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土間のある家の活用方法やメリット・デメリットとは?コツや事例10選を解説!

公開日:2021/05/20(木) 更新日:2024/04/15(月) 家づくり

土間のある家の活用方法やメリット・デメリットとは?コツや事例10選を解説!

外と中をつなぐ空間として、近年再注目されている「土間」。
昔の日本の住宅では当たり前のように設けられていた土間
空間ですが、非日常を楽しんだり外の景観を楽しむための空間として、あらためて人気が高まっています。

今回は、そんな土間を自宅に設けるメリットや現代風の使い方、利便性や実例について徹底解説していきます!
家に土間を取り入れたい方も、土間を知らないという方も、ぜひ参考にしてみてください。

 

INDEX

 

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土間とはどのような空間のこと?

土間のある家 といわれて、どのような空間を思い浮かべるでしょうか?

土間とは、居室と屋外とのあいだに設けられた、土足のまま使える空間です。

昔ながらの土間

昔の日本、特に農家の家にはこの空間が設けられていることが多くありました。
信州の農村部にある旧家ではいまだに昔ながらの土間を見ることができます。

床が土のままの三和土(たたき)仕上げのものもあれば、漆喰やコンクリートが敷き詰められていたり、床材はさまざまです。

土足で歩ける空間ですが、住宅の一部として屋根も設けられているため、雨風をしのぐことができます。
そのため農家の方は農作業の合間のお茶休憩場所として重宝されていたり、農機具や野菜の保管場所としても活用されていました。
それ以外にも、かまどを置いて炊事場にしたり、漬け物を置いたりなど、その使い道は人によってさまざまでした。

現代的な明るい土間サロン

その後、土間を設ける習慣はなくなりましたが、近年この「土間」の魅力が再注目されています。
その理由は、この土間空間の利便性の高さです。
家の中の空間なのに、土足で歩ける場所のため、外用品やアウトドア用品を置いたり、はたまたテーブルと椅子を置いて非日常のダイニング空間として使用したりと、現代風にアップグレードした使われ方がされています。

現代版の土間空間「土間サロン」とは

 



土間の魅力や活用方法

家の中なのに土足で歩ける、という特徴から、靴を脱いで使う居室スペースではできないことが土間ではできます。
昔は料理や収納のために使われていた場所で、物置や作業場といったイメージが強いこの土間ですが、ほかにはどのような魅力があるのでしょうか?

 

趣味を楽しむ空間としても使える

趣味を楽しむ土間

今までは外でしか楽しむことができなかった趣味も、土間で楽しむことができます。
例えば、DIY。のこぎりやトンカチなどの工具を使用し、木くずなどのゴミがでるため、なかなか家の中では楽しむことはできませんが、こういった作業も土間があれば楽しめてお掃除も気軽にできます。
さらに、DIYを楽しむときには電動ドリルやのこぎりといった道具の作動音がありますが、土間を締め切って作業すればご近所の迷惑にもなりにくく、気兼ねなく楽しむことができます。

 

天候の悪い日は、子供の遊び場にもぴったり

土間で作業する親子

土間には屋根が設けられているため、お天気を気にする必要がありません。
雨で外に出られない日も子どもたちの体を動かしたいパワーを受け止めてくれる、子育て世代にうれしい土間空間。

ほかにも、家の中では汚れの気になる遊びを土間で楽しむことができます。
例えば、おやつの時間や、工作の時間など、部屋の中では汚れが気になることも土間なら思う存分やっても大丈夫!
お子さんもパパママもストレスフリーで遊びを楽しめるおおらかさが土間にはあるのです。

 

カフェのようなコミュニケーション空間

カフェのようにもてなす土間

土間を広く設けダイニングテーブルやチェアを置けば、友人を招いてお茶をしたりホームパーティーを楽しめる、コミュニケーション空間をつくることができます。

外と中を結ぶ空間のため、外の景色を楽しみながら、家の中にいるのにまるでカフェのような非日常を味わうことができるでしょう。
また土足のまま入れる土間は、リビングなど靴を脱いで上がらなければならない場所に比べて、気楽で立ち寄りやすい空間ができます。

 

洗濯物干しなど日常の家事に役立つ

土間は趣味や収納スペースだけではなく、毎日の家事にも役立つ空間です。
洗濯物を干したり、近所からもらった野菜を置いたりすれば、普段外でしかできなかった家事を家の中で行うことができます。

土間は日当たりがよいため、少し窓を開けたりしておけば、洗濯物もすぐに乾きます。
洗濯物を干す際は、湿気対策や換気などの点に注意しましょう。

 

土間収納を活用できる

土間収納

例えば、キャンプ用品やバイク、自転車など屋外で使うグッズは室内に持ち込んで収納することが難しいですが、こういったものを土間に収納することができます。
趣味として楽しんでいる人にとっては、外物置に収納するよりも、家の中でじっくりメンテナンスをしたりインテリアとしても楽しむことができる土間収納は魅力的でしょう。
こうしたアウトドア用品は高価なものも多いですが、家の中に収納しておけると安心ですね。

また、土間収納には大きく分けて2つのタイプがあります。

一つ目に、便利動線タイプ。
これは生活動線や家事動線の中に土間収納を組み込み、動きやすく便利な動線が確保できているタイプのことです。
例えば、玄関横に土間収納があり土間収納からキッチンに抜けることが出来る動線。
買い物をして帰宅をした後、必要なものは土間収納にしまい、そのままの流れでキッチンに荷物を運び入れることが出来ます。
このように自分たちの生活動線上に土間収納があると、家族皆が便利に利用できるでしょう。

二つ目に、収納力重視タイプ。
例えばキャンプ好きのご家族の場合、キャンプ用品の収納場所として土間収納があると大変便利です。
キャンプ用品と一口に言っても、テントが数種類あったり、家族分のシュラフやチェア数脚、テーブルにクーラーボックス、調理用品などなど…収納したいものがたっぷりあることも。
収納力重視の土間収納であれば、屋外で使うキャンプギアや様々なアウトドア用品の多少の汚れも気にすることなく収納ができ、大変便利です。

 

土間のある家 実例を見たい方へ

ほかにも土間の使い方は多彩な可能性があります!
実際のオーナー様がどんなふうに活用しているか、実例もご覧ください。

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使いやすい土間収納を設計するポイント

暮らしにあった動線設計

家族の暮らし方に合った土間収納の動線が計画できると使いやすい土間収納となるでしょう。
土間収納に収納したいものをある程度イメージし、その収納をどんなシーンでどのように使いたいかを考えると、希望の動線が見えてくるはずです。
例えば、畑で採れた野菜を土間収納に置けるようにしたいという希望があれば、畑から土間収納を経由し、キッチンへ繋がる動線があると便利で使いやすい土間収納が計画できそうです。

 

収納したいものの容量を考える

土間収納が大きすぎて他のスペースを圧迫してしまった、小さすぎて収納したいものが収納しきれなかった、という後悔をしないために、土間収納に収納したいものの量をある程度イメージしておくことが大切です。
収納したいものと土間収納の大きさが合えば、無駄のない丁度よい大きさ収納量のスペースとなり使い勝手も良くなるでしょう。

 

換気ができる土間収納

土間収納に収納するものによっては、換気が十分にできることも重要なポイントになる場合があります。
例えばウィンタースポーツ用品を収納したい、という場合、換気が十分にできるようになっていれば少し濡れた状態で収納しても乾きやすいでしょう。子どものレインコートや傘などの身の回りのものを収納する場合にも、風通しの良い収納であれば雨の日でも安心です。

 

収納棚の計画

使いやすい土間収納にするためには、収納棚の計画も重要です。
初めから作りこみすぎても自由なレイアウトがしにくかったり、無計画であっても後から「ここに棚があれば良かった」ということが起こりかねません。
そのようなことを解消できるのが可動棚。収納するものによって高さを変えたり、棚板を追加することもできます。
しかし可動棚も棚板の奥行はある程度決まる場合が多いため、十分に考慮して計画できると良いでしょう。

 

建具の有無と種類

使いやすい土間収納にするために、建具をつけるかどうか、またその種類を考慮すると良いでしょう。
建具をつける場合、例えば来客時には収納スペースを見えなくすることができます。
一方で常に建具の開閉が必要になると、取り出したいものをすぐに取り出せない場合も。
土間収納の使用頻度を考えながら、建具の取り付けを検討しましょう。

土間収納に建具をつける場合は引き戸タイプがおすすめです。
引き戸タイプであれば普段は開けっ放しで、必要な時に閉めることができます。
建具の開閉スペースも最小で済みますが、引き戸が可能な間取りである必要があるので設計段階で相談できると良いでしょう。

 

 

おすすめのおしゃれな土間空間の施工事例10選

玄関土間の施工事例

築22年、工房信州の家の土間サロンのはじまり

伊那展示場

玄関から建具1枚で繋がる土間です。玄関から上がってリビングに行く動線と、玄関から土足のまま土間へ行く動線の2つが確保できます。
玄関から来客があった場合はリビングではなく土間に通すのも良いですね。
ちょっとしたテーブルや椅子を置けば、ご近所さんとおしゃべりをしたり、ちょっとお茶を飲んだりするのにも最適な間取りです。
玄関と土間が繋がることで、ある程度土間スペースのゾーニングがまとまります。土足空間をまとめたり、ほうきでの掃き掃除の動線もよい点も便利でしょう。

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こぢんまりと、個室にもなるくつろぎの玄関土間

土間サロン

こちらも、玄関から建具1枚でつながる玄関横の土間サロンです。
こぢんまりとしていますが、テーブルや椅子をセットし、日当たりの良い空間でくつろげる土間サロン。建具を閉めれば個室にもなるので、集中して作業をすることもできます。

ご近所さんも、玄関からでなく土間サロンから回覧板を届けてくれることもしばしば。土足のまま気軽に通せるのも良いですね。 

 

玄関土間に自転車をディスプレイ

玄関土間に自転車

玄関土間に自転車を置いている事例です。
広い玄関土間であれば大切な自転車を室内に保管しながらディスプレイしたり、使いたい時にすぐ外へ出すことも出来るのでとても便利です。土間スペースで自転車のメンテナンスをしたり、トレーニングなんかもストレスなく出来そうです。

こちらも、玄関と土間サロンを建具1枚で仕切れるようにしています。
子どもたちは帰宅時には玄関からリビングへ入りますが、外遊びの時は土間サロンまで土足のまま入り、お茶を飲んで再び外遊びへ…という使い方も。

 

ちょっと広めの玄関土間に愛車を収納

玄関土間に自転車

こちらの玄関土間は、玄関に自転車を置けるようにするために土間スペースを広くした事例です。
広い土間スペースがあれば自転車の出し入れもストレスなくできます。自転車を置いても家族が行き来する動線も確保できているので、自転車を倒してしまう心配もなさそうです。

 

ちょっと広めの玄関土間でカフェ気分

玄関土間

玄関土間の土間スペースを広めにとり、コンパクトなテーブルとイスをセットしています。
下駄箱も家具屋さんにオーダーし誂え、下駄箱の上にもお気に入りの小物を並べているので、玄関土間でありながらちょっと上質な空間に。
八ヶ岳を眺めながら仲間とコーヒーを飲めばカフェ気分ですね。

 

通り土間の施工事例

通り土間がつなぐ二世帯の暮らし

諏訪展示場

通り土間で左右に分離をする二世帯住宅の事例です。
二世帯住宅というと
1階に親世帯、2階に子世帯と上下に分離をするイメージが強いですが、このように通り土間を両世帯のクッションとすることで、左右分離もしやすくなります。
通り土間は、両世帯の共有スペース。両家族が集まってお茶や食事をしたり、なんとなく集い過ごしてみたり…。親世帯と子世帯を程よくつなぐ場として、二世帯住宅で重宝する空間となるでしょう。

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単世帯住宅でも通り土間に集う

通り土間

二世帯住宅だけでなく単世帯住宅でも通り土間は人気の間取りです。

玄関から直接通り土間につながり、その先がお庭になっている事例。庭には薪ストックがあるので、通り土間に薪ストーブを設置すれば薪動線も完璧です。
ちょっとした来客時にはそのまま通り土間に通し、ついつい会話が弾み長居してしまいそうですね。

 

通り土間で離れのような和室を演出

通り土間

通り土間

通り土間をはさんで和室を配した事例。
リビング・ダイニング・キッチン・水回りといったファミリースペースと、和室を通り土間がつなぐ間取りです。
来客時などは、ファミリースペースが生活感があっても、通り土間をはさんだ和室に通せば少しだけ非日常空間に。
宿泊客にとっても落ち着いて和室で過ごすことが出来るので、来客が多い家族にとっては魅力的な間取りと言えるでしょう。

 

土間テラスの施工事例

土間サロンとつながる土間テラス

土間テラス

工房信州の家 長野中央展示場を見る

domaterasu

工房信州の家 長野古牧展示場を見る

土間テラスは、外のテラス部分を土間仕上げとしたものです。
土間テラスも今ではとても人気の間取りです。
工房信州の家の場合、屋内の土間サロンと屋外の土間テラスをフラットにつなげる提案をすることが多いですが、一般的には、リビングからウッドデッキの代わりに土間テラスにつながる、という場合が多いでしょう。

私たちの提案する土間サロンは思い切り開口部を大きく取ることをおすすめしていますが、その開口部のサッシを開放し、その先にフラットな土間テラスがあることで、より一層土間サロンを外や庭の一部のように使うことが可能です。
まさに、「内でも外でもない中間領域」をより感じやすくすることが出来ます。

土間テラスの使い方は、屋根もあるので雨の日でもチェアを置いてアウトドア気分を楽しんだり、土や草も気にならないので室内使いのものを外に出して使うスペースとしても向いています。
ウッドデッキは
風雨による木材の劣化が気になる…という方も、土間テラスは劣化の心配はほとんど不要。
汚れが気になったらデッキブラシでこすったり、水を撒いたりもしやすいです。
中と外をより快適につなぐ空間としておすすめです。

 

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土間を取り入れるなら玄関がおすすめ

玄関土間

玄関を土間空間にする、「玄関土間」は取り入れやすくおすすめです。

玄関は、家の顔とも呼ばれる場所。
玄関は子供の靴や外用品などでものが多くなりがちですが、土間を設けることで空間も広くなり、様々な用途で楽しむことができます。

 

玄関土間の必要性

玄関土間にはどんな便利なポイントがあるのか、用途別にみていきましょう!

土間収納で外用品を楽に取り出せる

玄関に置いておかなければならない外用品の出し入れに便利なのが、玄関土間。
特にお子さんのいる家庭は雨合羽や傘、ヘルメットや外での遊び道具などのモノが多く、玄関まわりにモノが増えがち。子供が小さいうちは、ベビーカーの収納も必要です。
こういったものを収納するために、玄関に土間収納を設けることで、スムーズに出し入れができ、玄関まわりに余裕ができていつもすっきりした状態でいられます。
子供の収納以外にも、家庭菜園の道具や工具などを置くのもよいでしょう。

 

一時的な仮置き場としても使える

避難用品や食材、重たい荷物などを仮置きしておくのにもおすすめなのが玄関土間。
家の中に置くとスペースがとられるけど、少し収納したいといったときなどに便利。
また、資源ゴミやゴミ出しの日までのゴミ袋を仮置きしておけば、スムーズにゴミ出しが行えて便利です。

 

室内に汚れを持ち込まない!

玄関土間は、家の中への汚れの持ち込みを最小限に抑えることができるでしょう。
特に子供が小さいうちなどは、どうしても外遊びで汚れが多くつきがち。
そんな汚れた道具や洋服を、玄関土間で片付けられるため、家の中へ外の土や砂をもちこまずにすみます。
ガーデニング用品や釣り道具、アウトドア用品なども同じです。

 

玄関土間の間取りのポイント

そんな玄関土間ですが、間取りによって使い勝手は大きく変わってきます。
特に玄関は人が行き来する場所のため、動線を重視して間取りを考える必要があります。

ここでは、玄関土間の間取りを考えるうえでのコツをお伝えします。

玄関と行き来できる土間サロン

 

家全体の広さからみて、最適な大きさの土間空間にする

子供が小さいうちは荷物も多いため、土間収納を大きくとりたいという方も多いと思います。
しかし、このスペースを大きく取り過ぎると、将来子供が巣立った後などに持て余してしまう可能性があります。
そうならないためにも、家全体の広さや将来にわたるライフすらいるの変化を考慮しながら、バランスの良いサイズの土間にするのがおすすめです。

収納は広くすればするほどものは増えてしまいがち。
少し余裕がないかなと感じるくらいの大きさにしておけば、余分なものも増えず、将来持て余してしまうこともないでしょう。

 

2通りの動線を意識した土間仕様

玄関の土間収納を、室内からでも玄関からでも行き来できるような場所に設けることで、生活動線が楽になります。
例えばたくさんの買い出しをしてきたときに土間からすぐに室内へ入ることができるため、動線をかなり簡略化できるでしょう。
逆に、室内から外にものを出す際にも便利に活用できます。

 

玄関土間とキッチンを隣接させる

食料品の買い出しをした後は、玄関から入ってキッチンまで行って冷蔵庫や棚に食料を分類して収納する必要があり、時間と手間がかかるもの。
しかし玄関土間とキッチンを隣接させてしまえば、キッチンまで重たい荷物を運ぶ手間も少なくなります。
また、玄関土間の一部をキッチンのパントリーとして活用するのもよいかもしれません。

 

洗面やお風呂と隣接させれば汚れも持ち込まない

頻繁にスポーツをする方や、家庭菜園をされる方などは、土間からすぐに洗面やお風呂に行ける間取りにすることで室内への汚れの持ち込みを最小限に抑えることができるでしょう。
加えて、帰宅時にはすぐに手洗いうがいができるため、ウイルスを室内へ持ち込むことを防ぐのにも効果があります。
また土間に洗濯機を置けば、汚れた衣類をすぐに洗濯機に入れることができて衛生的。運動着や制服など洗濯物の多い子供たちがいるご家庭でも、家に帰ってきたら子供がすぐに洗濯にだせる動線のため、家事や育児の軽減にもなります。土間スペースを広くとり、洗濯物が干せるスペースを作っておけば、さらなる家事の短縮化にもつながりますね。

 

玄関土間におすすめの便利な設備

玄関土間をより使いやすくするために、あると便利な設備をご紹介します。
ご家族の使い方に合わせて、理想の玄関土間収納をつくりましょう。

 

ハンガーフック

帰宅した際に、一時的に衣類をかけておけるようなハンガーフックを設けておくと便利です。
雨の日や花粉の季節などは、帰宅してすぐにクローゼットに衣類を入れるのは躊躇するかもしれませんが、ここに収納があることで一時的にでも干しておくことができ、気兼ねなく便利に使えます。

 

収納棚

土間を収納スペースにする場合、やはり棚は必須です。
収納家具を置くよりも、あらかじめ作りつけておけると良いですね。
子供の成長やライフスタイルの変化によっては収納するものも変わってくるため、棚は可動式にしておくことをおすすめします。

 

照明

土間を収納スペースにするとき、何をどこにしまったかがすぐに分かるよう、照明をつけておくことをおすすめします。
窓だけでは、帰宅後の夜に使いこなすことができません。

 

コンセント

外用品には、何かと電気製品やバッテリーを使用するものが多いです。
そういったもののためにも、土間部分にコンセントを設けておくことをおすすめします。
今すぐ電気を使う予定がなかったとしても、例えば将来電気自動車に乗り換えたときにもバッテリーなどを楽に充電しておけます。
生活の動線に合わせて、自分が使いやすいと思う場所にコンセントを取りつけましょう。

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玄関土間を作るときの注意点は?

玄関土間を作るときには、いくつか注意しておきたいポイントがあります。
特に広さや寒さ対策といったものは重要な注意点です。
玄関土間をつくった後に後悔しないよう、ここではあらかじめ考えておきたい注意点についてお伝えします。

 

土間はバランスのよい広さが大切

玄関土間を作るときは、家全体の大きさを加味して、バランスのよい大きさのにすることが大切です。
家は限られたスペースの中でのレイアウトになるため、玄関土間を広く取り過ぎるとほかのスペースが狭くなってしまいます。
また、広く取り過ぎて収納を持て余してしまったり、その逆でモノが増えすぎてしまったりといったケースになることも考えられます。
自分や家族にとって最適なサイズはどのくらいかを知るためにも、あらかじめ何を収納したいかなどを書き出してみるとよいでしょう。

収納するモノの例としては、子供の雨合羽・靴・アウトドア用品・コート・ベビーカー・スーツケース・避難用具などが挙げられます。
外物置を置かない場合やアウトドアの趣味の内容などで必要な大きさは変わってくるため、ご自分のライフスタイルに合わせた大きさにしておくことが重要です。

 

土間を暖かく保つ対策をしよう

土間は地面から近いため、地面からの冷気が伝わりやすい場所です。
そのため、土間には断熱対策を施しておく必要があります。
今は断熱材を土間の下に敷き詰めてある家が多いですが、自分の建てたい家のメーカーや工務店がどのような対策をしているかをあらかじめ確認しておきましょう。

土間を長時間使いたいという方は、ヒーターや薪ストーブを使用すれば、冬でも快適に土間を利用することができます。
特に薪ストーブは灰や木くずが出ますが、土間であればこういった手入れも楽に行えるため非常に相性がよいです。
土間の使用頻度を考え、どういった断熱対策をしていくかを考えておきましょう。

 

 

通り土間も魅力的かつ人気!

通り土間サロン

玄関から家の中へと廊下状に続く土間を 通り土間といいます。

土間のため土足での移動が可能であり、とても利便性の高い設計です。
昔は玄関から勝手口に移動するときに用いられており、主に京都の長屋建物といった昔の建物でこの通り土間を見ることができます。
この通り土間は玄関とキッチンを結ぶ動線が考えられていて利便性も高く、空間を分ける仕切りの機能も果たしていることから、最近はこの空間を現代の家に取り入れる方が増えています。

 

通り土間が人気なのは、利便性の高さ

通り土間は玄関から入って土足のまま室内やキッチンに移動することができるため、玄関で靴を脱ぐといった手間を省くことができます。
玄関から入った場合だと、荷物を置いて靴を脱ぎ再び荷物を持って部屋を移動して・・・といった手間がかかりますが、こういった動作を最小限にできて家事の時間と手間を省くことができるため、子育て世代にも人気の間取りです。

 

通気性の良さ

通り土間を設けることで入り口からの空気を室内に効率よく取り込むことができます。そのため、家の中を風が通り抜けるような心地よい住まいの計画が可能です。通気性がよいため湿気がたまらず、カビなどの発生抑制の効果もあります。特に夏は家の中に湿気がたまりがちですが、外気温が高くても家の中には涼しい風が通り抜けるため、快適に生活することができるでしょう。また、土間で洗濯物を干せば、この効果ですぐに洗濯物も乾くといったメリットがあります。

 

空間を広く感じさせる効果

通り土間は、玄関から室内の奥まで抜けているため、家に入ったときに開放感を感じさせる効果があります。
一般的な玄関には間仕切りが設けられますが、それだとどうしても閉塞感を感じてしまうことがあります。
しかし仕切りを必要としない通り土間であれば、こういった閉塞感はなく、視線が奥へと抜けるため開放感を感じることができるのです。

ただ、通り土間が家の中を開放的にしてくれるからといって、通路を広く取り過ぎればよいというものではありません。
家族の使い勝手や用途に合わせて、狭すぎず広すぎず、居住空間を圧迫しすぎないような土間の設計が必要といえます。

また、通り土間と家の中の部屋の配置も重要な関係です。
お客様が頻繁に来る家であれば、家の奥に応接室を置くことによって、家全体を広く感じさせる効果があります。
ほかにも家の中の端に通り土間を設ける場合は、窓を設けて外の空間を取り入れることでより広く感じさせる効果もあります。
外の視線が気になるという方は、少し窓の位置を高くするなどで工夫をしてみてもよいかもしれません。

 

 

テラスと土間、リビングを繋げて開放的に

外とつながるテラス土間

テラス、土間、リビングと空間をつなげれば、家にいるのに外にいるかのようなアウトドア気分を楽しむことができます。
このような土間テラスを設けることで、どのような楽しみ方ができるのか、いくつかご紹介します。

 

土間テラスは子供の遊び場としても最適

子どもの遊び場になる土間

テラスから土間、土間からリビングとつながっているため、子供がのびのびと遊べる空間となっています。
土間は靴を脱がずに遊べるため、遊び盛りの子供も家の中を行ったり来たり、思いっきり楽しむことができます。

また、土間テラスは親にとってもうれしいポイントがあります。
例えば小さい子供が外で遊んでいるときは、つきっきりでみていなければならない大変さがありますが、家の中で家事をしながら様子をみていられるため安心です。
テラスのほかに庭を設けた場合、子供がもし汚れたとしても、土間があるため室内への汚れの持ち込みを最小限にすることができるでしょう。
土間と洗面やお風呂場を併設すれば、土間から洗面で洗濯物を出してそのままお風呂場に行けるため、洗濯物の移動や汚れた箇所の掃除といった家事の手間も省くことができます。

 

ガーデニングを楽しむことができる

土間と行き来ができる家庭菜園と庭

子供に限らず、大人も楽しむことができるのがこの土間テラスの魅力。
家に庭を設けたい場合、ガーデニングの道具を土間においておけば、すぐにテラスを通って庭に移動できます。
ほかにも、家庭菜園を行いたいという方にもおすすめです。道具だけではなく、収穫した野菜の仮置き場にもなるため、非常に便利です。
庭を家庭菜園やガーデニングで整えれば、外の景色を中の空間から楽しめるといった利点もあります。
もし庭を充実させたいという方であれば、土間の床材は掃除がしやすいようなタイル張りのものなどを選ぶようにしましょう。

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土間を取り入れる際の注意点

土間の素材で機能性が異なる

土間には様々な素材が用いられ、素材ごとに見た目だけでなく機能性も異なります。

土間によく使われる素材として代表的なものが、コンクリートやモルタルです。
最近はモルタルの無機質な仕上がりが人気を集めています。モルタルはコンクリートよりも砂の粒が細かく、さらっとした仕上がりです。
硬く丈夫で掃除もしやすいですが、乾燥によりひび割れが出やすい特徴があります。

コンクリートは種石の頭を見せる洗い出し仕上げとすると、表情豊かになり和風やナチュラルな家によく合います。
汚れが目立ちにくく日常のお手入れは掃き掃除で十分です。また滑りにくいため人気があります。

また色や材質によって様々なテイストに仕上がるタイルも採用する人が多いです。
耐久性が高いうえ、耐水性が低いものは汚れにくく掃除が楽です。その反面、雨の日に滑りやすいものもあるため注意しましょう。

天然石は唯一無二の石の表情を楽しむことが出来ます。重厚感、高級感のある仕上がりになります。
天然石の種類によっては耐水性が低かったり、酸で変質する等取り扱いに注意が必要なものもあるため、石ごとのお手入れ方法を確認しておきましょう。

 

素材や工法で費用も変動する

土間に採用する素材ごと価格が異なります。
床にはコンクリートやモルタルの他、タイルや天然石等が用いられます。特に天然石は石の種類にもよりますが、費用がかさみます。
またコンクリートでも、仕上げの仕方により金額に差が出ます。洗い出しなど手間のかかる仕上げはそれだけ高くなります。
面積が広くなればそれだけ差も大きくなるため、素材を選ぶ際は見た目だけでなく機能性や価格も踏まえて検討しましょう。

 

バランスのよい広さが大切

玄関土間を作るときは、家全体の大きさを加味して、バランスのよい大きさのにすることが大切です。
家は限られたスペースの中でのレイアウトになるため、玄関土間を広く取り過ぎるとほかのスペースが狭くなってしまいます。
また、広く取り過ぎて収納を持て余してしまったり、その逆でモノが増えすぎてしまったりといったケースになることも考えられます。
自分や家族にとって最適なサイズはどのくらいかを知るためにも、あらかじめ何を収納したいかなどを書き出してみるとよいでしょう。

収納するモノの例としては、子供の雨合羽・靴・アウトドア用品・コート・ベビーカー・スーツケース・避難用具などが挙げられます。
外物置を置かない場合やアウトドアの趣味の内容などで必要な大きさは変わってくるため、ご自分のライフスタイルに合わせた大きさにしておくことが重要です。

 

湿気対策も意識する

土間は外と近い位置に設けるため、湿気が入りやすくなっています。
玄関土間にする場合には雨で塗れた長靴や傘、雨合羽などを置いておく場面もあるでしょう。

さらに、外と繋がるよう窓を大きくとる場合も多いため、外との温度差で結露が発生する懸念もあります。
複層ガラスを使い、サッシも断熱性能の高い樹脂製のものを採用すると結露を防ぐことが出来ます。

また壁や天井には調湿効果のある自然素材を用いると湿気がこもることなく快適に過ごすことが出来ます。
特に調湿効果の高い珪藻土はおすすめです。

 

寒さ対策は十分に

土間は地面から近いため、地面からの冷気が伝わりやすい場所です。
そのため、土間には断熱対策を施しておく必要があります。
今は断熱材を土間の下に敷き詰めてある家が多いですが、自分の建てたい家のメーカーや工務店がどのような対策をしているかをあらかじめ確認しておきましょう。

土間を長時間使いたいという方は、ヒーターや薪ストーブを使用すれば、冬でも快適に土間を利用することができます。
特に薪ストーブは灰や木くずが出ますが、土間であればこういった手入れも楽に行えるため非常に相性がよいです。
土間の使用頻度を考え、どういった断熱対策をしていくかを考えておきましょう。

 

照明やコンセントの場所も用意する

土間の用途により、照明計画やコンセントの場所、必要な数が変わってきます。

土間で何か制作をするのであれば、手元がよく見えるよう明るさを確保する必要があります。
仕事や勉強をする場合も昼光色の照明があると良いでしょう。

一方お酒を嗜んだりリラックスしたりする場であれば、温かみのある電球色の照明や間接照明、ブラケット照明を計画すると落ち着いた空間になります。

またコンセントの有無によっても土間の使い勝手が変わります。

例えば土間でDIYをしたい場合は工具を使うためのコンセントが必要となります。
コンセントがあれば土間でホットプレートを使った料理を楽しむことも出来ます。冬場にはストーブを置く可能性もあります。

具体的な用途が見つからなくても、コンセントを設けておくことで土間の用途が広がります。
見落としがちな点ですが、確認しておきましょう。

 

定期的なメンテナンスが必要不可欠

家はメンテナンスが欠かせませんが、土足で踏み込みタフな使い方をする土間は特にメンテナンスが必要となります。
温度や湿度の変化が大きいため、どうしてもひび割れやシミ等の経年劣化が進みます。

特にコンクリートやモルタルは見た目がシンプルなため、ひび割れや汚れが目立ちやすい素材です。
程度によっては自分で補修できるものもありますが、施工会社の定期点検等を受け専門家に見てもらうことも大切です。
また素材によっては汚れが落ちにくいものもあるため、事前に特性をよく知った上で選択するようにしましょう。

 

 

家づくりについて相談会で聞いてみよう

工房信州の家では、家づくり相談会を随時行っています。
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まとめ

土間は「昔のもの」というイメージがあった方もいると思います。

しかし、このように土間は現代でも楽しめる工夫や高い利便性があるのです。
土間のある家のライフスタイルにご興味のある方は、マイホームのプランニングに土間を取り入れてみてはいかがでしょうか?

また、土間のある家を長野県で建てたいとお考えの方は、私たちフォレストコーポレーションにお任せください。
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ぜひお気軽にご相談くださいね。

 

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