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25坪の平屋の間取りを決めるコツとは?注意ポイントや価格相場をご紹介

公開日:2021/11/02(火) 更新日:2024/02/26(月) 家づくり

25坪の平屋の間取りを決めるコツとは?注意ポイントや価格相場をご紹介

隅々まで手の行き届くコンパクトな平屋は生活の便や家族とのコミュニケーションなど様々な面で魅力があり、注目を集めています。
限られた面積の中で、家族みんなが快適に過ごせる間取りを考える時、どのような点に気を付けたら良いのでしょうか。
この記事では25坪の広さの平屋に焦点を絞り、間取りづくりのポイントを解説していきます。事例もご紹介するので参考にしてくださいね。

 

目次

 

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25坪の平屋の広さはどれくらい?

25坪とはどれくらいの広さか

まず25坪の広さの感覚を掴みましょう。
25坪は約82.65㎡、約50畳の広さです。正方形とすると、約9m四方の家となります。

25坪の広さを持つ平屋の場合、リビングルーム、ダイニングエリア、キッチン、寝室、トイレ、サニタリーなどの基本的な生活スペースを余裕をもって配置できます。また、クローゼットや書斎、趣味スペースなどの機能を組み合わせることも可能です。
個室が2部屋~3部屋取れるため、夫婦+子ども1人~2人で住むことができるでしょう。

 

25坪で実現可能な間取り

リビングに隣接した土間

25坪規模の家では個室の広さを重視すれば2LDK、部屋数を重視すれば3LDKの間取りが実現可能で、ある程度の自由が利きます。

廊下やデッドスペースを極力なくし、空間を有効利用することで基本的な部屋以外にも、土間や書斎、ファミリークロークなどをつくることが可能です。
例えば、リビングの一部に土間を入れ込むことでより使い勝手がよく、過ごし方の幅が広がる空間ができます。どうしても廊下ができてしまう場合も、壁面収納やプライベートな書斎を奥に配置するといった活用をすることができます。

室内だけでなくウッドデッキやテラス、庭など、敷地全体のプランニングすることでより快適で満足度の高い間取りを作ることができますよ。

 

 

20坪と25坪の平屋の違いとは?

20坪と25坪、たった5坪の差と感じるかもしれませんが、約17㎡の違いがあります。
5坪=10帖広くなれば、一部屋分以上の余裕が出ます。4.5帖の子ども部屋であれば二部屋とれるため、住む人数を増やすことができます。

大人2人で住む場合であれば、リビングをより広くとったり、それぞれの書斎や趣味スペースを設けたり、土間や収納をつくったりとゆとりのある計画ができます。

 

 

25坪の平屋のメリット

比較的間取りの自由度がありつつも、コンパクトにまとまり生活がしやすい25坪の平屋。具体的にメリットをみていきましょう。

 

お手入れがしやすい規模感

カップボードに手を伸ばすエプロンをつけた女性

25坪の規模は、広すぎず比較的コンパクトにまとまっているため家のお手入れが隅々まで行き届くという利点があります。
日々の掃除の負担が軽くなると家全体の清潔を保てるほか、家の異常や設備の故障などにいち早く気付くことができます。素早く適切な対処をすることで、より長く快適に住める家となりますよ。

また定期的に必要な外壁のメンテナンスの点でもコンパクトな平屋であれば大掛かりな足場を組む必要なく、費用や時間の面でメリットが大きいでしょう。部分的な補修やメンテンナンスであれば自分でできるものもあるかもしれません。

 

コンパクトで快適な生活動線

25坪の広さは、リビングダイニング、キッチン、寝室、トイレ、浴室、玄関、収納などの住居に必要な基本的機能を効率的に配置することができます。

広すぎず、すべてがワンフロアに収まっているため、移動が楽で家事がスムーズに行えます。
洗濯時や帰宅後、また様々な家事を同時進行する忙しい朝でも無駄な動きをすることなく効率的に家事を行うことができます。

終の棲家として老後も快適に過ごせることが魅力の一つである平屋ですが、子育てに仕事にと忙しい現役世代の需要にも応えるちょうど良い規模感の平屋です。

 

家族とのコミュニケーションがとりやすい

キッチンダイニングで団らんする家族

平屋の特徴として、家の中に縦に分け隔てる空間がないことで、家族と顔を合わせやすいという点が挙げられます。

個室も同じフロアのため、声をかければ聞こえる場合が多く細やかなコミュニケーションがとりやすいでしょう。

広い平屋では水平方向に空間が伸びていき、声や視線が届かなくなっていきますが、25坪は家族2~4人で住むのに程よい大きさ。
それぞれが気ままに暮らしながらも、互いの存在を気に留めながら気遣い合える、そんな家が実現できます。

 

 

25坪の平屋の価格相場

長野県の土地は東京都と比べると1/10以下!

長野県は、土地を購入する費用をはじめとした住宅に関わる費用が首都圏に比べて圧倒的に安いことを抑えておきましょう。
東京都世田谷区の土地の坪単価が平均約239万円に対して、長野県では坪単価で平均19万円となっているため、土地が購入しやすく持ち家率73%とかなり高い数字となっています。

 

25坪の平屋の価格相場はどれくらいか

25坪の平屋の住宅を建てる場合の価格相場は、総額大体2000〜2500万円前後くらいが目安と言われています。
建物の広さやプラン、設備のグレードなどで建物自体の価格が左右するのは平屋も二階建ての住宅も同様です。

価格相場は契約するハウスメーカーによって変わります。
ローコストハウスメーカーと契約して平屋を建てる場合、総額1,000万円前後から建設することが可能です。ただし、ローコストハウスメーカーは、間取りや建具、内装などがある程度決められているため自由度がありません。
既にイメージをお持ちの方やこだわりのある方は、ローコストハウスメーカーではなく、設計事務所や地元の工務店などにお願いすると自由度が増すのでおすすめです。ただし、あまりにもこだわりすぎると金額が膨れ上がるので注意してくださいね。

 

 

25坪の平屋で満足できる間取りにするコツ

採光に配慮した開放的な間取り

斜天井の平屋リビング

平面に広がる平屋の特性として、家の中心部が暗くなりやすいというものがあります。平屋を建てる上で光をいかに取り入れるかは重要なテーマです。

25坪の平屋では、様々な工夫することで明るく快適な家にすることができます。

まず家の形自体を検討するのもひとつの手段です。間取りづくりより先に、庭や駐車スペースなど敷地全体をプランニングする段階で、窓に面する空間を増やせるL字型やU字型の形状も検討してみると良いでしょう。

またリビングダイニングなど家族が集まる空間を中心に屋根勾配に沿った斜天井にすると、窓を上部につけることが可能となり光を取り入れやすくなります。天井が高く開放感も出ますよ。

 

生活動線を考えた間取り

アイランドキッチンとダイニング

暮らしやすい家をつくるためには、生活動線をよく考えて作ることも大切なポイントです。
部屋の配置や収納スペースなどは、どこでどのような家事を行うのか、実際に何をどこに置くのか、などを意識して考えることをおすすめします。

特に小さなお子さんがいる家庭は、親が家事をしながら子どもの様子を見られるというのは大切なポイントです。中でもキッチンは滞在時間が長い場所ですよね。料理や洗い物をしながら子ども達が遊んでいる様子や宿題をしている様子を見守れるよう間取りを考えると安心です。

洗濯や帰宅後の片付けなど、毎日の生活の中で欠かすことはできないけれどなるべく時間をかけたくないものについては間取りでできる限り解消できるよう検討しましょう。

 

 

25坪の平屋を建てる際に注意するポイント

将来の使い道を考え、可変性のある間取りに

扉を二つ設けた子ども室

新築住宅の間取りを考える時に忘れがちなのが、将来の使い道です。

お子さんが複数人いる場合、幼少期は部屋を分ける必要がないため仕切りを設けず広い空間で遊ばせられた方が良いでしょう。
一方で成長し、中高校生になるとそれぞれに一部屋ずつ必要となります。その時には部屋を仕切って分けられるように戸や窓を計画しておきましょう。
また巣立っていった後のことも考慮すると、収納などは作り込みすぎない方が使い勝手が良いかもしれません。

せっかく建てたこだわりの家ですから、長く住みたいものですよね。将来住みにくくなってしまわないよう、長期的な視点を持って間取りを考えていきましょう。

 

キッチンや水回りの動線を良く

浴室脱衣トイレが近い間取りの家

25坪の平屋住宅で間取りを考える時に注意したいのは、実際に生活したときの家事動線や使い勝手のよさです。

25坪という限られた広さの中で住みやすくするためには、水回りをまとめることがポイントです。キッチンやお風呂、洗面脱衣所などはできるだけまとめて最短距離で移動できるようにしたり、回遊動線を作るように工夫すると空間を効率よく使うことができ、動線ストレスも減らすことができます。

また、キッチンは生活スタイルを基準に選びましょう。
ゆとりのある空間を優先したいのであれば壁付けキッチンが省スペースとなり、おすすめです。
まだ子どもが小さくリビングに居る子どもとこまめにコミュニケーションをとりたい、様子を見ていたいという方は対面やオープンキッチンを選ぶなどメリットにあわせて選択すると良いでしょう。

 

 

平屋25坪の間取り事例3つ

りんご畑を眺める大人の平屋|約24坪

平屋のダイニングでくつろぐ夫婦

りんご農家のご夫婦がりんご畑の横に建てた平屋です。
東西に長い平屋はリビング・和室・寝室を南面にとることができ、多くの時間を自然光で明るく過ごすことができます。

リビング上部の天井は板張りの斜天井とし、空間に変化をつけました。圧迫感なく縦にも広がりを感じられる室内空間で、木の温もりも感じられます。

リビングに隣接する和室は二方向に開放でき、普段はくつろぎの場として、来客時にはゲストルームとして使い分けすることができるようになっています。

一日の終わり、お酒を片手に薪ストーブにあたりながら手間暇かけて育てるりんごを眺める時間が至福のひとときですね。

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4人家族が住まう25坪の平屋|約25坪

ロフトから見下ろす子ども達とリビングから見上げる両親

ご夫婦と小学生のお子さん2人の4人家族が仲良く暮らす25坪の平屋の家。詰め込まれた工夫をご紹介します。

個室はご夫婦の寝室が一つのみ。お子さん2人はオープンなロフトが自分達のスペースです。勉強も遊びも寝るのもここで。子どもだけの世界が広がります。
区切らない空間は声も視線も通り、いつでも家族が一緒にいる一体感と安心感があります。

キッチンはキューブ型。家族で囲んでみんなで料理を楽しめます。

目的を決めない広い土間サロンやピットリビングなどコンパクトながらも居場所がいくつもあり、自由気ままな過ごし方ができる家となりました。

南にふき降ろす片流れ屋根の勾配に沿った斜天井は縦方向に開放感を生み出しています。北面の高い位置に設けた窓からは安定した光が入り込み、明るさも十分に確保できるプランです。

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家族が集う終の棲家|約27坪

平屋のLDK

お孫さんが集まって遊べるようにと広々としたLDKを中心に計画した平屋です。

土間サロンからダイニング、リビングと段々に高くなっていく部分にご注目。空間は繋がっていつつも視覚的・体感的に緩やかに仕切られ、どこにいても視線は通りながらそれぞれの場所で落ち着いて過ごすことができます。

27坪とは思えない広がりを感じるのは土間サロンの大きな開口部の効果も大きいでしょう。二方向に開け、田園風景を取り込む暮らしは心身共にのびやかです。

二段上がり三方壁に囲まれた落ち着くリビングの間仕切り壁には室内窓を設け、水回りに続く廊下にも光を届けます。

開け放った土間サロンがリビングから庭までを繋ぎ、子ども達が賑やかに駆け回る様子が目に浮かびますね。

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25坪でも快適な平屋づくりが実現できる!

25坪の平屋の間取りを決めるコツは、住まいの快適さを追求することです。
具体的には日当たりの良さや生活動線を考えた部屋の配置を意識してみましょう。
また、長期的な視点を持って将来的に変わるかもしれない家族構成を想定して間取りを決めるとより長く快適に暮らすことができます。程よい大きさの平屋を楽しくプランニングしてみてくださいね。

 

 


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