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新築で平屋を建てるメリット・デメリットは?相場や注意点を解説

2022/08/24(水) 家づくり

平屋外観写真

 

平屋とは、1階建て住宅のこと。昔ながらの日本家屋には平屋も多く見られますが、現代は二階建ての住宅が主流となっています。
最近は、幅広い世代の方から、平屋が様々な理由で注目され、おしゃれで機能的なデザインも増えてきています。

ワンフロアで開放的な空間、古民家風でくつろげる雰囲気、そんな平屋暮らしに憧れる方も多いのでしょう。

INDEX

  1. 平屋を建てるメリット・デメリット
  2. 新築平屋の相場とは?
  3. 平屋で価格が高くなる場合
  4. 平屋で予算を抑える方法
  5. 新築で平屋住宅を建てる注意点
  6. おすすめの平屋の間取り例
  7. まとめ

 

平屋を建てるメリット・デメリット

近年注目が集まっている平家住宅。二階建てと比べ、どのような違いがあるのでしょうか。この段落では、5つのメリットとデメリットをご紹介します。

平屋のメリット

①耐震性に優れている
平屋は高さがなく、2階部分の重みがないため、比較的揺れの影響を受けにくく、倒壊の恐れも少ない傾向があります。

②間取りの自由度が高い
2階を支える壁や柱が不要なため、広いワンフロアのLDKにする、天井を高くする、窓や出入り口を大きくするなど、平家ならではの解放感あふれる間取りや、屋根裏収納やロフトなど、上部のスペースが必要な設計も可能です。

③メンテナンス費用を抑えやすい
建築後は、一定期間ごとに、外壁や屋根を点検・補修する必要がでてきます。その際の足場にかかる費用や、給水配管の修理費用などが、1階部分だけで良いため費用を抑えられます。

④バリアフリー対応しやすい
平家は2階がないため階段もなく、そのため家全体をバリアフリーにすることができ、さらに次のようなメリットもあります。
・転落・転倒事故の心配が少ない。
・生活動線が効率的で体への負担が少ない。
・洗濯・掃除などの家事が楽になる。
・階段分のスペースが有効活用できる。

⑤家族のコミュニケーションが取りやすい
平家は、家族全員の生活がワンフロアで完結するため、顔を合わせたり言葉を交わしたりする機会が増え、いつもお互いの様子を感じることができます。

平屋内装写真

平屋のデメリット

①広い敷地面積が必要
ゆとりのある平家を建てる場合、それに応じた広い敷地が必要です。例えば、ある二階建てと同じ延床面積を、平家で確保するためには、単純に2倍の広さの敷地が必要となり、土地代もその分かかることになります。

②プライバシーの確保に不安な面がある
すべて1階のため、道路や隣家など外からの視線が気になりやすく、また、仕切りの少ない間取りの場合、家族間のプライバシーの確保や生活音のもれなどが気になることもあるでしょう。

③防犯に不安な面がある
二階建ての家と比べ1階の窓が多いため、空き巣のターゲットになりやすいのでは?という不安があります。

④日当たりと風通しに配慮が必要
平屋は、外から光や風が入りにくい傾向があります。特に広い家になるほど、建物の中心部が、暗くなったり寒くなったり、カビや結露の原因になったりしがちです。

⑤水害時に不安な面がある
洪水・高潮などで床上浸水となった場合、2階に避難できないこと、また、居住空間のほとんどが水浸しになってしまうという不安があります。

 

新築平屋の相場とは?

平屋の新築費用の相場は、2~3LDK(20〜30坪)の木造住宅で、坪単価が40~80万円前後、総建築費が1,000〜2,000万円前後といわれています。
金額の幅が大きいのは、延床面積・間取り・建材・設備などの程度により大きく変わるためです。例えば、延床面積が大きいほど、また、構造・外装・内装などが複雑になるほど、設計の手間・材料費・人件費などがかかるため、その分坪単価や総建築費が高くなるのです。

それでは、平屋と二階建ての建築費では、どちらが高いのでしょうか?
両者の坪単価の相場を比較すると、例えば、同規模の住宅を建てる場合、実は、一般的には、平家のほうが1~2割ほど割高になります。
一方、実際の総建築費で比較すると、同規模の住宅を建てる場合、平屋のほうが経費を抑えられることがあります。なぜなら、例えば、平屋は、階段・ベランダ・2階の空調設備やトイレなどが不要となることから、その分設備工事費が節約でき、結果として総建築費が抑えられるためです。

計算のイメージ写真

 

平屋で価格が高くなる場合

前段落“新築平屋の相場とは?”で、「建築の坪単価を二階建てと比較すると、一般的には平家のほうが割高になる」とご説明しましたが、それはいったいなぜでしょうか?

建築費用の中で特に高い割合を占めるのは、基礎と屋根の工事費用です。平家の場合、基礎と屋根の面積が、同じ延床面積の二階建てと比べ約2倍広くなるため、平家の坪単価が割高になるのです。
また、近年、平家の人気は高まっていますが、主流は二階建てであるため、二階建て用の部材が広く流通し仕入れ値を抑えやすくしています。その一方、平屋の規格商品は流通が少なく、設計料や材料費が割高になってしまうため、そのことも、平家の坪単価が割高になる理由の一つとなっています。

基礎写真

 

平屋で予算を抑える方法

二つ前の段落“新築平屋の相場とは?”で、平屋は、設備費用を抑えることで総建築費を節約できるとご説明しました。この段落では、予算を抑えるための具体的な方法として、次の3つをご紹介します。

①設計をシンプルにする
複雑で凝った作りよりもシンプルな家の方が、材料費がかからず、工期も短く済みます。また、併せて設計料、工事管理費、人件費なども下がるため、結果として、トータルで価格を抑えることができるのです。

具体的には、家の形を“ロの字型”にして中庭を作ったり、二階建てでよく見られるように廊下や複数の部屋を作ったりすると、費用が高くなりがちです。費用をできるだけ抑えるには、屋根の形をシンプルな片流れにする、家を上から見たときになるべく凹凸のない四角い形にする、部屋数と廊下をできる限り少なくする、といった意識を持って設計する必要があります。

②材料や設備のグレードを抑える
せっかく建てる大切なマイホーム、100%満足のいくように作り上げたいものです。例えば、多くの設備を、有名メーカーの高いグレードにすれば、何の不満もないかもしれません。ただし、当然予算は跳ね上がります。そこで一度ゆっくり、「本当にそのメーカーの、そのグレードでなければ満足できないかな?」と自分自身に問いかけてみましょう。きっと、住む人それぞれの、こだわりや優先順位が見つかるはずです。家族みんなのそうした思いを話し合い、譲れない部分はしっかりとこだわって、そうでない部分は思い切って割り切ることがポイントです。そうすれば、本当の意味で住む人にフィットした快適な家となり、家全体にかかる費用も抑えることができるでしょう。

③大手以外の住宅会社も探してみる
大手ハウスメーカーと工務店で建築費用を比較すると、一般的には、大手ハウスメーカーのプランのほうが高い傾向があります。こうしたコスト面も含め、大手企業とは異なる地域の工務店の魅力を3点ご紹介します。

・コストを抑えられる
大手企業に付き物の莫大な広告費などの管理コストが上乗せされず、より原価に近い価格で依頼することができます。
・プラン作りの自由度が高い
大手企業は、会社規定のパターンに沿って施工しますが、工務店は依頼主の希望の間取り、資材、設備などを基に自由にプランニングできます。
・フットワーク軽く親身な対応
工務店の多くは、地域密着で住民からの信頼の上に成り立っています。何かのときは、素早く親身な対応が期待できます。建築後もリフォームや増築、メンテナンスといった、ちょっとした相談がしやすいのも心強いところです。

 

家族と間取りのイラスト

 

 

新築で平屋住宅を建てる注意点

平屋ならではの、新築の際に注意すべき点をご紹介します。

①建ぺい率を確認する
建物は、敷地いっぱいに建てることができず、「建ぺい率(敷地面積に対する建物面積の割合)」により大きさの割合が決められています。そのため、土地を探す際は、単に広さだけでなく、建ぺい率も必ず確認する必要があります。
建ぺい率はエリアにより異なりますが、一般的には40~60%程度が多くなります。例えば、建ぺい率60%のエリアで30坪の平屋を建てたいなら、50坪の敷地が必要ということになります。
いくら敷地が広くても建ぺい率が低いと、希望する大きさの家が建てられないため、注意が必要です。

②固定資産税が上がる場合がある
所有する土地・建物に課税される「固定資産税」は、平屋と二階建てを比べると、同じ延床面積で仕様も同一の場合、平屋のほうが土地面積を多く必要とするため、高く評価されます。
また、このほか評価基準は、家屋の立地・規模、柱・外壁・屋根、仕上げ材や施工の程度などで細かく決められています。二つ前の段落“平屋で価格が高くなる場合”でご説明したように、延床面積が同じ二階建てと平家を比べた場合、平屋のほうが基礎と屋根の面積が大きいため、固定資産税評価額を決める基準に含まれる「基礎の材料」「屋根の材料」が、多く使われることになり、そのことも平家のほうが高く評価される理由の一つとなっています。

③防犯対策をする
最初の段落“平屋を建てるメリット・デメリット”の“平屋のデメリット③”でご説明したように、防犯に不安な面はありますが、次のように、できる限り対策することで、不安要素を小さくできます。
・防犯カメラ・人感センサー付きライト・面格子を設置する、窓際に踏むと音の出る砂利を敷く、防犯ガラスや開けにくい鍵を採用するなど、防犯対策を入念にする。
・塀や生垣は、外から家が全く見えないように囲むことで、かえって不審者が侵入しやすい環境を作ってしまうため、高すぎず低すぎず、プライバシー確保とのバランスも取りながら、外から敷地内が適度にやんわりと見えるよう設置するのがポイント。

④日当たりと風通しを考慮する
最初の段落“平屋を建てるメリット・デメリット”の“平屋のデメリット④”でご説明したように、平屋は高さがないため、外から光や風が入りにくい傾向がありますが、次のような工夫で、解消できます。
・部屋数を少なくすることで、壁を減らす。
・勾配天井にして、天井裏をそのまま見せて縦に空間を広く取る。
・天窓をつける。
・窓を大きくする。
・一つの部屋に対になる形で2つ以上の窓を設置する(一つは小さい通風口でもOK)。
・サーキュレーターを設置する。
・家の形を、“コの字型”や“L字型”にする。など。

平屋リビング写真

 

おすすめの平屋の間取り

●土間サロンのある平屋
南面に土間サロンを設け、明るく暖かい空間に。玄関とリビングの間に計画したことで使い勝手も◎。リビングには大きなフルオープンサッシを採用。ウッドデッキから屋外へと空間が広がり、平屋とは思えない開放感。リビングにおいた薪ストーブで冬でも家じゅうぽかぽかです。

土間サロンのある平屋

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●ロフトのある平屋
南側は人通りに配慮して、あえて最小限の開口にし、土間サロンを計画。1階は、CUBE型キッチンを中心に、家族が思い思いに過ごせる間取りに。リビングの一部のレベルを下げることで、空間に変化をつけました。屋根形状を工夫し、約8畳のロフトを実現。一番高いところで、1.4メートルほどの天井高ですが、お子様の勉強や遊びにと大活躍です。

ロフトのある平屋

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●コの字に広がる平屋の豊かな暮らし
終の棲家となる家づくりは、年を重ねてからも安心して暮らせる平屋に。内と外との繋がりを大切に考えたコの字型の間取りを計画しました。

コの字型の平屋

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まとめ

平屋の家づくりのポイントをまとめました。長野県であれば、都会に比べて土地も広く、平屋の自由度が上がります。資金面や、設計面のポイントを押さえながら計画したいところです。工房信州の家では、平屋実例も豊富にそろえています。ぜひご覧ください。

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