の状況により、造成や地盤改良、上下水道の引き込み工事などが必要になる場合、さらに費用がかかります。

土地を購入する際にはこれらを考慮し、総合的に判断しましょう。

 

土地購入の場合、広さにもよる

駐車スペースと庭をとった平屋の建つ敷地

土地の価格は、周辺の坪単価と広さにより決められます。
平屋の場合、縦方向に空間を利用することができないため、二階建てよりも土地にゆとりが必要となります。

また、家は敷地に目一杯建てることができません。
住宅建築を考え出すと、建蔽率という言葉に出会うかもしれません。建蔽率とは各地域ごと都市計画で決められた、敷地に対する建物の割合のことを指します。地域ごとに30%から80%までと差があります。
家を建てる時には建蔽率に従って建築しなければならないため、平屋の場合は特に注意して該当地域の建蔽率を確認しましょう。

その上で間取りを大まかにでも考え、必要台数分の駐車スペースがとれるか、お庭や外物置が設置できるかなど確かめてから購入に踏み切ると安心です。

広ければ広いほど土地の価格は高くなっていきますが、敷地のプランニングと資金計画を同時進行し、折り合いの付く着地点を見つけていきましょう。

 

 

平屋は2階建ての家と比べると高い?安い?

同じ面積で比較した場合、一般的には2階建てよりも平屋のほうが建物の価格が割高になる傾向にあります。

平屋の方が高くなる理由には、基礎や屋根の面積が二階建てと比べて大きくなる点が挙げられます。
例えば30坪の家を建てる時、総二階の家であれば基礎と屋根の面積が15坪で済むのに対し、平屋ではそれぞれ30坪の施工が必要となります。

基礎や屋根は、建築費の中でもコストのかかる部分です。
施工に手間がかかり、材料費もかさむため、工事面積が大きくなるとその分高くなってしまいます。

また、同じ理論で、同じ面積の家を建てるとすると、二階建てよりも平屋の方が広い面積の土地が必要になるため、総合的に見た場合にも平屋建築の方が割高となる場合が多いでしょう。

 

二階建ての家外観

平屋の外観

 

平屋と二階建てを比較検討する時の検討ポイントは?

近年人気が高まっている平屋と、根強い人気の二階建ての見比べができるイベントが各地で行われ、住宅を検討する人々から好評です。
それぞれにメリット・デメリットがあるため、自分達に合うのはどちらか、見極めたいですよね。
実際にそれぞれの家に入って見てみることで、生活のイメージが掴みやすくどちらが自分たち家族に向いているか検討が進むでしょう。

ここで平屋と二階建てを比較検討する際のポイントを見ていきたいと思います。

 

1.住宅建築の総合的な費用

先にも述べた通り、同じ面積の家を建てる場合、平屋の方が建築費が割高となる傾向にあります。
しかし、実際のところ、平屋は二階建てに必須の階段スペースが不要となることで建築面積を削減することが可能となります。
金額面で迷う場合、実際に間取りを作成してどれほどの金額差が出るか確認してみるのも一つの手です。

また平屋と二階建てとでは必要な土地の面積が変わるため、土地購入の予定がある場合は土地と建物の総額から検討する必要があります。

 

2.安全性の確保

平屋の大きなメリットの一つは、階段がないために転落やケガの防止ができる点です。小さなお子さんからシニア世代まで、どんな家族も安心して長く住むことができるのは魅力的ですよね。

また平屋は重心が低く安定感があるため、地震や強風といった災害にも比較的強いと言えます。

しかし一方で、水害のある地域ではいざという時に避難できる二階があった方が安心です。
また防犯の観点から見ても、手の届く位置に窓が連なる平屋より二階建ての方が侵入しにくい箇所が多くなります。また二階の部屋は道路からの視線も気にならないため落ち着いて作業したり睡眠がとれたりするでしょう。

 

3.生活の利便性、住み心地

ワンフロア

平屋では階段がないため、全ての家事をワンフロアで行うことができます。
1、2階を行き来しがちな洗濯動線も平屋では平面の移動となるため体の負担が少なくなります。

フロアが一つのため必然的に家族と顔を合わせる頻度も上がります。
声をかけるのも様子を伺うのもスムーズで、小さなお子さんから思春期の子ども、介護が必要な両親との同居でもこまめにコミュニケーションがとれるため安心です。

一方で二階建てではプライベートな空間と家族でくつろぐ空間を分けやすく、来客時なども気を遣わずに過ごすことができます。
また吹き抜けなど縦の空間を活用した開放感や採光、寒暖差を利用した換気のしやすさなどは平屋よりも有効となるでしょう。

 

4.ランニングコスト

家の建築はイニシャルコストが大きいため焦点が絞られやすいですが、住んでいく中でかかってくるランニングコストも長い目で見れば決して小さくない金額となります。
家の建て方によってランニングコストが変わるため、家を建築する際の視点の一つにしておきたいものです。

ランニングコストにはどんな物があるのでしょうか。
代表的なものに、光熱費、修繕費、固定資産税などの税金、保険料などが挙げられます。

平屋と二階建てとでは修繕費に差が見られます。
代表的なメンテナンスに外壁や屋根の塗装がありますが、平屋では足場を組む必要がない場合が多いため、その分コストを削減することができます。手が届く範囲の板張り等であれば自分で塗ることもできそうですね。

 

以上4つのポイントを解説しましたが、自分たちの家族が何を大切に家を建てたいのか、建てる目的は何かを改めて考え、家族で優先順位を考えてみてください。
平屋と二階建てのどちらが合うのか、さらにはどんな土地でどんな間取りでどんな時間を過ごしていきたいのか、この機会に話し合ってみると良いのではないでしょうか。

 

 

平屋新築でコストを抑える方法

シンプルな平屋

平屋を建築する際にコストを抑える方法にはどんなものがあるのでしょうか。
まずは本体工事費を減らす方法を考えましょう。

本体工事費は家全体の工事費を指しており、基礎工事から骨組み、内装や屋根、設備工事などが含まれており、新築時にかかる費用の約7割を占めています。
この本体工事費を抑えるには、シンプルな間取りにすることがポイントです。柱や壁などで使用する建材が減り、複雑で手間のかかる工事を減るため費用の削減につながります。
さらに廊下を極力作らないよう工夫したり収納はロフトを活用することで、面積を減らすことができます。

その他にも、素材や設備を見直すことでコストダウンが図れます。
内装材に自然素材を使う分、水回り設備のグレードを落とす。目につかない個室の内部仕様をグレードダウンする。など節約できるところはないか考えてみましょう。

そうはいっても諦めてばかりでは楽しみがなくなってしまうため、こだわりの部分と抑える部分とのメリハリをつけて計画していきましょう。生活の質を確保しながらコストを抑えることも可能です。

 

 

平屋を建てる際に費用面でよくある失敗は?

よくある失敗として、資金計画の詰めが甘かったというものがあります。

平屋は土地に接する部分が大きいため、土地に関わる費用をしっかりと確保していないと大幅なコストアップにつながってしまいます。
中でも地盤改良費は多いと100万円単位でかかる可能性があるにもかかわらず、土地の購入後でないと地盤調査ができないことが一般的であり、事前の予算どりが難しいポイントです。周辺地域の地盤データから予測するなどして多めに予算を確保しておきましょう。
造成費も同じく、傾斜がないか、上下水道がきているか、など土地の状況を十分に知った上で予め予算をとっておくようにしましょう。

また、せっかくの家づくりだからとこだわるあまり、アレンジ費用が大幅にオーバーしてしまうという失敗もよくある失敗です。実現したいことをなるべく事前に出しておき、後からの追加や変更がないよう資金計画に含めておきましょう。

 

 

ライフスタイルに合わせた平屋を建てよう

平屋は様々な要因によって価格が変動します。しかしその要因を把握しておくことで、大幅なコストアップを防ぐことができます。

利便性や安全性など様々な点で魅力がある平屋。自分たちのライフスタイルに合わせた間取りづくりと資金計画を行うことで、長く快適に住んでいくことができます。
新築をお考えの方は一度平屋を検討してみてはいかがでしょうか。

 

 

 


Webカタログ申し込み


展示場見学



私たちは設計士や施工管理士といった建築のプロでありながら、全社員が「信州コンシェルジュ」として豊かな信州ライフをサポートしていきます。

 信州コンシェルジュ

 

 


家づくり関連の人気記事

21/05/19 無垢の木とは?無垢材の特徴やお手入れ方法を徹底解説

21/10/23 土間サロンで何する?土間のある家 実例36選

22/10/31 新築のキッチンで失敗・後悔しない!サイズや配置、オプションなどのポイントを解説

 

 

9ページ (全19ページ中)