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トイレの間取りはどうする?位置で後悔しないためのコツは?失敗例もご紹介

公開日:2023/03/13(月) 更新日:2023/03/13(月) 家づくり

トイレの間取りはどうする?位置で後悔しないためのコツは?失敗例もご紹介

家で欠かせないものの一つ、トイレ。
後回しにされがちな部分ですが、特に位置については過ごしやすさに繋がる大切な要素です。ここではトイレの位置について、失敗例も含めてご紹介します。一度作ってしまうと変更がきかない部分ですので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

 

目次

 

 

トイレの間取りでまず考えること

トイレの間取りを決める際、まず考えたい3つのポイント「トイレの数」「広さや設備」「音や匂い」について解説していきます。

 

トイレの数

トイレの間取りを決める際には、まず最初に設置するトイレの数を決めましょう。適切なトイレの数は、家の構造や家族の人数によって異なります。

例えば、2階建て以上の家の場合、各階にトイレがあると便利です。トイレが1つしかないと、トイレに行く度に階段を昇り降りする必要があるからです。

特に、お年寄りや小さいお子さんがいる家庭や夜中にトイレに行きたくなった時などは安全面にも不安があります。 また、家族の人数が多い場合は複数トイレを設置することで、朝のトイレの混雑が避けられますよ。

これらを考慮してご家庭にあったトイレの数を検討してみてください。

 

広さや設備

トイレを設置する場所や使いやすさを考えて、広さや設備を検討していきます。

 もし、洗面所の近くに設置するならトイレ内の手洗い器は不要になるため、トイレ内でスムーズに動けるだけのスペースを確保しておけば良いでしょう。

一般的には、約1畳(幅80cm、奥行き120160cm)程度の広さがあれば、不自由なくトイレを使用できます。トイレ内に手洗い器や収納棚を設置したりバリアフリーにしたりする場合は、標準よりも大型タイプを選ぶ必要があります。

また、トイレを2階以上に設置する場合は、水圧が弱くなる心配があるためタンク付きトイレか低水圧対応のタンクレストイレが適しています。

このように設置場所や使う人の利便性によって、必要な広さや設備を決めていきましょう。

 

 

音や匂い

トイレの間取りを考える時に、どうしても気になるのが音や匂い。この2つは一度気になってしまうと、ストレスに感じることが多いポイントです。
 生活スペースとは切り離し、出来るだけ音や匂いが伝わりにくい設置場所を検討しましょう。

家族が集まって過ごす居室と繋がった位置にトイレを設置すると、トイレを使用する時の音が気になり落ち着いて用が足せません。特にキッチンやリビングなど、清潔さや音の発生には気を配りたい場所の近くは要注意です。
他の家族がくつろいでいる時や来客時でもしっかりとプライベートが保たれ、リラックスできる空間が理想的ですね。

トイレの水を流す音はよく響くので、静かに過ごす寝室の真上も避けた方が良いでしょう。

 

 

トイレの位置の間取り例

よくあるトイレの位置の間取り例を3つ挙げ、その場所に設置した場合のメリット・デメリットをご紹介します。

 

玄関付近

最近は、ご近所の方と玄関で話し込むといったことが減った為、玄関近くにトイレがある家が増えています。

トイレを玄関近くに設置する1番のメリットは、生活スペースから適度に距離があり、匂いや音が気になりにくいことです。
また、外出前や帰宅時にトイレに行きやすいことも挙げられます。特に小さなお子さんは出かける前にトイレを済ませるというご家庭も多いかと思います。そんな時、準備を済ませて最後にトイレに行けるので便利ですよ。
その他、お客さんに気兼ねなく使ってもらえるのも嬉しいポイントです。

デメリットとしては、玄関に訪問者がいる場合にトイレに出入りしづらくなります。
また、配置する場所によってはドアを開けた時にトイレが外から見えるので、位置や見え方に配慮が必要です。

 

洗面所付近

洗面所付近にトイレを設置すると、トイレ使用後は洗面所で手が洗えるのでトイレ内に手洗い器を設ける必要がなくなります。
水回りをまとめるとコスト削減に繋がり、掃除の手間がなくなるのがメリットです。

また、洗面所で朝の身支度をする人にとってはトイレへの移動距離が短く、忙しい朝に便利です。お風呂からもトイレが近くなるので、効率の良い生活動線になります。

洗面所付近も玄関付近同様に生活スペースへ音や匂いなどが伝わりにくいので落ち着いて使用できますよ。

ただし、洗面所とトイレを繋げてしまうと誰かが洗面所を使っているときや入浴中にはトイレに行きづらくなります。お客さんがトイレを使う際には洗面所まで見られてしまうので、気を遣うといったデメリットもあります。

 

階段下

階段下にトイレを設置するのも選択肢の1つです。

デッドスペースになりがちな空間を有効活用できることが最大のメリットだといえます。
階段下のスペースは天井が低くなりがちですが、トイレとして利用するには問題ありません。狭小住宅や、他の部屋のためにスペースを確保したいという方に特におすすめの配置です。

また、トイレの数を一つにする場合でも階段を降りてすぐの場所にトイレがあるので2階からも行きやすく使い勝手が良いですよ。

デメリットとしては、限られたスペースにトイレを設置することになるので広いトイレを設けることは難しく、人によっては圧迫感を感じます。手洗い器つきのトイレやタンクレストイレを選ぶなど工夫が必要です。

 

 

トイレの間取り・位置設計でよくある失敗例

一度設置したトイレの場所を変更するのは難しいので、後悔のない設置場所を見つけたいですよね。
トイレの間取り・位置設計でよくある失敗例をご紹介するので間取りを決める時の参考にしてみてください。

 

トイレを1階にしか設置しなかった

平屋以外の住宅で、1階だけにトイレを設置したことを後悔する方もいます。

2階の部屋からトイレまでの距離が遠すぎたり、家族の人数によってはトイレが混雑したり日々のストレスの原因になりかねません。
トイレへの距離が遠いと小さいお子さんが間に合わない、大人も体調が悪い時などは移動が辛いなど不都合が出てきます。慌てているときや、夜中の寝ぼけながらの階段の昇り降りも危険です。

マンションやアパートではトイレは1つで過ごしてきたのだから問題がないだろうと安易に決めず、家族の生活リズムや、動線にも注意して検討しましょう。

 

リビングから近すぎて落ち着かない

リビング内やリビングのすぐそばにトイレを設置したために、匂いや音漏れが心配でリラックス出来ないと後悔する方も多いです。特に、来客中には気を遣います。
反対に、リビングで寛いでいるときに匂いや水を流す音が漏れてきては不快ですよね。
リビングとトイレが扉1枚で隔てられているだけの間取りだと、水を流す音が響きやすいので要注意です。

小さいお子さんや介助の必要な方がいるご家庭でどうしてもリビングにトイレを設置したいケースもあるかと思います。
その場合は、リビングの扉とトイレの扉2枚で空間を分ける、壁を防音にするなど工夫された成功例も参考にしてみてください。

 

収納が足りなかった

トイレブラシやトイレシートなどの掃除用品、トイレットペーパー、サニタリー用品というようにトイレには収納しておきたい物が意外と多い場所です。特に家族が多ければトイレットペーパーのストックが増えてさらに場所を取ります。

むやみにトイレのスペースをコンパクトにして収納スペースが足りなかった、ということがないように気をつけましょう。
また、収納棚の高さが低くてブラシが入らない、棚の位置が高すぎて出し入れが大変という不便さも後悔するポイントです。

トイレを設置する時には、何をどのくらい収納したいかということも考慮してみてください。

トイレ内収納

 

洗面所を通らないとトイレにいけない

洗面所の奥にトイレを設置すると、トイレに行くために毎回洗面所を通る必要があります。
洗面所を使っている人とトイレを使っている人が鉢合わせると、距離が近いためにトイレの音や匂いが気になります。人によっては、落ち着かないのでトイレを使えないという人も……

また、洗面所は脱衣所や洗濯機置き場を兼ねていることが多いです。
来客にトイレを使ってもらう時には、生活感が出やすい洗面所をみられることになるので配慮が必要になります。

プライベートな空間を見られたくないという人にはおすすめできない間取りです。

 

寝室の近くにしたら音が気になる

寝室からトイレまでの距離が近いと夜中トイレに行きたくなった時に便利ですが、静かな時間帯は水を流す音が普段以上に響きます。寝室の近くだけでなく、トイレを寝室の真上に設置する場合も同様です。

寝室のように静かに過ごしたい部屋の近くにトイレを設置すると睡眠に支障をきたす可能性があります。
家族が夜中にトイレを使用するたびに、水を流す音で目が覚めてしまうのは避けたいですよね。逆に、トイレを使う人も音が響いて起こしてしまうと思うと使いづらくなっています。

こういった後悔を避けるためにも、トイレを使う人にも眠っている人にも配慮した場所にトイレを設置しましょう。

 

 

トイレのスペースが狭い場合の対処法

他の部屋との兼ね合いでどうしてもトイレのスペースが狭くなることもあります。しかし、工夫次第で狭いトイレをスッキリ広く見せることができますよ。

1番有効なのが便器の大きさがコンパクトなものを選ぶことです。タンクレストイレならタンク部分の圧迫感が解消されるので狭いトイレでも広く使えます。しかし、タンクレストイレには基本的に手洗い器がついていません。手洗い器が必要なら、タンクレストイレと壁付けの手洗い器を組み合わせるよりも手洗い付きのトイレを選んだほうが省スペースになります。

他には壁紙や床の色で広く見せる方法もあります。実際に寸法が変わるわけではありませんが、壁紙や床の色を明るい色にするだけで広がりのある印象になりますよ。

ホワイトの壁のトイレ

 

 

トイレの間取りに風水を取り入れる場合

家の中でもトイレは風水的に気をつけたいポイントが多い場所です。トイレの間取りに風水を取り入れる場合に、避けた方が良い設置場所をご紹介します。

 

鬼門と裏鬼門

鬼門と裏鬼門にあるトイレは凶相とされていて、風水を取り入れる場合には避けた方が良い設置場所です。
鬼門のトイレは男性の健康運、裏鬼門のトイレは女性の健康運に悪影響を与えると言われています。

しかし間取りの傾向として、南・南東・東は日当たりの良さから居室として使われることが多く、北東に位置する鬼門と、南西に位置する裏鬼門にトイレを設置することが多くなります。

もし、鬼門や裏鬼門にトイレを設置することになった場合の対策としては、毎日の掃除と換気でとにかく清潔に保つことが有効です。

 

太極

太極とは家の中心のことです。特に家の主人の運気に関わる場所だと言われています。
そんな太極に、風水において悪い気が溜まりやすい場所とされているトイレを設置すると大凶相となります。

家の良い気が循環するのを妨げ、悪い気を家の真ん中から拡散させて運気の低下を招くので、できれば避けたい場所です。

具体的に太極にあるトイレとは、便器が家の中心点から半径90センチメートルの円内に含まれているトイレのことを指すので気になる方は確認してみてください。

 

玄関

玄関は良い気や幸運を呼び込む場所です。
そのため、玄関の近くにトイレを設置すると、玄関から入ってくる良い気がトイレの悪い気に妨げられます。また、玄関の真上のトイレは水が流れるように悪い運気が上から降りてくるので良い気と混じってしまいます。
このような乱れた気は運気を下げると言われているので避けた方が良いでしょう。

玄関にトイレを設置することになったら、こまめな掃除や換気でトイレを綺麗にすることはもちろん、便座の蓋と扉も毎回きちんと閉めることが凶相の改善につながります。
また、トイレと玄関の間に観葉植物を置くのも効果的です。

 

 

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まとめ

トイレは間取りを考える上で大切なポイントです。
設置する場所によって使い勝手が変わります。効率の良い動線、使いやすい環境、収納、他の部屋との距離感や繋がりなどを考慮することで家族みんなが快適な家になりますよ。
失敗例を知っておくことで、気を付けるポイントが分かります。建ててしまうと変更が難しいので参考にしてみてくださいね。

 

 

 


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