愛犬は大切な家族ですから、家づくりは人間だけでなく、ペットにとっても快適に暮らせるものを目指していくことが大切です。犬の習性や行動を考えながらレイアウトなどを工夫することで、危険や運動不足を防ぎ、安心に暮らせる家を目指せます。
今回は、犬と暮らす家のレイアウトのポイントやトイレの匂い対策も解説します。
目次
- 犬が好きなこと、苦手なことは?
- 犬が快適に暮らすためのアイテムは?
- 家で犬と暮らすときの5つのポイントは?
- 犬と暮らす家の事例
- 家づくりについて相談会で聞いてみよう
- 犬が安全・快適に暮らせる家を目指そう
犬が好きなこと、苦手なことは?
犬はお散歩が大好き
犬はお散歩にいこうというと、目をキラキラさせて大喜びしてしまいます。散歩は犬にとって生きがいであり、気分転換やストレス解消にもなります。
狭い所が大好き
犬の祖先は穴ぐらで生活をしていました。その時の名残で、狭い所に行くと本能的に落ち着き、犬は安心感やリラックス効果をえることができます。
ひとりぼっちは嫌い
犬は群れの中で生活する動物なので、寂しがり屋な性格をしています。孤独が嫌いなので、長い時間一人ぼっちにさせると、ストレスや不安を感じてさせてしまいます。
暑いのが苦手
犬はほとんど汗をかけないので、体温調節が苦手な動物です。暑さに弱く、人間よりも熱中症になりやすいと言われています。
犬が快適に暮らすためのアイテムは?
①運動編
ドッグラン
ドッグランは、犬がリードを外し、自由に運動したり、遊んだりできるスペースのことです。自宅の庭にドックランを作ることで、運動不足の解消や新しい友達を作る社交場になります。
洗面室
散歩は準備や後片付けが大変です。玄関の近くに洗面台があると、スムーズに散歩するために便利です。
足洗い場
散歩後に足の手入れをおこたると、家の中が汚れてしまいます。足洗い場があれば、毎日の足洗いが格段に楽になります。
玄関土間収納
玄関土間収納があると、散歩グッズを収納するのに便利です。散歩前の準備や片づけなどを効率よく行えます。
回遊動線
回遊できる動線を取り入れることで、犬は家の中を行き来しやすくなります。それにより、外に出ることができない日や、家で留守番している最中でも、運動やストレス発散がしやすくなります。
②生活・習慣編
小窓
犬が出入りできる小窓をつければ、家の中を歩きやすくなります。小さなでっぱりやデコボコがあると首輪が引っかかってしまうので、首輪は引っかからないものを選びましょう。
トイレスペース
明確にトイレとわかるスペースがあれば、犬は安心して排泄することができます。トイレスペースは、愛犬にとってトイレをしやすい環境に設けることが大切です。
食事スペース&収納
犬専用の食事スペースがあれば、安心して食事ができます。また、収納スペースがあれば、食事の用意や片付けもスムーズです。
掃除道具入れ
飼育の妨げにならないよう、犬の使うものや犬用スペースは日常的に掃除をする必要があります。掃除道具入れがあれば、毛がボロボロと落ちた後に掃除がしやすくなり、清潔に保ちやすくなります。
見晴らし窓
犬の目線の高さに合わせた小窓は、犬の特等席になります。見晴らし窓があれば、窓から飼い主を見送ったり、景色を楽しんだりできます。
水飲み場
犬は暑さに弱いので、水飲み場があると安心です。暑い季節には、複数水飲み場を用意すると、水分補給がしやすくなります。
インナーテラス
インナーテラスがあれば、ゆっくりくつろぐことができ、犬にとって心地よい空間になります。
③安全編
ペットゲート
キッチンには、包丁や火、犬が食べてはいけないものなど、危険なものが多くあります。ペットゲートで立ち入り禁止にすると安心です。
アプローチ
玄関前のアプローチに門戸や犬用のフェンスを設けることで、防犯性を高め、道路への飛び出しを防ぐことができます。
緩勾配階段
階段の上り下りは、犬にとって大きな負担に。階段を緩勾配にすることで上り下りが楽になり、ケガや事故を防止しやすくなります。
家で犬と暮らすときの5つのポイントは?
①犬が誤飲しやすいものは届く範囲に置かない
人間が生活する家は、沢山のもので溢れかえっています。しかし、その中には犬が誤飲や誤食することで、健康に悪影響を及ぼしてしまうものもあります。チョコレート、ネギ、たばこ、プラスチック片やおもちゃ、小物類、電池など、犬にとって危険なものは実に様々です。犬の近くには食べ物を置かない、危険なものは頑丈な容器にしまっておくなど、安全な部屋作りを目指すことが大切です。
②人間の食べ物を犬に与えない
家で犬と暮らすときは、人間の食べ物を与えないようにすることが大切です。人間が良く食べる食材は、犬にとって有害になってしまうものもあり、中でもネギ類や香辛料、甲殻類、魚種などには、中毒症状を起こしたり、命の危険になってしまったりするものもあります。
また、人間の食べ物は高カロリーの食べ物が多いため、与えすぎると肥満の原因になってしまうこともあります。犬の安全を守るためにも、欲しがっても上げないことが大事です。
③床は安全な素材を使用
犬が生活するスペースの床は、滑りにくい素材のものがおすすめです。室内で日々を過ごす犬にとって、滑りやすい床は足腰に負担をかけ、ケガの原因になってしまいます。無垢のフローリング、タイルやコルク素材など、床の素材は安全なものを選んでいきましょう。
④危険な場所には入れないようにする
家の中には危険がいっぱいあり、室内飼いをしているからといって、安全というわけにはいきません。急な飛び出しや、出入りして欲しくない場所への侵入を防ぐため、ペットゲートを設置すると安心です。キッチン、玄関、階段、浴室、ベランダなど、ケガやトラブルが発生しやすい
場所に設置しておきましょう。
⑤トイレは人の通らない場所へ
日頃良く使う場所や、生活動線になっている場所だと、匂いが気になりますし、間違って踏んでしまったりすることもあります。人が通らない場所に置けば、犬も落ち着いてトイレすることができます。犬のトイレはこまめに掃除したり、消臭スプレーなどを使用したりすることで、匂い対策になるでしょう。また、室内でマーキングしてしまった場合には、速やかに掃除を行い、消臭をすることが防止策になります。
犬と暮らす家の事例
①犬専用スペースでのんびり過ごせる家
犬は狭い場所にいると落ち着くという習性があるので、狭い場所に犬専用スペースがあるとのんびりできます。階段下を有効活用して、犬専用のスペースを作るという方法もあります。また、前述したように犬というのは群れで生活していた習性がある動物です。そのため、リビングやダイニングの一角など、家族が集まるような場所に専用のスペースを作ってあげることにより、寂しい思いをせずにすむでしょう。
②ドッグランスペースで運動できる家
犬は遊びや、体を動かすのが大好きです。しかし、雨の日や飼い主が忙しいときは、散歩に出て体を動かすことができません。
こんな時、庭や屋上に策付きのドッグランスペースを設けることで、散歩に行けなくても思い切り遊ぶことができるのです。ドッグランスペースがあれば自宅で思う存分体を動かせるので、運動不足の解消やストレス発散になり、心身ともに健康の維持に役に立ちます。
③シャンプーや散歩後の足が洗いやすい家
散歩後に、バスルームまで犬を抱えて足を洗うのは大変です。玄関や庭など、外から直結の場所に洗面室や足洗い場を設けることにより、散歩後もスムーズに犬の足を洗うことができるでしょう。夏は水飲み場として使うことができますし、寒い冬はお湯が使えて便利です。洗面所でグルーミングできるほどのスペースを確保することで、日々の愛犬のお手入れをすることもできます。
家づくりについて相談会で聞いてみよう
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犬が安全・快適に暮らせる家を目指そう
犬が安全に暮らしていくためには、ペットの目線に立って、レイアウトや設備を考えていかなければなりません。運動できる場所や、自然を感じてリラックスできる場所、家族とコミニュケーションできる場所、遊びや食事、トイレが自分のペースでゆったりできる場所など。人とペットとが心地よく暮らせる、愛犬への愛情がたくさんつまった家を目指していきましょう。
私たちは設計士や施工管理士といった建築のプロでありながら、全社員が「信州コンシェルジュ」として豊かな信州ライフをサポートしていきます。
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