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リビングの間取りを失敗しないためのポイントとは?間取りの種類やアイデアも紹介!

公開日:2022/11/17(木) 更新日:2022/11/18(金) 家づくり

リビングの間取りを失敗しないためのポイントとは?間取りの種類やアイデアも紹介!

家の中心となるリビング。家族が最も多くの時間を過ごす場所なので、みんながくつろげる空間にしたいですよね。

ここでは、リビングの間取りに絞ってご紹介していきます。キッチンやダイニングとの繋がり方や家具のレイアウトの仕方によっても使い勝手が大きく変わってきます。どんな形がご自身の生活スタイルに合うのか、ぜひ家を計画する際の参考にしてくださいね。

 

目次

 

 

リビングの間取りの主な種類とは?

リビングは住宅のメインともいえる空間であり、家族が長い時間を過ごす大切な場所ですよね。しかし、希望はあるもののどう考えたらいいか分からない、という方も多いのではないでしょうか。リビングの間取りにはどのような種類があるのか、詳しくご紹介します。

 

リビングの間取り1:I型

I型は、リビング・ダイニング・キッチン(LDK)が一直線に並んだ間取りです。

最もシンプルな型で、LDKのどこにいても部屋全体を見渡すことができるため、子育て世代にも人気です。開放的で空間が広く感じられることもメリットの一つでしょう。
シンプルゆえにLDKそれぞれの空間があいまいになりがちですが、家具のレイアウトを工夫すれば利便性もアップし、個性も演出できるでしょう。

間取りが縦長の長方形になる場合は、室内の奥まで日光が届くような採光の工夫も必要です。

I型のリビングダイニングキッチン

 

リビングの間取り2:L型 

L字型リビングダイニングキッチン

L型は、文字通りリビング・ダイニング・キッチン(LDK)がL型に配置された間取りのことです。

キッチンの横にダイニングスペースが配置され、その先にリビングがあるレイアウトが主流です。キッチンからダイニングへの動線がスムーズなのはもちろん、リビングがより落ち着く空間となり、来客時のキッチンへの視線も遮ることができます。

また、ダイニングがLの底辺側に来る間取りも人気です。こちらはダイニングが少し囲まれた雰囲気になり、落ち着いて食事の時間を取ることができます。

L字リビング

立地など周辺環境にもよりますが、多方向に開口部を設けることができるので、明るい日差しや爽やかな風通が期待できるでしょう。

 

リビングの間取り3:凸型 

凸型と聞いても想像しにくいかもしれませんが、キッチンを中心にダイニングとリビングが横に並んだ間取りになります。

土地の形や広さ、玄関や洗面室などの配置を考慮してこの型を選んでいる方も少なくありません。キッチンが住宅の中心部分にあるため、キッチンにいる時間が長い方や家事動線の効率化を望む方にもおすすめです。

変形型の間取りのため、家具のレイアウトや空間づくりに個性を反映させることで、さまざまな演出ができそうですね。

凸型リビングダイニングキッチン

 

リビングの間取り4:独立型

独立型は、キッチン・ダイニングとリビングを区切ったり別に配置する間取りです。
家具や間仕切りなどで適度に空間を区切れば、それぞれの雰囲気を守りながら家族とのつながりもほどよく感じることができます。完全に独立したリビングは、キッチンの音や料理のニオイなど生活感が伝わりにくいため、来客時にも安心ですね。

室内を区切ると同じ畳数でも狭く感じられることもあるので、ある程度土地に余裕があるほうが向いているかもしれません。

独立型ダイニング

 

リビングの間取り5:センターリビング

センターリビングは、住宅の中心にリビングを配置した間取りで、マンションや平屋住宅でも多く見られるレイアウトです。

中心にあるリビングに動線が集まり、自然と家族が顔を合わせる機会も増えるでしょう。リビングを起点に家事動線もコンパクトになるため、スムーズに移動でき生活の負担軽減にもつながります。

魅力的な面も多いセンターリビングですが、リビングが壁に囲まれやすい間取りのため、窓を設けられる面が少ないことは考慮しなければなりません。吹抜けや天窓を取り入れてもいいでしょう。

 

リビングの間取り6:リビングとキッチンを分ける   

独立型と似ていますが、リビングとキッチンを分けることで家事スペースとくつろぎスペースを線引きしたようなレイアウトになります。

以前はよく見られた間取りで、来客からの視線が気になる方や料理を楽しみたい方などに根強い人気があります。壁面が多いため、収納スペースが確保しやすいこともメリットの一つでしょう。
その反面、ダイニングやリビングの様子は分かりにくいので、閉塞感や孤独感を感じやすくなるかもしれません。

 リビングと離れたダイニングキッチン

 

 

リビングの間取りで失敗しないためのポイントとは?

リビングの間取りにいくつかの種類があることはお分かりいただけたと思います。では間取りを決めるときに、失敗を防ぐためにはどのようなポイントに注意すればよいか確認しておきましょう。

 

①メリットだけでなくデメリットにも目を向ける

どうしてもメリットにばかり目がいきがちですが、デメリットにも目を向けしっかりと理解することが重要です。

どのような間取りにもメリットだけではなく、デメリットが存在します。デメリットを理解しておくことで、後々出てくるかもしれない不満も未然に防ぐことができ、トラブルにも対処できるでしょう。良い面だけを見て判断して「こんなはずじゃなかった…」と後悔したくはないですよね。そのためにもメリットとデメリットの両面を総合的に考え、比較検討することが大切です。

 

壁が少ないことのデメリット

・空間が広いため冷暖房効率が悪く、光熱費が高くなる

・開放的すぎて落ち着かない

・プライバシーを確保することが難しく、来客時の視線も気になる

・家具のレイアウトに困り、収納スペースも少ない

・さまざまな音やニオイが室内全体に広がりやすい

・住宅を支える部分が少ないため、耐震性に不安がある

壁が少なく開放的なリビング

 

キッチンとリビングダイニングを分けることによるデメリット

・他の部屋の様子が分かりにくいため、子どもを見守ることが難しい

・家族とのコミュニケーションがとりづらく、孤独感を感じやすい

・料理を運んだり片付けるときの動線が長くなる

・暗く閉塞的な空間になりがちで、ニオイや煙、熱がこもりやすい

 

②家族の動線と家具の配置を書き出す

快適に生活できるかどうかは、住宅の図面を見ただけでは分かりません。暮らしの中で必要な家族の動き、動線を把握すれば生活の質も向上し暮らしやすさががらりと変わるでしょう。

リビングから見た洗面所

動線にはいくつかの種類があります。料理、洗濯、掃除などを行う際の家事動線を考慮することで、家事の効率化を図ることができ、手間や時間が軽減できます。玄関からリビングへ行ったり、寝室から脱衣室へ行ったりと、日常的な動きである生活動線に配慮することでぐっと使い勝手も良くなります。
生活動線が重なり家族がストレスを感じることのないように、間取りを工夫しましょう。来客の動線も考えておくと、家族が顔を合わせなくて済む動線も確保でき、見られたくないスペースの配置を決めるときにも役立ちますね。

土間と障子で仕切った和室

動線を書き出したら、家具が置ける広さや場所を確認しましょう。寸法上では広く感じていても、人の動きを加えてみると以外にもスペースがないように思えるのではないでしょうか。そのため、間取りを考える際には、動線や家具の配置を考慮することがとても重要なのです。

 

 

おすすめのリビングの間取りを紹介

ここではおすすめのリビングの間取りを紹介していきます。家の中心となるリビング空間の在り方について、家づくりの参考にしてみてください。

 

間取り① LDK(リビング・ダイニング・キッチン)一体型 

こちらは、こだわりのキッチンをメインに、リビングとダイニングを一体で使う家です。ダイニングセットを、リビングセットと兼ねています。

コンパクトな坪数の中でも効率的な間取りとなります。また、キッチンが家の中心なので、自然と家族がキッチンのまわりに集まり、皆で料理を楽しむこともできます。料理好きのご家族にもピッタリですね。

 LDK一体型

 

間取り②和室とリビングを一つの空間にする 

建具一枚引き込むと、和室とリビングがフラットにつながります。
普段は開け放してリビングの一部のように広く使い、来客時は襖を閉めて和室(客間)のようにも使えます。「和室は来客用」と用途を決めてしまうと使用頻度が低くなり、せっかく作った空間がもったいない…なんてことも。リビングと一つの空間にすれば自然と普段使いができ、空間も広くなりいざという時は客間にもなる。可変性のある間取りづくりがおすすめです。

 リビングからフラットでつながる和室

 

間取り③廊下がない分、リビングを広くとる

工房信州の家の「広がり間取り」には、ほとんど廊下がありません。廊下をつくらないことは、リビングやダイニングなどの家族がいつもいる空間を広く取れることにもつながります。

しかし、廊下をつくらないことはただリビングが「広くなる」だけではありません。廊下がなく横にも縦にも伸びていく空間は、心に開放感を与えます。しかもそれは、単に開放的なだけの空間ではなく、リビングという中心を持っているので、なんとなく家族がそこに集まってくるという"あたたかさ"を併せ持った家なのです。

広がり間取り

 繋がるリビングダイニング

 

間取り④階段をリビングに設置する 

階段をリビングに設置することは、家族がいつも顔を合わせる時間をつくります。例えば玄関に入りすぐに階段、という間取りだと、帰宅後に家族が顔を合わせることもなく2階へ…ということが起こりえます。階段をリビングに設置することで自然と家族が顔を合わせたり、「ただいま」「おかえり」というコミュニケーションも生まれやすくなります。

さらに階段のデザインをこだわると、リビングの雰囲気もぐっとかっこよくなりますよ。

 リビング階段

 

間取り⑤吹き抜けを設ける

吹き抜けからリビングダイニングを見下ろした図

リビングは普段家族がくつろぐ空間だからこそ快適に過ごせるようにしたいですよね。
吹き抜けをつくることで、開放感と同時に採光が取れる、家全体の温度差を解消しやすくなる、家族のコミュニケーションが取りやすくなる、などメリットがたくさん生まれます。

工房信州の家も吹き抜けのある空間を基本とし、大切に考えています。ぜひ、展示場で吹き抜けのある空間を体感してみてくださいね。

広がり間取り

9つの展示場

 

 

リビングのレイアウトのアイデアを紹介

リビングをおしゃれで快適な空間にするためには、間取りを工夫するだけではなく、家具のレイアウトに配慮することも大切です。くつろげるリビングづくりのアイデアをご紹介します。

 

アイデア① 充分なスペースの確保

家族がゆったりと落ち着いて過ごすためには、充分なスペースの確保が必要となります。窮屈さを感じていてはくつろぐことはできませんよね。

人間工学の観点から、人が通るのに必要な幅は約60cm、横向きに通るときは約45 cm、人と人がすれ違うときは約110120cmといわれています。リビングで確保すべきスペースの目安は、ソファを置く場合テーブルとの間は約3050cm確保すると脚もゆったりと伸ばせるので良いでしょう。

テレビはあまり近くで見ないほうが良いため、適切な距離を確保することが重要です。一般的には、テレビ画面の高さ×3倍程度が望ましい距離だといわれています。そのスペースが確保できない場合は、身体への負担を考えテレビの配置を変えるか、サイズを小さくしましょう。

部屋の大きさに合った家具や家電を選ぶことが大切です。リビングでの過ごし方によって必要なスペースも異なるので、ライフスタイルに合わせたレイアウトを考えましょう。

緑のソファとテーブルを置いたリビング

 

アイデア② 視野が抜けるスペースをつくる

視野を遮るものがないと、空間は広く開放的に感じられます。背の高い家具は圧迫感を与えるため置かない、または壁際に置くようにしましょう。

背が低めな家具で揃えると視野が抜けるスペースができ、部屋が広々とした感じになります。幅や奥行きが小さめのコンパクトな家具もおすすめです。日光や風も通りやすくなり、より快適なリビングになるでしょう。

ローテーブルとローチェアを置いたリビング

 

アイデア③ 統一感を意識

室内のインテリアに統一感があると、落ち着いた雰囲気になります。家具の高さを揃えるとすっきりとした印象になり、素材やデザインを揃えることでおしゃれで洗練された空間がつくれます。

レイアウトではないですが、家具の色調を統一するとさらにすっきりと落ち着いた雰囲気が演出できます。

グレーの色味で統一されたリビングダイニングキッチン

 

アイデア④ フォーカルポイント

フォーカルポイントとは、部屋の中で最初に目線が行く場所、一番視線が集中する場所のことをいいます。その場所にアクセントとなるようなアイテムを置くことで、空間にメリハリが生まれ、同時に自然と目線を誘導することもできます。

部屋の一番奥にフォーカルポイントを設ければ、奥行きが感じられ部屋を広く見せることができるでしょう。見せたくない場所から視線をそらしたいときにも効果的です。壁にインテリアパネルや絵を飾ったり、おしゃれな照明やグリーンが映える観葉植物などを置くのもおすすめです。

フォーカルポイントをいくつもつくると、ごちゃごちゃしたまとまりがない印象になるので、一か所に集中させることも大切です。

 

 

アイデア⑤ 遠近法の利用

遠近法とは、手前にあるものを大きく、奥にある物を小さく感じる錯覚の一種です。この遠近感の錯覚を家具のレイアウトに利用することで、狭い空間でも奥行きを演出することができます。手前に背の高い家具を配置し、奥に向かって家具を低くしていくと効果的です。

 

 

家づくりについて相談会で聞いてみよう

工房信州の家では、家づくり相談会を随時行っています。
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工房信州の家のイベントをみる

 

 

まとめ

住宅は大きな買い物であり、家族が集まるリビングに理想やこだわりを持っている方も少なくないと思います。リビングにもさまざまな形があり、レイアウト次第で可能性は無限に広がります。狭くても快適なリビングをつくる工夫はたくさんありますよ。間取りを決めるときはデメリットや動線も考慮し、実際の生活をイメージすることも大切です。素敵な家づくりを、ぜひ楽しんでください。

 

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