薪ストーブ×炉台でお好みのインテリアに!薪ストーブ実例コレクション
朝晩の冷え込みがゆるやかになり、信州にもようやく春の訪れを感じられるようになってきました。
しかしオーナー様からは「冬が終わってしまうのが名残惜しい‥」なんて声も聞かれます。
冬の信州ライフを楽しむ要素のひとつが 薪ストーブ。
工房信州の家ではオーナー様の3組中2組が薪ストーブユーザーという占有率の高さ!薪ストーブの人気が分かります。
(市街地や住宅街にお住まいの方は薪ストーブの割合は少なめですが)
体の芯からあたたまる輻射熱の効果、環境にやさしいバイオマスエネルギー、心安らぐ炎のゆらめき‥など、その魅力を語り始めたらキリがありません。
しかし今回はあえて、薪ストーブの デザイン性 にスポットを当てたいと思います!
ひとくちに薪ストーブと言っても、伝統を受け継ぐクラシックタイプから北欧モダンなデザイナーズストーブまで、嗜好の異なるたくさんの種類があります。
さらに炉台など、周囲のしつらえによっても大きく雰囲気が変わります。
オフシーズンも家族が集まるメインスペースに常に存在しているので、インテリアデザインにも大きく関わってきます。
長野県内各地にある「工房信州の家」展示場の実例から、薪ストーブコレクションを一挙にご紹介します!
INDEX
1. フェデラルコンベクション × 十和田石(長野中央展示場)
2. ワムCLASSIC4 × 織部焼タイル(長野古牧展示場)
3. アイアンドッグNº04 × 大谷石(長野若里モデルハウス)
6. フェデラルコンベクション × テラコッタタイル(諏訪展示場)
8. ドロレデコ × 置き型鉄板(SEASON南原モデルハウス)
1. フェデラルコンベクション × 十和田石(長野中央展示場)
薪ストーブ発祥の地・アメリカ北部のダッチウエスト社を代表するロングセラーモデル「フェデラルコンベクションヒーター」。
世界ではじめて薪ストーブに触媒を採用し、その優れた熱効率と燃費の良さで、1980年の発売当初から人気があります。自動車の排出ガスをクリーンにする機能で知られる触媒装置(キャタリティックコンバスター)を薪ストーブに応用した技術です。
フェデラルコンベクションの表面は小石で打ったように波打った仕上げで、この凸凹が蓄熱・放熱面積を広げるという機能的な意味合いもありますが、目にも上質なテクスチャでデザイン性も高くなっています。
このクラシックモデルの薪ストーブに、長野中央展示場では十和田石の炉台を組み合わせています。
十和田石とは、秋田県で採取される天然石で、海底噴火による火山灰が凝固してできた緑色凝灰岩です。
石に含まれる鉄や金属が酸化せずに火山灰に閉じ込められており、その色合いは淡いグリーンにもブルーのようにも見えます。
リビングの中央にあっても品よくまとまり、シーズンオフでも爽やかに過ごせそうですね。
障子や和紙といった和のテクスチャにも違和感なく馴染み、シンプルな和モダンの住宅にふさわしいインテリアになっています。
2. ワムCLASSIC4 × 織部焼タイル(長野古牧展示場)
デザイナーズストーブHWAM(ワム)のクッキングストーブ「Classic4(クラシック4)」は、創業当時から変わらないクラシカルで洗練されたプロポーション。
長野古牧展示場では本体だけを据えていますが、オプションのオーブンセクションを本体上に組み合わせることで、石窯のように本格的な調理器具としても活躍します。
室内を暖めながら同時にオーブン料理が楽しめ、アツアツをその場でいただけるなんて、想像するだけでも贅沢ですね!
ストーブ背後には織部焼のタイルを壁一面に配しており、単なる炉壁としての機能にとどまらず、アクセントウォールとしてもインテリアデザインに一役かっています。
織部焼は、岐阜県を起源とする美濃焼の陶器の一種で、整然とした端正な形と天然石のようなテクスチャが北欧家具にもよく似合います。
▼ 長野古牧展示場は、ルームツアー動画もご覧ください!
3. アイアンドッグNº04 × 大谷石(長野若里モデルハウス)
こちらは「IRONDOG(アイアンドッグ)」という名の薪ストーブ。
眺めていると、地面にしっかりと踏ん張る四肢が頼れる大型犬のように見えてきませんか‥そんな愛らしいフォルムの逸品です。
製造元のブルナー社は本体からボルト一本にいたるまですべて自社製で、ヨーロッパでも指折りの高品質な鋳鉄を製造する工場として知られています。
100%ドイツ製の強度と信頼は、まさに忠犬と呼ぶのにふさわしい、生涯の相棒になってくれそうです。
長野若里モデルハウスでは、薪ストーブを大谷石の土間サロンに置いています。
土間サロンなら薪の出し入れやお掃除も手軽で、気兼ねせずに薪ストーブライフを楽しめるおすすめの空間設計です。
大谷石は栃木県で採掘される軽石凝灰岩で、やわらかで加工しやすく耐火性にも優れた石質をそなえており、その上品な質感から帝国ホテルにも採用されている建材です。
質感高い空間でありながら、大きな土間サロンとウッドデッキで自由度高く活用できるタフな薪ストーブスタイルです。
▼ 長野若里モデルハウスは、ルームツアー動画もご覧ください!
4. ワム3110c × 珪藻土壁(上田展示場)
上田展示場には、薪ストーブの炎を楽しむための空間「火のサロン」があり、リビングとはひと味違う意匠を凝らしています。
まず薪ストーブは、北欧デンマークデザインのHWAM(ワム)3110c。
家具デザイナー出身の建築家Anders C.Fasterholdtが「暖かさを発する家具としての薪ストーブ」をモットーに掲げたとおり、そのスマートな佇まいは家具の一部として自然に溶け込みます。
薪ストーブ自体の美しさを引き立てるため、背面はホワイトの珪藻土仕上げですっきりとまとめました。
炎が美しく映える曲面ガラスは、正面からだけではなく多方向から優雅な炎美を楽しむことができます。
つくりつけベンチに深く腰掛け、炎のゆらめきを心ゆくまで堪能できる火のサロンは、ご家族のくつろぎの時間はもちろんゲストをもてなす場としても相応しい品格を備えています。
5. セコイア × 鉄板(松本展示場)
フェデラルコンベクションとおなじダッチウェスト社の「セコイア」。
触媒(キャタリティックコンバスター)を採用した燃焼システムはそのままに、シンプルなラインを基調としたデザインと凹凸のない滑らかな表面仕上げがお洒落です。
そして炉台は、漆黒の鉄板製!
マットな質感の薪ストーブと馴染んで、スクエアのガラス面にゆらめく炎の美しさを一層引き立てます。
松本展示場は、板張りや太鼓梁など木部の印象が強い建築ですが、その中心で空間を引き締めてくれる、格好良い大人にぴったりのデザインです。
6. フェデラルコンベクション × テラコッタタイル(諏訪展示場)
玄関から南北へ抜ける通り土間サロンに、薪ストーブの王道・フェデラルコンベクションヒーターを据えました。
この展示場は東西に親世帯・子世帯を分けた、分離型の二世帯住宅。その中心で両世帯をつなぐ空間として、通り土間サロンを設けました。
家族が集うだんらんの場には、薪ストーブのぬくもりと、テラコッタタイルのやさしい質感がよく似合います。
テラコッタタイルとは、土を成型して焼いた素焼きタイルのこと。自然な色むらと素朴な風合いが特徴で、やさしいベージュカラーが人気です。
南欧風の住宅にもよく使われていますが、和のテイストにもマッチしますね。
囲炉裏に熾火を移すのもラクラクできる、機能的な薪ストーブスタイルです。
7. セコイア × レンガ(伊那展示場)
薪ストーブといえばやっぱりこれ!
最もポピュラーな薪ストーブスタイルである、レンガの炉台との組み合わせ。
間違いのない王道スタイルでありながら、選ぶレンガのカラーや形状によって、カントリー調にも和モダンにもデザインの幅が広がります。
伊那展示場では淡いベージュカラーをセレクト。無垢の木に馴染みやすいカラーリングで品よくまとまります。
また重厚なレンガは蓄熱性も高く、薪ストーブの輻射熱を蓄えて火がおちた後でも暖かさをじんわりと部屋に戻す効果も備えています。
8. ドロレデコ × 置き型鉄板(SEASON南原モデルハウス)
カナダ・SBI社の薪ストーブ、DROLET Deco(ドロレ デコ)。
環境配慮のための高い技術力を持ち、厳しい排煙基準を設定したEPA(アメリカ合衆国環境庁)の認定を、北米のストーブメーカーとしていち早く取得。
そのクリーンな排気と燃費の良さを備えながらも、コストパフォーマンスの良い商品展開が魅力の逸品です。
本体は直線ラインが基調の薄型シルエットで、燃焼室下部は薪置き場にもなる、省スペースな設計。
部屋の雰囲気や広さに縛られずに取り入れやすそうな薪ストーブですね。
SEASON南原モデルハウスでは、炉壁にホワイトの塗装を施した置き型鉄板を採用しています。
珪藻土壁に馴染み、オフシーズンは取り外すこともできて、インテリアの邪魔をしません。
番外編 暖炉・ブルナー両面ガラス(軽井沢展示場)
軽井沢展示場にある、ドイツ・Brunner(ブルナー)社の Architecture fireplace シリーズは、炎の美しさを存分に楽しむための「暖炉」です。
しかも二方向から炎を楽しめる両面ガラスバージョンを採用!
写真上は軽井沢展示場のリビングから、写真下は土間サロンから見た暖炉で、1つの炎を2つの空間から眺めることができるのです。
余談ですが、よく「薪ストーブ」と「暖炉」を混同されている方がいらっしゃいますが、実は構造がまったく違います。
古くからある「暖炉」は壁に埋め込まれたスペースで、何の障壁もなく炎が感じられて一見とてもあたたまりそうに思えますが、実は暖房として活用される燃焼エネルギーはほんの10~20%程度。これ以外の大量のエネルギーは煙とともに煙突から放出されてしまいます。そこで、燃焼エネルギーを暖房に最大限活用するために開発されたのが、密閉式で燃焼できる「薪ストーブ」なのです。
暖房器具としての効率の良さを考えれば圧倒的に薪ストーブなのですが、軽井沢の別荘で非日常の時間を過ごしたい‥という方には暖炉もマッチするかもしれません。
開口が大きいので燃焼の様子がありありと見てとれ、直火のあたたかさを感じられます。
ここまで9つの薪ストーブ実例コレクションをご紹介しました!お気に入りの薪ストーブスタイルは見つかったでしょうか。
オフシーズンでも、薪ストーブのデザインをポイントに展示場巡りをするのも楽しいのでは。火が入っていないからこそインテリアの全体感に目を向けたり、手で触れて質感を確かめることもできます。
長野県内各地の展示場で皆様のお越しをお待ちしております♩
私たちは設計士や施工管理士といった建築のプロでありながら、全社員が「信州コンシェルジュ」として豊かな信州ライフをサポートしていきます。
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