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【土間サロン対談・前編】工房信州が20年かけて育んだ「人を招き、外とつながる空間」

公開日:2026/06/24(水) 更新日:2026/06/24(水) 家づくり信州の暮らし土間・ウッドデッキ

土間サロン

皆さんにとって、「家」とはどのような場所でしょうか。
家に求めるものは人それぞれですが、せっかくなら「わが家は最高だ」と思える住まいにしたいものです。

工房信州が考える、これからの家のあり方。その一つの答えが、「土間サロン」という空間にあります。

今回は、土間サロンを発案した代表取締役社長の小澤をはじめ、自身も工房信州の家に暮らすスタッフを交え、誕生のきっかけや20数年の歩み、土間に「サロン」と名付けた理由について語りました。

 

INDEX

 

出演者

出演者

小澤  
代表取締役社長。工房信州の家を立ち上げ、土間サロンを発案。

伊藤
長野住宅営業。入社4年目。将来、自宅に土間サロンをつくるなら、人を招いて楽しむ場にしたいと考えている。

赤羽
広報担当。自身も工房信州のオーナー。子育て中の家族と土間サロンのある暮らしを楽しんでいる。

柄沢 
軽井沢支店マネージャー。自身も工房信州のオーナー。御代田町の自宅で、食事や愛犬との時間を楽しむ場として土間サロンを活用している。

 

伊藤  
今回は「土間サロン」をテーマにお話しします。そもそも土間サロンとは何なのか、どのような経緯で生まれたのか、まずは社長に聞いてみたいと思います。

 

土間サロンとは?

南展の土間サロン

小澤  
土間サロンは、住宅の中と外をつなぐ、中間的な空間です。

信州には、庭や畑があり、その先にアルプスが見えるような土地が多くあります。信州で暮らす人には、そうした外の環境を楽しむ文化がありますよね。

都市部では、窓の外に建物が迫り、外を身近に楽しむことが難しい場合もあります。自然に恵まれた信州だからこそ、外とのつながりを暮らしに取り入れたい。外の心地よさを家の中へ引き込むために生まれたのが、土間サロンです。

 

工房信州の展示場やモデルハウスには、それぞれ異なる土間サロンがあります。南側にせり出すようにつくられたもの、二世帯の住まいの間を通り土間のようにつなぐもの、リビングと一体になったもの、北アルプスを眺めるためにつくられたものなど、形はさまざまです。

古牧の土間サロン
長野古牧展示場の土間サロン。南側にせり出し、庭と一体になっている。

安曇野モデルハウスの土間リビングを兼ねた土間サロンは、安曇野モデルハウス。

 

土地の特徴や、お客さまが実現したい暮らしによって、ふさわしい土間サロンは変わります。展示場を巡りながら、「自分たちなら、ここで何をしたいだろう」と想像していただきたいですね。

伊藤 
土間サロンは、決まった形を当てはめる空間ではなく、土地や暮らしに合わせて考える場所なのですね。

 

土間サロン誕生秘話

小澤
第1号の土間サロンが生まれたのは、20数年前です。工房信州が初めて自社のモデルハウス「シーズン南原モデルハウス」をつくったときに設けました。

シーズン南原モデルハウスの土間

 

きっかけは、ある方の別荘に招かれたことでした。その建物は古民家を改修した別荘で、玄関を入ると、とても広い土間がありました。その一角には囲炉裏のような、食事を楽しめる場所があり、そこでおもてなしを受けたのです。

その時間が本当に心地よく、感激したことを忘れられませんでした。工房信州の家にも、これほど大きくなくてもいいから、人を迎え、心地よく過ごせる土間をつくりたい。そう考えて完成したのが、第1号の土間サロンです。

伊藤
シーズン南原モデルハウスの土間サロンは、6畳ほどあって、かなり広い空間でしたよね。

小澤
当時としては、思い切った提案だったと思います。

 

柄沢 
実は、シーズン南原モデルハウスは、私が入社するきっかけになった場所でもあります。

信州大学農学部の学生だったころ、近くにあったモデルハウスへ飛び込みで入りました。そこでスタッフに案内してもらい、土間サロンや工房信州の家の空間をゆっくり体感したのです。

とても居心地がよく、「この住宅なら、自分もお客さまに提案したい」と思いました。そのときの印象が強く残り、工房信州への就職を志望しました。

南原

南原街並み

上伊那郡南箕輪村にある「SEASON南原」。26区画の街並みは統一感をもたせるため、外構や植栽などに独自の建築協定を設け、「信州の風土に似合う家と街」を実現した。

 

赤羽
土間サロンは、初めて見る方にとって、とても印象的な空間だと思います。展示場に来られたお客さまも、まずその広がりに驚かれます。
一方で、「魅力的だけれど、どう使えばいいのだろう」と戸惑う方も少なくありません。

小澤  
だからこそ、完成した空間を見るだけでなく、実際にどのような暮らしが生まれているのかをお伝えすることが大切だと思っています。

 

「サロン」について

伊藤
「土間」という言葉はよく耳にしますが、「サロン」と組み合わせているのは、工房信州ならではですよね。

小澤 
そうですね。

「サロン」という言葉は、もともとフランスの貴族の邸宅で、ゲストを招いて交流する大広間や社交の場を指したそうです。限られた人が集まり、語り合い、文化を分かち合う特別な空間です。

単なる土間ではなく、人を招き、共に過ごす特別な場所にしたい。そこで「土間」と「サロン」を合わせて、「土間サロン」と名付けました。

南展の土間サロン

柄沢 
軽井沢にも、100年ほど前からサロン文化が脈々と受け継がれています。

自宅に友人や知人を招いて食事会やバーベキューを楽しんだり、演奏会を開いたり、芸術品を鑑賞したりする習慣です。家が、家族だけで閉じる場所ではなく、人と文化が集う場所になっています。

小澤
私が別荘で受けたおもてなしも、まさにそのような体験でした。個人の住宅にも、人を心地よく迎えられる場をつくりたいという思いが、土間サロンの出発点です。

 

外と中をつなぐ場所から、家の内側へ

赤羽 
最初のころの土間サロンは、リビングの南側に付け加えるような形が多く、外と中をつなぐ役割が強かったと思います。

その後、お客さまの使い方やご要望から、長野南展示場や若里の展示場などでは、土間が家の内側へ入り込むようなプランも生まれました。
20数年の間に、プランニング次第でさまざまな使い方ができる空間へと広がってきたのだと思います。

長野若里モデルハウスの土間

伊藤
私が入社したころには、外に開く「アウターの土間」だけでなく、家の内側に取り込む「インナーの土間」もありました。土間はこれほど多様に使えるのかと驚きました。

小澤
リビングと一体化した土間や、リビング全体を土間にしたいというお客さまもいらっしゃいます。使い方は、本当に多岐にわたるようになりました。

伊藤  
あるオーナーさまは、土間と玄関をつなげ、土間の中を「土足で使う場所」と「靴を脱いで使う場所」に分けています。
一部にはカーペットを敷き、薪ストーブの火を眺めながら、裸足でくつろいでいるそうです。「土間は外に近い場所」という、それまでの固定観念を覆された事例でした。

 

小澤  
お客さまが新しい使い方を見つけてくださるからこそ、私たちも変化し続けなければなりません。

例えば、今回対談している松本南展示場は、リビングと一体になった広い土間サロンです。扉の向こうには、オーナーであるご主人が自分の趣味を楽しむための、小さな土間サロンもあります。

南展の土間サロン

同じ家の中に、家族やゲストと過ごす大きな土間サロンと、一人で趣味を楽しむ小さな土間サロンがある。これも、土間サロンが進化してきた一つの形です。

伊藤  
この土間にはキッチンまであります。初めて見たときは、「土間にキッチンを置くのか」と驚きました。

南展のカフェ土間サロン

柄沢
カフェを連想するようなつくりですよね。日常の居場所として楽しむだけでなく、将来お店などを始めてみたい方にとって、スタートアップの場にもなり得る空間だと思います。

 

 

【前編】まとめ

土間サロンは、信州の自然を住まいに取り込む「外と中の中間領域」として生まれました。

しかし、20数年の間にお客さまの暮らしから多くの可能性が見いだされ、人を招く場、家族で過ごす場、一人で趣味を楽しむ場、さらには小さな店を始める場へと進化しています。

そこに決められた用途はありません。何をするかを住む人自身が考え、自分色に染められることこそ、土間サロンの大きな魅力です。

 

【後編】では、子育てや愛犬との暮らし、人を招く楽しみ方、趣味を生かしたオーナーさまの実例をご紹介します。

 

\土間サロン対談を動画で見る/

 

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