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ペットと暮らす家!快適な間取りの工夫やアイデアを解説

公開日:2023/03/09(木) 更新日:2023/03/09(木) 家づくり

ペットと暮らす家!快適な間取りの工夫やアイデアを解説

家は家族全員にとって快適な場所にしたいですよね。
今や多くのペットが室内で飼育されており、飼い主と犬それぞれが快適に過ごすことが出来る家が求められています。
ここではペットの生態をふまえ、注意点や工夫をご紹介します。実例も写真を載せてご紹介しますのでペットと過ごす方はぜひ参考にしてくださいね。

 

目次

 

 

ペットと快適に暮らすためのポイント

ペットの特徴を知り間取りに配慮する

ペットと快適に暮らすためには、犬や猫の特徴を知りペットにとっても快適な間取りにすることがポイントです。

例えば、毎日お散歩に出かける犬であれば家の出入りがスムーズできるような間取りを検討する必要があります。また、ひとりぼっちが苦手な犬の専用スペースは家族の存在が感じられるような場所がいいでしょう。

一方、気ままに過ごすのが好きな猫にとっては、ひとりでリラックスできる猫専用の場所が必要です。大好きな日光浴ができるように光が差し込む窓も用意してあげたいですね。

ペットが出来るだけ自由に動き回れる間取りが好ましいですが、危険な場所は入れないようにする配慮も必要です。

窓際で日向ぼっこする犬

 

毎日の掃除が楽になるように工夫する

毎日の掃除を楽に済ませられるように工夫をすることで、ペットとの暮らしがより快適になりますよ。

ペットがいる生活では抜け毛、トイレ、食事、外から帰ってきた時の足の汚れなど掃除をする場面が多くなります。

少しでも楽に綺麗な状態がキープできるように、床や壁などは汚れがつきにくいものを選ぶのがおすすめです。

特に猫は綺麗好きなので、汚いトイレでは安心して排泄ができず病気になってしまうこともあります。そのため猫のトイレは清潔に保ちやすく、目につかない場所に設置するのが望ましいです。トイレの臭い対策には専用の換気扇もありますよ。

 

 

知っておきたいペットの特徴

犬の特徴

・お散歩が大好き

多くの犬は散歩と聞くと大喜び!お散歩は運動にもなるし、日差しを浴びたり他の犬と触れ合ったりお外ならではの刺激も楽しんでいます。

家の中でも動き回れるような間取りや外を眺められる窓があると良いでしょう。

 

・狭いところが落ち着く

犬の祖先は穴ぐらで暮らしていました。そのため家具の隙間やクレートなどの狭いところは犬にとって落ち着ける場所。大きな音にびっくりした時や体調が悪くて休みたい時には特に狭いところに入る傾向があります。

愛犬がいつでも安心して過ごせるように自由に出入りできる狭い場所を用意してあげたいですね。

 

・ひとりぼっちやお留守番は不安

もともと群れで生活する犬にとって、ひとりぼっちやお留守番は不安で心細いものです。その不安が大きくなりすぎると、吠え続ける、物を壊すなどの問題行動を起こしてしまうこともあります。

心配な場合は、留守中のペットの様子を見ることができる専用のカメラを活用してみましょう。

 

猫の特徴

・高い所が大好き

狩りをして暮らしていた猫にとって、高い場所は獲物を見つけやすく外敵が少ないといったメリットの多い場所。また自分を優位に見せるという面からも猫は高い場所が大好きです。

キャットタワーや家具の上を行き来できるようにするなど、猫が思う存分上下運動できる場所を作ってあげましょう。

吹き抜けの窓に上る猫

 

・日向ぼっこは欠かせない

猫にとって日向ぼっこは、ぽかぽかと暖かいだけではなく体調を整えるためにも大切な時間です。暖かな日差しが差し込む日光浴スペースは猫のお気に入りの場所になりますよ。

 

・爪とぎは本能

爪とぎは猫の本能。やめさせるのではなく、爪をといで良い場所を用意してあげましょう。爪とぎ専用の場所を整えることは、壁や家具がボロボロになるのを防ぐことにも繋がります。

 

 

ペットと暮らすうえでの注意点

①安全面

ペットと共に暮らすなら、家の中の様々な危険を想定し対策する必要があります。

例えば、お風呂場にペットが自由に行き来ができる状態だと浴槽の水で溺れてしまうといった思わぬ事故に繋がります。また、キッチンにはコンロの火や刃物、熱湯など危険なものも多いです。

大切なペットが室内で安全に過ごせるように、危険な場所には入れないようにするなどの工夫をしましょう。

 

ペットフェンスの設置

ペットにとって危険な場所は、ペットフェンスで出入りを禁止することが大切です。

ペットフェンスはペットが玄関から外に飛び出すのを防ぎ、キッチンやお風呂場など危険な場所へ立ち入るのを防ぐのに役立ちます。

ペットが危険な目に合わないように、上記以外にも家の中に危険な場所はないか必ず確認してください。

置き型のペットフェンスなら設置も移動も簡単です。サイズはペットのジャンプ力なども考慮して選びましょう。

フェンスから顔をのぞかせる犬

 

床は滑りにくいものを選ぶ

普通のフローリングは、ペットには滑りやすく足腰の負担になります。滑りやすい部屋で走ることによって、脱臼、骨折、椎間板ヘルニアなどの怪我の原因にもなるので、滑りにくくクッション性のある床を選びましょう。具体的にはコルク材やタイルカーペット、その他にはペット用のコーティングを施すといいですよ。

せっかくペットが自由に過ごせる間取りにしても、床がツルツルと滑りやすいと安心して遊ばせられません。ペットに適した床を選び、室内でも安全に過ごせるようにしましょう。

 

②プライバシー面

ペットも人間と同じように、プライベートな空間が必要です。

排泄する時や食事をする時には、人通りの少ない場所にペット専用のコーナーを作ってあげたいですね。
特に、単独行動を好む猫にとってプライベートスペースは必要不可欠。
お互いにストレスにならないためにも、ペットの習性を理解してプライバシーを尊重できる環境づくりをすることが大切です。

 

ペット専用のプライベートな場所を設ける

ペットにも個別にリラックスできる専用の場所は必要です。

特に猫は狭い場所に身を潜めるのが大好きなので、家族や他のペットから干渉されない専用の場所を用意してあげましょう。段ボールやキャリーバッグを置いて狭くて隠れられるような場所を作ってあげるのもいいですね。

人と一緒に過ごすのが好きな犬は、家族をそばに感じられるリビングに犬専用のスペースを設けてあげるのがおすすめです。

就寝の際もそれぞれ専用のスペースがあると、ペットは勿論、一緒に暮らす家族もゆっくり休めますよ。

 

ペット用トイレスペースの工夫

ペット用のトイレは、人の目線や生活音から少し離れたプライバシーが守られる場所が理想的です。

犬は無防備な姿勢で排泄するため、一時的にでも隠れられる場所を好む傾向があります。

また猫のトイレも人のこない静かな場所、かつ自分の寝床や食事スペースとは離れた場所だと安心して排泄できるようです。

生活スペースから少し離れた場所にトイレを設置し、掃除がしやすい床や換気扇を活用すれば、ペットの健康を守るためにも、家族が快適に過ごすためにも適したトイレスペースになりますよ。

 

 

犬と暮らす家の間取りの工夫と実例

足洗い場を設置する

室内で犬を飼うのなら、お散歩や庭で遊んだ後に足を洗ってから家に入れる足洗い場があるととても便利です。

設置場所としては玄関のすぐそばなど、足を洗った後にすぐに室内に入れる場所が理想的です。
屋外に置けるペットシンクも用意すれば、全身シャンプーも出来ますよ。暑がりな犬にとっては、夏場の水遊びにも最適です。

寒さが厳しい地域の場合は、犬の体を冷やさないために玄関内に足洗い場を設置することも検討しましょう。お湯も使えるようにすると安心です。

 玄関脇の外水栓

 

ゆとりのある玄関土間

玄関土間を広くすると、愛犬との暮らしがより快適になりますよ。

ペットカートやお散歩グッズ、マナー袋などの収納場所にもぴったりです。土間スペースなら汚れても水で流せて掃き掃除も簡単に済ませられます。
外から帰ってきた犬の足を拭いたりブラッシングをしたり、土間が広いとお世話スペースとしても便利です。

また、夏場でも土間はひんやりと冷たいので犬にとって心地よいお留守番の場所にもなります。

玄関からリビングまで土間で繋げるといった実例もありますよ。犬がお散歩から帰ってきた時のリビングまでの移動もスムーズになり、遊び場としても快適に過ごせるおすすめのアイデアです。

 土間サロンにいる犬

 

家の中でも動き回れる回遊動線

元気に走り回るのが大好きな犬のためにドッグランを用意できるといいのですが、広い庭がないとなかなか難しいものです。

そんな時は室内を出来るだけ行き止まりが少ない回遊動線にすると、室内でも自由に動き回れて犬の運動不足解消にも繋がりますよ。

壁にペットドアをつけると、ドアを開け閉めしてあげなくても好きな時に通り抜けられます。また、壁やドアが少なくて済むスキップフロアなら犬と家族お互いが気配を感じることができるので安心です。

お天気などの関係で、お散歩にいけない時のストレス発散になりますね。

床に寝そべる犬

 

 

猫と暮らす家の間取りの工夫と実例

上下運動ができる場所を確保する

猫は室内飼いが推奨されているので、運動不足や筋力低下、ストレスを溜めないためにも部屋の中で十分な運動ができる環境を整えなくてはいけません。
広い場所を走り回るよりも、登ったりジャンプして飛び乗ったりできることが重要です。
上下運動や高い場所を好む猫のために、家の中にキャットタワーやキャットウォークを設置しましょう。

専用のタワーを用意できない場合は、吹き抜けの梁を自由に行き来できるようにしたり、収納棚の上に登れるスペースを設ける方法もありますよ。

部屋の中を見渡せる高いところに猫専用のスペースを作ってあげると、来客や他のペットの様子を伺いながら程よい距離が取れるので猫にとって安心できる場所になります。

 キャットステップに上る猫

 

爪とぎ場を作る

爪とぎは猫の本能ですが、壁や家具をボロボロにされてしまっては困りますよね。

猫の爪とぎはストレス発散や気分転換にもなっているので、やめさせるのではなく専用の爪とぎ場所を十分に用意することが大切です。

猫が好む素材の爪とぎ柱を造作する、いつも爪を研ぐ場所を麻縄パネルで保護するなど愛猫にあったものを用意してあげましょう。

移動できるタイプのものなら、猫が好む場所に置くことができますよ。

 土間に置いた爪とぎ

 

日向ぼっこスペースを設ける

日向ぼっこは猫の免疫力を高める、被毛を消毒する、睡眠の質を高めるなどの効果があり、健康を保つためにも必要不可欠な行動です。

部屋の日当たりの良いところに、猫がくつろげるスペースを作っておきましょう。
出窓の設置や窓の前にお気に入りの毛布を置いてあげるのも良いですね。

日向ぼっこスペースは、心地よく差し込む光を浴びながらお昼寝したり、外の様子を伺ったり、猫にとってお気に入りの場所になりますよ。

窓から猫が脱走しないように柵をつけるなどの対策もお忘れなく。

 土間で日向ぼっこする猫

 

 

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まとめ

一口にペットと言っても犬と猫では生態が大きく異なります。ここでは代表的なペットである犬と猫の場合に分けて、間取りを考える際の工夫やポイントをご紹介しました。
ペットと一緒に暮らすためには、お互いがストレスなく過ごせる空間づくりが欠かせません。犬や猫の特徴をよく知り、間取りに反映させましょう。また、ペットを飼うことで生じる負担が少しでも減るような間取りを考えると日々の生活が楽になります。
建築会社と相談し、人もペットも快適に過ごせる家を計画してくださいね。

 

 





 

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