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【実例あり】古民家風の新築を建てたい!注意点や費用などを徹底解説!

公開日:2022/11/10(木) 更新日:2024/04/12(金) 家づくり

【実例あり】古民家風の新築を建てたい!注意点や費用などを徹底解説!

古民家風の住宅は伝統や風情を感じさせる作りが特徴であり、新築でありながら歴史的な重みを持った、厳かな佇まいを演出できる利点があります。

日本的な情緒のある物件は懐かしさも感じさせる魅力的な作りですが、一方で注意点が多いのも事実です。ここでは古民家のような外観の物件が持つ魅力や家を建てる際の注意点、どれだけの費用がかかるかについてお伝えします。

 

目次

 

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古民家風住宅の魅力と特徴とは?

古民家風住宅は名前の通り、古民家を模したデザインの住宅です。
新築物件ではあるものの、築年数の経過したようなどこか懐かしい雰囲気が感じられます。

古くから続く日本の原風景を思わせる落ち着いたデザインは中高年層に限らず、あらゆる年代から高い支持を得ています。
自然と融合し、侘び寂びの文化を表現する古民家ならではの造形が、多くの人に好まれている所以の一つでしょう。

また古材を使用する場合、時間をかけて自然乾燥が進んだ無垢材は強度が増しているため、台風や地震など災害への耐久性を重視する方も取り入れることができます。

古風で趣のあるテイストと耐久性の高さを両立した古民家風住宅は、デザインと性能の両方を求める方にとって魅力的な住まいではないでしょうか。

日本家屋の縁側と障子と庭

 

 

古民家風の新築を建てるときに抑えるポイント

古民家風の家を建てる際には様々な点に注意しなければいけません。特に安全性の確保と建築費用は古民家風物件における重要なポイントです。

 

古民家風住宅は防火規制が厳しい

情緒を感じさせる古民家風住宅ですが、実際に家を建てる際は安全性について制限が生じます。

古民家風住宅では古材と呼ばれる、古い民家に使われていた部材を再利用した建材を使用することがあります。経年変化し歴史を感じさせる質感を持っている他、耐久性が高い物も多い一方で、耐火性については使用位置により基準を満たさない場合があるため検討が必要です。

外観に古材や木材を用いたい場合は、敷地の建蔽率や使える素材など、地域ごとに延焼を防ぐための決まりがあるため法に準じて計画する必要があります。地域によっては希望のデザインが実現できない可能性があるため、家を建てる際は地域にかかる規制について予め入念に確認しておきましょう。

内装についても火災が発生しやすいキッチン周辺などには使える素材は限られているため、建築会社に相談すると良いでしょう。

消火器

 

古民家風住宅は費用が嵩みやすい

古民家風の新築物件を建てる際にはそのデザインゆえの費用が発生する可能性があります。
一般的な木造住宅の建築費用に加え、建材や建具の入手が難しいことや、古材の施工に特別な技術が必要であり手間や工賃がかかること、古民家のような質感を持たせるための加工などが高額化の要因となります。

 

 

古民家風の新築を業者に依頼するときに確認するポイントとは?

家を建てる際は建築会社に依頼しますが、これは古民家風住宅も例外ではありません。同じ家作りでも業者の質によって仕上がりの良し悪しに違いが生じることを踏まえ、優秀で信頼できる業者を選ぶ必要があります。

 

古材や古建具の再利用の有無について

古民家風住宅の最大の魅力とも言えるのが古材や古建具の再利用です。
古い住宅で実際に使われていた建材や建具を再利用することで、新築でありながらも古民家の雰囲気を持たせることが可能です。

しかし、多くの業者は通常古い建材を使わず、古く見えるよう模倣した既製品で済ませることが多いのも事実です。これは古い建材などは数が少なく、高額なことから入手が難しいことに起因しています。品質には問題はないものの、古民家としての魅力が損なわれる可能性があることから、本物や質感にこだわりたい方は十分に検討しましょう。

古材の梁と薪ストーブの煙突

 

外観を綺麗に仕上げる工程は注意が必要

古材や古建具はそのすべてがそのまま使えるとは限りません。中には傷みが生じている物もあるため、補修によって綺麗に仕上げる工程が必要になります。

仕上げ材は同じ年代に使われていた古材などを用いるのが最適ですが、古材と同様に必ず入手できるとは限りません。大抵は現在の技術で作られた補修材を使うことになります。
外観は綺麗になるものの、一方で古さの中にある歴史の重みが損なわれてしまう可能性は否定できません。

綺麗な仕上がりを重視するか、多少の傷みは仕方がないと割り切ってありのままの感じを尊重するかを選ぶことになります。

玄関正面の壁に使われている古材の梁

 

古き良き雰囲気にこだわることが大切

古民家風住宅は単に古い建材や建具を使うだけではなく、特定の時代の雰囲気をどれだけ再現できるかがポイントのひとつとなるでしょう。

ある年代に作られた古材や古建具だけを使うなど、古民家が持つ雰囲気を可能な限り再現するこだわりも業者の質を見極める一つの指標と言えるかもしれません。

古民家の廊下拡大写真

 

 

古民家風にリフォームする場合の注意点

既存の住宅を古民家風にリフォームする選択も一つの選択です。リアルな古民家を再現しやすい反面、リフォーム特有のデメリットもあるので注意が必要です。

 

素人作業による失敗

古民家風リフォームでよくあるのが素人作業による失敗です。
古材や古建具を入手できたとしても、素人作業で上手に古民家の雰囲気を再現できるとは限りません。知識や経験がない方がいきなりリフォームを行っても古民家の佇まいは再現できず、かえって乱雑な雰囲気になってしまうおそれもあります。

DIYの経験が豊富で、建材の扱いに慣れている方に指導を仰ぐ等、工夫をして作業するようにしましょう。

DIY工具

 

古民家に詳しくない業者は避ける

リフォーム専門業者であれば質の高いリフォーム作業を期待できますが、古民家については詳しくない場合もあります。専門知識があり、古民家リフォームの経験のある業者を探し、依頼するようにしましょう。

 

古い時代の良さと現代の安全性を両立させる

古民家の良さを再現することがリフォームのポイントですが、現代の安全基準を疎かにしてはいけません。
防炎や耐震の基準を満たすことはもちろん、日々の快適な暮らしに直結する断熱についてもこだわることが重要になります。

古民家の再現であっても、居住性については現代の基準を第一にすることが健やかに暮らす秘訣と言えるでしょう。

家の工事中の断熱材と柱

 

 

古民家風の和テイスト住宅の実例

重厚感ある純和風の家

純和風の家の外観

大屋根と瓦屋根で重厚感ある純和風の佇まい。各所に配した縦格子が和の趣を一層深めています。窓や軒先の揃った美しいラインも特徴的です。

純和風の家の内観

内装は無垢材の温かみと漆喰の白色のコントラストが印象的。樹齢300年の存在感ある太鼓梁が飛び、7寸柱が支える構造材の美しさには見ごたえがあります。
襖には柿渋和紙を用いるなど、自然素材の持ち味を生かしたコーディネートが落ち着いた和の空間を彩っています。

工房信州の家 伊那展示場

 

古材を使って古民家風にアレンジ

和風の家の外観

ナチュラルなクリームの外壁に、ダークブラウンの板張り腰壁をアクセントとした落ち着いた雰囲気の外観。
妻側の面格子が和テイストを色濃く感じさせます。周囲の石垣とも調和します。

古材を使った和風の家内観

内装には一部に古材の梁を採用しました。湾曲した形状や仕口の形状そのままに再利用し、味わい深い空間のアクセントとなっています。
土間サロンや小上がり畳スペースなど変化に富んだ空間構成で、唯一無二の和テイストの家となりました。

 

 

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暮らしやすい古民家風住宅を建てるには強いこだわりが大切

古民家風住宅と言えば古い時代の建材などをそのまま使った平屋作りの住宅というイメージがあります。
そのような物件も少なくありませんが、単に古い時代の家を再現するだけではありません。古き良き時代の雰囲気を持たせるだけではなく、現代の基準に基づく安全性や居住性を保持することが大切です。

古民家が持つ風情と現代の快適な暮らしの両方に強いこだわりを持つことが、理想の我が家を建てる必須条件と言えます。

 

 


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