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シンプルな家のメリットは?外観や内装の特徴とデザイン例を解説

公開日:2023/02/21(火) 更新日:2023/02/27(月) 家づくり

シンプルな家のメリットは?外観や内装の特徴とデザイン例を解説

家づくりで気になるデザイン。シンプルなデザインがいいなとお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかしシンプルも意外と難しいですよね。ごちゃごちゃとせず、かといって殺風景にならないようにするためにはどういった点に気を付ければいいのでしょうか。ここでは洗練されたシンプルな家をつくるためのポイントをご紹介します。

 

目次

 

 

シンプルな家のメリットとは

シンプルな家には以下のようなメリットが挙げられます。

・飽きがこない

・建築コストを抑えられる

・メンテナンスや掃除がしやすい

それぞれのメリットを詳しく見ていきましょう。

 

飽きがこない

シンプルな家の最大のメリットは飽きがこないということ。
家は建てて終わりではなくその後も長く暮らしていく大切な場所なので、家を建てる時には長期的な視点で考えることが重要です。

流行や好みは時代とともに変化します。外観や内装がシンプルな家は、普遍的なデザインが多く流行に左右されることもないので、月日が経っても古臭く感じることもありません。

また、どんなインテリアとも相性が良く、好みに合わせて家の印象を変化させることができますよ。
住む人のライフスタイルや好みの変化によって雰囲気を変えられるのも、飽きることなく快適に暮らせるポイントです。

 

建築コストを抑えられる

装飾や凹凸が少ないシンプルな家は、建築コストを抑えられるのもメリットの1つです。
装飾が多く個性的な外装の家を建てるにはそのぶんの材料費が膨らみます。また、凹凸や丸みがあるデザインは、資材を加工するための費用が余計にかかる傾向があります。

一方、外装や内装がすっきりしたデザインのシンプルな家は材料費や資材の加工費などをローコスト化することができますよ。
装飾用の材料費がかからないことに加え、加工や組み立てを効率的に行えるので工事の期間短縮や人件費も抑えられます。

家の外装や内装をシンプルにすることは、建築コストを抑えたい方にもおすすめです。

 

メンテナンスや掃除がしやすい

シンプルな家の外観はすっきりとした形状であることが多いため、外壁塗装などのメンテナンスに手間がかかりにくいです。
加えて、シンプルな家に採用されることが多い片流れ屋根は水はけが良いので修理やメンテナンスの面でも有利です。
メンテナンスがしやすく修理費用が抑えられるのもシンプルな家のメリットだといえます。

また、仕切りや装飾が少ないシンプルな内装は毎日の掃除も手軽になります。
間取りがすっきりしていると掃除機がかけやすく拭き取り掃除も手軽に行えます。複雑な間取りの家よりも少ない手間で部屋を整えられることもポイントです。

 

 

シンプルな家の外観デザインについて

シンプルな家の外観デザインの特徴として、凹凸が少なく直線的なフォルム、ベーシックな外壁カラー、素材感が統一されているなどが挙げられます。
このようにシンプルな家は、無駄のない洗練された外観デザインであることが多いです。

しかし、シンプルな家にしたいと一口に言っても幅広く、人によって好みも異なります。
そんな時、外観デザインを構成する要素である屋根や窓・ドア・バルコニー・テラスなどをアクセントにすることで、外観の印象を変えられるのもシンプルな家の魅力です。
工夫次第でシンプルかつデザイン性の高い外観デザインが目指せますよ。

 

ドアのデザイン

シンプルな玄関ドア

ドアの素材や色、デザインによって外観のイメージを変化させることが可能です。
シンプルな外壁ほどドアの存在感が強くなり、外観デザインのアクセントとして高級感を与えたりスタイリッシュさを演出したり家全体の印象を左右します。

例えば無機質な外壁の場合、無垢材のドアを選べば高級感や温かみを演出し、アルミ製ならスタイリッシュな雰囲気になりますよ。
また、落ち着いた外観デザインにしたければ、ドアのカラーを外壁と同系色にすると家全体に一体感が出ます。逆に外壁とは異なった色を選ぶとシンプルな外壁にドアが映えて印象的です。

家の外観をどんなイメージにしたいかを考えて、ドアを選ぶと良いでしょう。

 

バルコニーのデザイン

バルコニー付きの家の外観

バルコニーは設置場所やシルエットのバリエーションが豊富なので外観デザインに変化を持たせやすいです。色や材質、設置の仕方次第でお洒落な外観に仕上がりますよ。
使い勝手だけでなく、全体の調和を意識して効果的なバルコニーのデザインを取り入れましょう。

例えばシンプルなキューブ状の外観であれば、建物からバルコニーが突き出ていないインナーバルコニーを選ぶとその特徴をより活かすことができます。
逆に、アクセントが欲しければバルコニーで立体感を出すことも可能です。
また、バルコニーのオーバーハング部分を玄関ポーチの庇にするのも無駄のない洗練されたデザインになってシンプルな家の外観におすすめです。

 

テラスやウッドデッキのデザイン

ウッドデッキ

お洒落なデザインが多いテラスやウッドデッキは、あるのとないのでは庭や外観の雰囲気が大きく変わります。
テラスで日向ぼっこをしたり、お茶を飲んだり、お子さんと遊んだり……、暮らしに楽しさをもたらしてくれる場所でもあります。

人気のウッドデッキは温もりがありナチュラルな印象を与えることができます。庭にも馴染んでコーディネートしやすいのも魅力です。
その他、タイルや土間コンクリート、レンガなどの素材もあります。
ウッドデッキに比べるとシックで落ち着いた印象になるものが多いです。

さらに、テラスに置く家具にもこだわればよりセンスの良い空間になりますよ。

 

ルーバーやフェンスのデザイン

ブラックのフェンスがある家

外からの視線を防ぎ、プライバシーを守るルーバーやフェンスは人通りの多い土地に建つ家には欠かせません。面積が大きいので、家の外観を大きく印象づけます。
カラーバリエーションが多くお洒落なデザインも豊富な樹脂製、耐久性に定評があるアルミ製、自然な風合いが魅力の木製など素材も様々です。

それに加えて、カラーやフェンスの高さによっても家のイメージが変わります。
例えば、メタル調のフェンスはシックな印象でシンプルな家をより洗練させてくれますよ。

シンプルな家だからこそ映えるルーバーやフェンスを選ぶとアクセントになり、お洒落に仕上がります。

 

 

シンプルな家を作る際の注意点

メリットが多いシンプルな家にも、シンプルゆえの注意点があります。外観と内装における注意点をご紹介します。

 

外観の注意点

・耐久性が高く汚れにくい外壁を選ぶ

シンプルな家に多い凹凸のない家は、陸屋根や片流れ屋根をよりスマートに見せるために軒が排除されていることが多いです。しかし、軒が全くない家は外壁が紫外線や雨風に直接さらされることになります。そのため、色褪せや劣化が早くなるといったデメリットがあります。

デザイン性のために軒を排除する場合には、耐水性に優れ汚れが目立ちにくい外壁を採用すると良いでしょう。

 

・シンプルな外観と味気ない外観は紙一重

シンプルな家を目指して実際に家を建ててみると、外観がのっぺりした印象になってしまった、なんだか味気ないデザインになったなど、イメージと違ったということも多いです。このようなことがないようにハウスメーカーや工務店と共にじっくり理想の外観デザインを作り上げてください。

 

内装の注意点

・収納スペースを十分につくる

収納スペースが足りないために家の中が雑然としていると、せっかくのシンプルな内装も台無しです。
また、シンプルな内装は間取りや使われているカラーもすっきりしているものが多いので散らかっていると目につきやすいです。

素敵な内装を維持するためにも収納スペースは十分に確保したいですね。

 

・快適さも重要なポイント

ドアや柱などを極力減らしすっきりと開放的な内装は、シンプルな家を目指す人にとって魅力的かもしれません。
しかし、デザイン性を優先しすぎると動線効率が悪くなったりプライバシーが守られなかったりといったことが考えられます。

間取りを検討する際には、無駄は省きつつ家族が暮らしやすいかということも考慮しましょう。

 

 

シンプルな家の建築費用について

建築費用を抑えるのに1番有効な方法は、やはり出来るだけシンプルな家にすることです。特に凹凸が少ない箱型の総二階の家が、構造的にも強く建築費用が安くなります。
建築費用を抑えたければ、使う材料の質を落とすのではなく家の形を複雑にしない、部屋数を少なくシンプルな間取りにする方法で材料費や加工費を抑えるのがおすすめです。

雨や風から家をまもり、住み心地にも関わる外壁や屋根材を選ぶ時には耐震性や断熱性などの性能は確保したいですよね。
性能の高い屋根材や外壁材を使うと建築費用は上がりますが、長期的に考えるとメンテナンス費用が抑えられます。

建築費用は抑えつつ、性能は妥協しない家づくりをしていくことが重要です。

 

 

シンプルな家のデザイン事例3

シンプルな切妻屋根の家

シンプルな家の外観

シンプルさにこだわった外観。東面は窓を絞り、壁面を確保したことで余白を生み出しました。
対して南面は窓を大きくとっています。さらに戸袋を板張りとすることでアクセントとなっています。
南に出ている下屋部分は土間サロン。シンプルながらも見る方角により表情の異なる外観が楽しめます。

シンプルなダイニングキッチン

白い珪藻土壁がキャンバスのような吹き抜けとダイニングキッチン。床・天井の板張りとのコントラストが美しいですね。
玄関と繋ぐ框戸はフルハイトとすることで戸としての存在感を無くしました。
ナチュラルなカラーの室内空間に真鍮のペンダントライトが映えます。

 

シンプルな片流れ屋根の平屋

平屋の外観

シャープな片流れ屋根の平屋です。
外壁は周囲と馴染む薄いクリームの塗り壁。外土間を囲む板張り部分は白木の表情を楽しめるクリア塗装です。
大きな開口部を土間の一か所に集め、メリハリのあるスタイリッシュな外観としました。
カラーの主張がないシンプルな外観に存在感のある煙突が目を引きます。

シンプルな平屋のリビング

内装はホワイトの壁面を存分にとることで、お気に入りの家具が際立ちます。
視線が外に抜け自然光を取り込むスリット窓もポイント。
リビングの一部を下げピットリビングとすることで、シンプルな空間に変化が生まれます。
大きくなってきた子ども達と夫婦が思い思いの場所で、共に、それぞれの時間を楽しむ、そんな時間が過ごせそうです。

 

すっきりとした片流れ屋根の家

ホワイトの外壁のシンプルな家

シャープな片流れ屋根に玄関ポーチの下屋がひとつ。潔さを感じる四角形の家です。
軒天の母屋を表しとし、シンプルな外観に表情をつけています。同色で統一したポーチ柱、布団干しもホワイトの外壁のアクセントですね。
面積の大きいフェンスも同色系で揃え、家と周囲に馴染んでいます。

カラーが統一されたリビング

内装はキッチン背面をグレーのアクセントウォールとし、ダイニングチェアやソファなどファブリックもカラーを揃えました。
コンロ横にはタイルを採用。天井は一段下げた板張り。キッチンを中心にインテリアコーディネートされたシックな一階部分となっています。
シンプルな中にも間接照明や異素材の組み合わせで陰影ができ、飽きのこない洗練された空間となります。

 

 

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シンプルな家で理想の暮らしを

シンプルな家で叶えたい理想の暮らしとはどんなものでしょうか?

シンプルな家にあったミニマルな暮らしを実現したい、シンプルな屋根の形状を活かし太陽光パネルを設置して生活に使うエネルギーを作り出したい、バルコニーやテラスで友人達と楽しい時間を過ごしたいといなど人の数だけ理想の暮らしがあります。

間仕切り壁のない開放的な空間で、家族とのコミュニケーションを大切にした生活をするというのも素敵ですね。
建築コストを抑えてゆとりのある暮らしを実現することも可能ですよ。

シンプルな家には、住む人のどんな理想の暮らしや生活スタイルも受け入れてくれます。
ぜひ、月日が経っても色褪せないシンプルな家で理想の暮らしを叶えてください。

 

 


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