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【土間サロン対談・後編】子育て、ペット、趣味、交流―自分色に染めて「人生を謳歌する」場所

公開日:2026/07/21(火) 更新日:2026/07/22(水) 家づくり信州の暮らし土間・ウッドデッキ

土間サロンでおもてなし

前編では、20数年前に誕生した土間サロンの原点と、外と中をつなぐ場所から、多様な暮らしを受け止める空間へ進化してきた歩みをご紹介しました。

後編では、自身も工房信州の家に暮らすスタッフの使い方や、1600棟以上の住まいづくりの中で生まれたオーナーさまの実例を通して、土間サロンが暮らしにもたらす豊かさを掘り下げます。

【土間サロン対談・前編】工房信州が20年かけて育んだ「人を招き、外とつながる空間」】

 

INDEX

 

出演者

出演者

小澤  
代表取締役社長。工房信州の家を立ち上げ、土間サロンを発案。

伊藤
長野住宅営業。入社4年目。将来、自宅に土間サロンをつくるなら、人を招いて楽しむ場にしたいと考えている。

赤羽
広報担当。自身も工房信州のオーナー。子育て中の家族と土間サロンのある暮らしを楽しんでいる。

柄沢 
軽井沢支店マネージャー。自身も工房信州のオーナー。御代田町の自宅で、食事や愛犬との時間を楽しむ場として土間サロンを活用している。

 

 

土間サロンで楽しむ、それぞれの暮らし

子どもの遊び場になる土間サロン

伊藤
赤羽さんは、ご自宅の土間サロンをどのように使っていますか。

赤羽 
5年ほど前に家を建てました。子どもがまだ小さいので、今は主に遊び場として使っています。

外へせり出す土間ではなく、リビングの中へ取り込むようにプランニングしたため、リビングの続きとして、子どもが広く遊べる場所になっています。

土間リビング

土間リビング

土間は少しくらい汚れてもいいと思えるところが魅力です。木の床で絵の具や粘土を使っていると「ちょっとやめて」と言いたくなりますが、土間なら「そこだったらいいよ」と言えます。

子どもは自由に遊べますし、私自身にも少し心の余裕が生まれます。ソファも置いているので、家族でテレビを見る日常の居場所にもなっています。

 

伊藤
お子さんが成長すると、使い方も変わりそうですね。

赤羽  
下の子は保育園、上の子は小学校低学年で、今は工作をする機会も多いです。

でも、子どもが大きくなり、いつか家を出たら、土間サロンも別の使い方になると思います。その変化も楽しみにしています。

用途を最初から一つに決めないよさもありますよね。そのときにやりたいことを、その場所でできる。はっきりした趣味がない人でも、土間サロンがあることで「何かやってみよう」と思えるのではないでしょうか。

 

食事と愛犬との時間を楽しむ土間サロン

柄沢
私の家では、食事をする場所と、愛犬が過ごす場所として使っています。

土間にダイニングテーブルを置き、朝晩の食事など、家族で過ごす場所にしています。土間サロンからデッキ、庭までがつながっていて、間の窓をすべて開けると、内と外が一体になったような感覚になります。

柄沢家の土間サロン

友人や知人を招いたときは、料理を振る舞い、好きなお酒を飲み、音楽をかけながら、ゆっくり語らいます。

 

小澤  
軽井沢のサロン文化を満喫していますね。

柄沢  
自宅は軽井沢の隣の御代田町にあるので、このような楽しみ方を周りにも広めたいですね。

愛犬のチワワ、ハナにとっても心地よい場所です。タイル張りの土間は夏にはひんやりと涼しく、冬は低い角度から入る日差しで暖まります。冬の午後3時ごろには、奥まで日が入り、土間全体がぽかぽかします。ハナはそこで日向ぼっこをしています。

愛犬も好きな土間サロン

汚れを気にせず作業できるので、犬のトリミングにも使えます。最後にほうきで掃除をすれば元どおりです。

 

人を招く場所としての土間サロン

小澤 
赤羽さんと柄沢さんは、すでに土間サロンのある暮らしをしています。では、まだ家を建てていない伊藤君は、将来どのように使いたいですか。

伊藤
昔から、人を家に招くことが好きです。

実家には土間はありませんが、ウッドデッキに友人を呼び、バーベキューをしたり、一緒に食事をしたりしてきました。ゲームが好きなので、自分のゲーム部屋も見てもらいたい。家族ぐるみで人を招き、同じ時間を楽しむことに魅力を感じます。

自分が考えた空間を誰かに見てもらいたいのだと思います。土間サロンをつくるなら、友人を招いて、食事や会話、お酒を楽しむ場所にしたいですね。

 

 

かつての「応接室」や「縁側」に通じる役割

応接室のような土間サロン

小澤
若い伊藤君にも、人を家へ招きたいという思いが強くあることが印象的です。

私が子どものころ、日本の家には、玄関の近くに「応接室」がありました。特別な絵や花、レコードなどを置き、ゲストを迎えてもてなす場所です。

ところが、高度経済成長の中で、カフェやファミリーレストランなど、外で人と会える場所が増えました。住宅でもプライベートな空間が重視され、応接室のような「人を招くための部屋」は、次第に少なくなったように感じます。

それでも、人と会話をしたい、共通の趣味を語り合いたいという欲求がなくなったわけではありません。今の信州の住まいでは、土間サロンがその役割を担い始めているのではないでしょうか。

土間サロンで登山計画

柄沢
私の実家は築80年ほどの古民家で、応接室はありませんでしたが、茶の間と座敷を合わせると20畳ほどありました。親戚が集まり、酒盛りをする空間でした。
人を招く場所と、その奥に家族のためのLDKや寝室があり、公と私が緩やかに分かれていました。

赤羽 
縁側も、ご近所の方とちょっと話す場所でしたよね。

小澤
縁側は、ご近所の方や親戚と日向ぼっこをしながら、お茶を飲んで語らう場所でした。かしこまった応接室とは雰囲気が違いますが、「人を迎える」という役割は共通しています。

土間サロンには、縁側の延長線上のような親しみやすさがあります。

信州では、寄り合いや回覧板を届けるついでに、「お茶を一杯飲んでいけば」と声を掛けることがあります。玄関で靴を脱ぎ、リビングまで上がってもらうほどではなくても、玄関近くの土間サロンなら、靴のまま気軽に立ち寄ってもらえます。

諏訪展の土間サロン

伊藤
私の世代には、応接室はあまりなじみがありません。友達を家に呼ぼうとすると、「片付けてからにして」「どうして勝手に呼んだの」と言われた経験がある人も多いと思います。
土間サロンなら、家族のプライベートな場所をすべて見せなくても、気兼ねなく人を迎えられますね。

小澤 
リビングやダイニングへ招くのは、かなり親しい方に限られるかもしれません。一方、土間サロンなら、もう少し幅広い人を迎えやすい。さまざまな人が集まり、にぎやかに過ごすのに適した空間だと思います。

 

オーナー様事例① ほの暗い空間でお酒を楽しむ「土間Bar」

伊藤
これまで1600棟以上の住まいづくりに携わってきましたが、驚いた土間サロンの使い方はありますか。

柄沢  
印象的なのは、「土間Bar」です。

土間Bar

土間にワインセラーと造り付けのソファを設け、その隣には薪ストーブがあります。明るい光をたくさん取り入れる空間ではなく、窓を小さめにして、少しほの暗く落ち着いた雰囲気をつくっています。

軽井沢展示場の「土間Bar」を気に入られ、ご自宅で再現された事例です。ワインなどのお酒をゆっくり楽しむ、大人のための土間サロンになっています。

 

オーナー様事例② しまうだけでなく「飾って楽しむ」趣味の空間

赤羽  
私は仕事柄、完成後のお宅へ撮影に伺う機会があります。

引き渡しのときには何もなかった土間サロンに、暮らし始めてから自転車が美しく飾られていたり、家族分の登山道具が並んでいたりします。

もちろん、ウォークインクローゼットに収納することもできます。でも、あえて見える場所に置き、眺めて楽しむ。収納とディスプレーを兼ねながら、自分たちらしく空間をコーディネートしている方が多いですね。

自転車ディスプレイ

土間にキャンプ道具をディスプレイ

 

オーナー様事例③ 釣った魚を囲炉裏で味わう土間サロン

伊藤  
私が担当した、渓流釣りが好きなオーナーさまの事例も印象的です。

土間サロンに、家具職人につくってもらったこだわりの囲炉裏テーブルを置いています。川で釣った魚を炭火で焼き、一人で味わうこともあれば、家族や友人と囲むこともあります。

土間サロンの先には、丸窓を設け、壁の色も変えた和室があります。当初はリビングからつながる和室も検討しましたが、最終的には土間サロンからしか入れない配置にしました。

和室と隣り合う土間サロン日常の動線から少し離れた、くつろげる特別な空間として暮らしを楽しまれています。

赤羽
自分の部屋や書斎で趣味を楽しむ方法もありますが、土間サロンに趣味のものを飾ると、訪れた人とその楽しさを共有できます。

自分だけで完結するのではなく、誰かに見せたり、一緒に体験したりできることが、土間サロンならではのよさですね。

 

土間サロンで「人生を謳歌する」住まいづくり

小澤  
趣味のものを見せれば、自慢もできますし、そこから会話が生まれ、互いの絆も深まります。好きなものや「推し」を共有する場にもなりますね。

赤羽
書斎では一人で楽しむ時間をつくれます。一方、土間サロンでは、好きなことを誰かと分かち合う時間をつくれます。その違いは大きいと思います。

 

場所をつくることは、共に過ごす時間をつくること

柄沢  
土間Barをつくられたオーナーさまは、ご夫婦とワンちゃんとの暮らしを本当に生き生きと楽しんでいます。

東京と信州の二拠点生活をされていますが、「信州に来る頻度が増えました」とおっしゃっていました。少しずつ信州で過ごす割合が増え、いつか完全に移住されるのではないかと思うほどです。

土間Barのある家に集う

赤羽  
自分の家でありながら、誰かと共有できる場所があることは、とても大切だと思います。

場所をつくることは、誰かと一緒に過ごす時間をつくることにつながります。実際に、その時間を心から楽しんでいるオーナーさまがたくさんいらっしゃいます。

 

伊藤  
渓流釣りが好きなオーナーさまも、「今度、県外から来る友人を呼んで、一緒に魚を食べるんだ」と、うれしそうに話してくださいました。
土間サロンがあることで、暮らしの中に新しい楽しみが生まれていると感じます。

 

住まいは、人生の活力を生む場所

南展の土間サロン

小澤  
土間サロンは、住む人が自分色に染められる空間です。

そこがあるからこそ、仲間を呼び、趣味を語り、愛犬との暮らしを楽しみ、自分の人生をより豊かにできます。まさしく「人生を謳歌する」ための場所になっているのだと思います。

私たちの仕事は、単に寝泊まりする建物をつくることではありません。お客さまが人生を楽しみ、活力を育める住まいと暮らしをつくることです。

柄沢
お客さまが暮らしを楽しんでいる姿を見ると、私たちも幸せに感じますし、この仕事をしていてよかったと思います。

赤羽  
20数年前に一つの土間サロンが生まれ、そこからお客さまと一緒に、さまざまな可能性を見いだしてきたのですね。

小澤  
第1号をつくったときは、自分が別荘で体験したような空間が欲しいという思いから始まりました。まさか20数年後、これほど多様な使い方が生まれているとは想像していませんでした。

お客さまのおかげで、土間サロンは成長してきました。そして今では、お客さまが人生を楽しみ、謳歌するための中心的な場所の一つになっています。

土間サロンをつくって、本当によかったと思います。

 

まとめ:土間サロン4つの魅力

土間サロンで人生を楽しむ

今回の対談から見えてきた土間サロンの魅力は、大きく四つあります。

 

1.ゲストを招き、おもてなしをする空間

リビングまで案内するほどかしこまらず、玄関先よりもゆっくり過ごせる。家族のプライバシーを守りながら、人を気軽に迎えられます。

 

 2.同じ趣味を持つ仲間と語らう空間

自転車や登山道具を飾ったり、釣った魚を囲炉裏で焼いたり、好きなものを見せながら楽しさを共有できます。

 

3.犬や猫が心地よく過ごす空間

夏はひんやりと涼しく、冬は日差しで暖かい土間。汚れを掃除しやすく、ペットとの暮らしにもなじみます。

 

4.自分色に染め、自己実現をかなえる空間

子どもの遊び場、食事の場、バー、カフェ、趣味の工房など、使い方は住む人次第です。暮らしの変化に合わせて用途を変えられ、自分らしい人生を表現する場所になります。

 

 

工房信州の各展示場・モデルハウスでは、コンセプトやデザイン、想定する暮らし方が異なる土間サロンをご覧いただけます。
実際の空間に立ち、「ここなら何をしたいか」「どんな自分色に染めたいか」を、ぜひ想像してみてください。

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