船田 船田

資金が心配な方へ…「家づくり資金」のこと

公開日:2021/06/05(土) 更新日:2021/12/23(木) 家づくり

家づくりを考え始めて、まず始めに気になるのが「資金のこと」ではないでしょうか。

住宅展示場を回り始めたお客様からよく聞かれるのが、
「この展示場はいくらしますか?」
「坪単価はどのくらいですか?」
などといった、漠然とした資金に関する質問です。

住まいの資金計画

家づくりにどんな費用がかかり、トータルいくらかかるのか。
支払いはどうしよう?坪単価で各社の比較をすれば良いの?などなど…
家づくりは大きなお金がかかる分、「資金計画」とどう向き合っていけば良いのかは難しいですよね。

今回は、「家づくりにかかる費用」「坪単価」「資金計画の考え方」の3つのポイントに絞り、「家づくり資金の正しい考え方」をお伝えしていきます!

 

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家づくりにかかる費用は?

家づくりに必要な費用は多岐に渡ります。
建物本体工事費はもちろんですが、建物に付帯する設備やライフラインを整備するための付帯工事費、お土地探しからの方は土地購入費もかかります。

さらに、意外と把握しきれないのが、その他もろもろの「諸費用」です。
ひとつひとつは少額の内容だとしても、総額に占める割合は軽く見れるものではありません。
積み重なると総額の7~8%、場合によっては10%以上を諸経費が占めるケースもあるのです。

あらかじめ、どんな項目の費用がかかるのかをしっかりと把握しておくことが大切です。
項目別に、具体的にみていきましょう。

家づくりの総費用

 

①建物本体工事費

建物そのものの工事費用です。使う材料や間取りによって金額が変わります。

  • 基礎工事
  • 設備工事
  • 外装工事
  • 木工事
  • 内装工事

 

②付帯工事費

ライフラインの接続工事、エクステリア、インテリアなど、建物本体以外に必要になる費用です。
建設敷地の状況により必要費用は大きく変わり、地盤調査結果によっては地盤改良費も必要になります。

  • 屋外給排水、設備工事(上下水道、電気、ガスなど)
  • 地盤補強工事
  • 造成工事
  • エクステリア(外構、造園)
  • 冷暖房工事(薪ストーブ、エアコンなど)
  • インテリア(カーテン、家具など)

エクステリアやインテリアは、お住まいになってから徐々に買い揃えていくというお客様も多くいらっしゃいます。
カーテンなど最低限必要な部分だけは最初に整えて、あとは住みながら手を加えていくのもマイホームの楽しみのひとつになるかもしれません。

総費用との兼ね合いをみながらどこまで当初の家づくり資金に含めるか、バランスをみながら考えていきましょう。

 

③諸費用

内容は多岐にわたりますが、住宅建設に関わる諸費用と、住宅ローンの借り入れに関わる諸費用が大きな項目です。

 

住宅建設に関わる諸費用

住宅建設にかかる諸費用

契約印紙税、確認申請・検査費用、登記費用、不動産取得税などは、どのような建築形態のケースでもほぼ共通で必要になる費用です。
その他はお客様ごとに異なりますが、場合によっては引っ越し費用や仮住まい費用でまとまったお金が必要になるケースも多いので、あらかじめ予測しておきましょう。

 

住宅ローンの借り入れに関わる諸費用

住宅ローンの借入にかかる諸費用

多くの方が利用する住宅ローン。
現在は金利も安く、ローンを利用するメリットも多くありますが、借り入れ当初にはいろいろな諸費用が必須条件になります。
保証料や保険料は大きな金額になりますが、万が一のときの安心材料にもなりますので、保証内容と合わせてきちんと把握しておきたいですね。
ローン商品によっては、保証料を一括で支払うのではなく、月々返済の金利に上乗せして支払っていくこともできます。

 

こちらの記事でも、諸費用について詳しくご紹介しています!

 

 ④土地購入費

土地購入からの家づくりでは、当然ながら土地購入の費用がかかり総費用のバランスが変わってきます。

  • 土地代金
  • 土地購入に係る諸費用(仲介手数料、所有権移転登記費用、固定資産税精算金など)

 

ここまで①~④の費用を合計したものが、家づくりにかかる総費用になります。

家づくりの費用項目は多岐にわたり、トータルコストのうち純粋な「建物工事費」はどんなに多くても全体の8割に満たないのです。
建物ばかりに目が向いてそれ以外の資金計画がおろそかになり、あとから予想外の出費がかさんでつらい状況になるのは避けたいものです。

建物工事費以外の費用をあらかじめ予測し、トータルコストのバランスを見ながら総予算を決めたり、住宅会社を選択していくことが大切です。

 

 

「坪単価」比較の落とし穴!?

建物の検討を始めると、よく目にする「坪単価」。
価格の目安として「坪単価」を示しているメーカーもたくさんあります。

分かりやすい指標として建物の価格比較に使えそうですが、実は坪単価だけで一概に「高い」「安い」の比較は出来ないのです。

 

坪単価の計算方法

坪単価とは、建物の床面積1坪(約3.3㎡)に建築費がいくらかかっているかを算出したものです。

坪単価を算出するための計算は、建物本体価格 ÷ 坪数(建物面積)= 坪単価 の計算式が一般的です。
具体的な計算例をみてみましょう。

【坪単価の計算例】
建物本体価格3000万円、建物面積40坪の場合

3000万円 ÷ 40坪 = 坪単価75万円

計算式自体はとてもシンプルで分かりやすいですね。
小学生でもできそうな計算方法です。

しかし、ここで落とし穴になるのが、「建物本体価格」と「坪数」の出しかたには一律の決まりがない、ということなのです。 

 

「建物本体価格」と「坪数」の基準は、会社によって違う

坪単価の計算式に当てはめる「建物本体価格」と「坪数」のなかに、何をどこまで含めるかは、住宅会社それぞれの判断に委ねられているのが実情です。

極端な例ですが、下のA社とB社は同じ品質の建物を提供していたとしても、建物本体価格と坪数の算出基準の違いで坪単価が大きく異なる結果になります。

 

建物本体価格

  • A社は、建物躯体工事費に加え、キッチン・お風呂・トイレなどの設備機器、ウッドデッキやバルコニーなどの外部造作、上下水道の配管などの付帯工事費用まで含めて、建物本体価格2700万円

A社の建物本体価格

 

  • B社は、建物躯体工事費のみで建物本体価格2200万円

B社の建物本体価格

 

面積

  • A社は、一階床面積と二階床面積を足した「延床面積」35坪で坪単価を計算

延床面積
延床面積:各階の床面積を合計した面積

 

  • B社は、延床面積に加え、玄関ポーチやデッキ、吹き抜け面積などを含めた「施工面積」40坪で坪単価を計算

施工面積
施工面積:延床面積に含まれない部分(吹き抜けや玄関ポーチなど)も加算したもの

 

算出される坪単価

  • A社
    2700万円 ÷ 延床面積35坪 = 坪単価771,428円
  • B社
    2200万円 ÷ 施工面積40坪 = 坪単価550,000円

同じ建物でも算出基準によって、坪単価はこれだけ変動します。

本来であればA社のように、住み始められる状態にした建物本体価格を延床面積で割った坪単価を知りたいところです。
しかしB社のように、価格は最低限の項目に抑え、坪数は最大限に大きい面積で算出すると、坪単価に20万円もの差が生まれてしまいます。

単純にA社とB社の坪単価を比較すると、B社のほうがずっとお得であるように感じられますが、その中身をきちんと確認しなければ正しい比較はできないのです。

 

ここまで極端な違いではなかったとしても、住宅会社によって坪単価の出し方は本当にさまざまです。

今回は同じ建物の場合で比較をしましたが、仮に同条件の坪単価の会社があったとしても、工法も、使用する素材も、性能も違う…。
そうなれば「坪単価」での比較は尚更難しいかもしれません。

そのため坪単価での単純な比較検討をするよりは、気に入った会社、気になる会社に、具体的な資金計画のアドバイスを求めることが、後悔しない資金計画のいちばんの近道であると思います!

 

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資金計画の考え方と進め方

資金計画の考え方は、これまでに確認した家づくりの総費用を、自己資金と住宅ローンでまかなうように計算します。

「自己資金と住宅ローンの理想的な割合はあるの?」

「全額フルローンでも大丈夫かな…。」

「カーローンが残っているけど…。」

「結局、一番オトクな住宅ローンの借り方は?」

…ご家族それぞれの悩みや疑問が出てきますね。

 

資金計画の目安としては、次のコラムをぜひ参考にご覧ください!
現在の「家計」や「年収」といった身近な金額をベースに、あなたに適した借入額をカンタンに計算することができます。

【家づくりガイド】資金計画の考え方。小さなお金を積み重ねて、家づくり予算を導く!

 

どのように資金調達をし、支払いをしていくか、ここからはご家族ごとの具体的な資金計画が必要です。

税金をはじめ、金利や返済方法、家を建ててからのランニングコストまで、家づくりにかかわるお金の流れは多岐に渡ります。

 

工房信州の家でも、現在の生活環境や資金をベースに、
未来のご家族の生活をしっかり見据え、
家づくりに臨まれる方の視点に立ち、
お客様それぞれに合った無理や無駄のないスマートな資金計画を立てるお手伝いをさせていただきます。

寺澤周平 平井政人 小澤香菜 後町勇貴

「何から始めたら良いか分からない…。」
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そんなあなたは、ぜひ一度資金計画のご相談を!
経験豊富なスタッフがサポートします!

 

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