二世帯住宅を考える
二世帯住宅 注目の理由
かつて、日本では二世帯住宅が当たり前であった時代がありました。
その後、高度経済成長期になると大都市圏に人口が流入し、核家族化が進み、さらにプライバシー保護を重視した閉鎖的な住まいが主流となりました。
しかし近年、二世帯住宅を見直す方が非常に増えてきています。その理由は、大きく3つ挙げられるでしょう。
1.東日本大震災を経て、改めて感じる“家族の絆”
大震災後、「家族」を重視する意識が高まっています。調査結果によると、「家族と一緒に過ごす時間が増えた」が32.6%、「家族との会話が増えた」が31.2%、「離れた家族との連絡が増えた」が28.4%にのぼり、震災を機に家族の“絆”が強まっている様子がうかがえます(インターワイヤード株式会社のネットリサーチ結果より、調査地関東)。将来を見通せない混迷した今の日本で、家族との同居による精神的な支えのある暮らしが必要とされています。
2.共働き世帯の増加と過去最大の待機児童数
結婚・出産を機に専業主婦の道へと進む女性は減り、特に長野県の共働き世帯は全体の54.3%ののぼります。これに比例し、待機児童数は年々膨らみ続けています。全国の待機児童数はH23年10月現在で48,356人であり、前年同月より5.0%増加しています。女性の社会進出が進む現代、家族で育児・家事を協力し合う生活スタイルが求められています。
3.高齢化と1~2人世帯の増加
いよいよ人口減少の時代に突入した日本。これに反して、世帯数は増加の一途を辿っています。長野県のH22年現在の世帯総数は792,831世帯、20年前と比べて17.3%もの増加率です。中でも急増しているのが、世帯人数が1人または2人の少数世帯。このうち1/3は65歳以上の高齢者世帯だと言われています。
今や日本人の平均寿命は83歳。男性平均は79.6歳、女性平均はなんと86.4歳です。リタイア後30年の生活、充実した第二の人生を考えるべき時代になったと言えるでしょう。
以上のような側面からみると、二世帯住宅には様々なメリットがあることが分かります。
二世帯住宅の良さ
一つ目は、日常生活での助け合いができること。毎日の育児・家事を協力し合えるのはもちろん、急な病気のときにも頼りにでき、老後のサポートも安心です。
二つ目は、経済性。二世帯住宅を建てる場合は二棟別々に建てる場合に比べて、用意する土地がひとつで良く、建設費も抑えることができます。同居が始まってからも生活費が共同できたりと、コスト面で効率良い暮らしを考えることができます。
三つ目は、何と言っても安心感。いつでもそばにいてお互いの様子が分かり、困ったときには何かと相談したり助け合うことができます。また、共働きで忙しい単世帯に比べて、留守を減らせるのも安心のひとつですね。
スタイル選びのポイント
二世帯住宅3つのタイプ
ひとくちに二世帯住宅と言っても、ご家族に合わせてその生活スタイルはさまざまです。プランタイプは、大きく分けて「共有タイプ」「半共有タイプ」「分離タイプ」の3タイプです。自分たちにはどのタイプのプランが適しているのか‥、一番のポイントは『夕食スタイル』にあります。
変化していく家族のカタチ
二世帯住宅を考えるとき、大切なのは“今”だけではありません。この先30年・50年と住み継いでいく住まいでは、親夫婦・子夫婦・そして孫の生活は刻々と変わっていきます。将来を見据えて、家族のカタチに合わせて住み替えていける住まいづくりが大切です。
スタイル別プラン
PLAN1 共有タイプ
土間がゆるやかにつなぐ家
土間サロンを通じて、家族や外部とつながり、土間サロンが家族全員で楽しめるくつろぎ空間となっている住まい。親世帯の居間は、和室の襖を閉めることで、プライベートな空間となり、襖を開ければ、子供世帯のリビングとゆるやかにつながります。
和室:和室を通じて親世帯ゾーンと子世帯ゾーンがつながります。共用のくつろぎスペースとして、襖を開け閉めすることで、両世帯の客間としても使用できます。
スタディコーナー:孫たちが小さい内は勉強コーナーとして。大きくなったら、奥様スペースとしても。
土間サロン:土間サロンが家族の交流スペースに。ご両親様の来客用玄関としても使用できます。
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子世帯寝室:初めは、子世帯4人で寝ることも可能な一つの大きな部屋として。 |
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子供部屋:孫が大きくなったら、真ん中で仕切って2つの子供部屋に。 書斎:家族の気配を感じながらも、ほっと一息、一人の時間を楽しむことができる書斎。 |
PLAN2 半共有タイプ
上下階にキッチンのある家
ご両親様は1階、子世帯は2階に住み分けられるプラン。共働きのご夫婦は、食事の時間が遅くなることも。帰りが遅くなった日は、2階でゆっくりとお食事をとることができます。上下階に住み分けることで、ゆるやかにつながりながらも、お互いにプライバシーを確保できるプランです。
リビング:普段は、親世帯のリビングダイニングとして。休日は、家族全員が集まるくつろぎのスペースとしても使えます。土間サロン、和室とつなげれば、家族6人で集まってもゆとりのある広さです。
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キッチン水周り:働く子世帯夫婦は、夕食の時間が遅くなりがち。帰りが遅くなった日も、子世帯専用のキッチンなら、時間や音を気にせず、ゆっくりと食事を楽しめます。 共有スペース:吹抜けに面した共有スペースは、お子様の勉強コーナーやご夫婦の趣味のコーナーとして。吹抜けを通して、ご両親とゆるやかにつながります。 子世帯寝室:お子様が小さな内は、子世帯全員でお休みになれる1室として。 |
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子供室:お子様が大きくなったら仕切って、それぞれのお部屋に。ご夫婦の寝室はリビングの一部に確保できます。 |
PLAN3 分離タイプ
全て別々。でもちかくにいる安心感のある家
ご両親様は1階、子世帯は2階に住み分けられるプラン。共働きのご夫婦は、食事の時間が遅くなることも。帰りが遅くなった日は、2階でゆっくりとお食事をとることができます。上下階に住み分けることで、ゆるやかにつながりながらも、お互いにプライバシーを確保できるプランです。
玄関:共有の玄関から、親世帯、子世帯それぞれのスペースへ。世帯の居住スペースは、階段と納戸、和室で区切ることで、お互いの音を気にせず、隣り合った2軒の家のように過ごせます。
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子世帯寝室:初めは、子世帯4人で寝ることも可能な一つの大きな部屋として。 |
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子供部屋:孫が大きくなったら、真ん中で仕切って2つの子供部屋に。 |
工房信州の提案
家族と共に成長し、時を越えて愛される住まい
「家族と共に成長し、時を超えて愛される住まい」の実現のポイントとなるのは、工房信州の家が得意とする“あいまい空間”の活用です。屋外とつながり、どの世代もが自然と集まる開放的なリビングのような「土間サロン」「ウッドデッキ」、団欒の場を離れて勉強や作業をするときにも家族の気配が感じられ、家族全員の書斎コーナーのような「共有スペース」。家族のつながりを自然と育む空間づくりを大切に、居心地の良い二世帯住宅をご提案します。
二世帯住宅の展示場
工房信州の家には、二世帯住宅の実例が数多くあります。
それぞれのご家族のスタイルを丁寧にお伺いしながら、
そのご家族にとって「丁度良いつながり感」を演出する空間づくりをご提案して参ります。
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