~信州の地質ノート~ 河岸段丘から読み解く伊那谷の成り立ち

2021/09/28(火) 南信州・木曽

皆さんこんにちは!

古牧展示場の小林です。

 

信州の地質ノート第3弾!

なんと嬉しいことに、次は【伊那谷】を書いてほしいと、社内で要望があり、

書かせていただきました。

ちょっぴり嬉しい小林です。笑

 

ということで、伊那谷について見ていきましょう!

 

 ◯伊那谷

伊那谷(伊那盆地)というのは

南信に位置し、

中央アルプス、南アルプスに挟まれた伊那盆地のことを言います。

 

南北にとても長いですね!

 

東を向けば、南アルプス! 

西を向けば、中央アルプス!

たまらないですね!

 

では、じっくり伊那谷を見ていきましょう!

 

 

◯河岸段丘はどうやってできたのか?

 伊那谷といえば、河岸段丘が特徴的です。

 伊那谷の西側を見ると、段差面があるのがおわかりでしょうか?

 

 

これを【河岸段丘(かがんだんきゅう)】と呼びます。

 

河岸段丘(かがんだんきゅう) (mlit.go.jp)より)

一般的には、河川が流れることで、浸食され、川の側面や底面を削られてできる地形です。

伊那谷では、天竜川がこの地形をつくったと考えられていました。

 

 

ですが、天竜川の影響だけではないと、最近わかってきたのです。

 

もう一つの要因は、【断層活動】です。

西側の中央アルプスが、隆起することにより、断層ができ、段差をつくったと考えられています。

 

言葉だけじゃイメージわかないですよね。

こちらをご覧ください。

 

 (出典:大鹿村中央構造線博物館HP)

 

伊那谷の成り立ちです。

 

 

伊那谷はかつては、ほぼ平地だったんですね。

南アルプスができ、後に中央アルプスができました。

 

 なんと250万年もの年月をかけてできています。

信州の大自然は、とっても長い歴史があるんですね!

すごい!!

 

 

◯伊那谷を一望する豊丘村の名所

 

そんな伊那谷を一望できるスポットが、

豊丘村にある【福島てっぺん公園】

です。

昼は、伊那谷の素晴らしい眺望を、夜には夜景をご覧いただけます。

是非一度、足を運んでみてください!

 

 

◯南北の移動を阻む田切地形

もう一つ、伊那谷が持つ、面白い地形をご紹介します。

 

田切地形という地形があり、それを代表するのが伊那谷です。

どういう地形かというと、

傾斜地を流れる河川において、両側が崖状になっている地形、です。

滾る(たぎる)という言葉が由来だそうです。

 

赤丸のところですね。

 

田切という駅があったり、

太田切川、与田切川、中田切川という、河川もあり、

地形が、地名や、河川名にもなっています。

 

この地形が、伊那谷の人々を苦しめたんです。

河川と段丘面の高低差が50m以上のところもあり、

田切川のせいで、南北の移動ができないんです。

川の上流まで登り、川を渡って、降りてこないといけない。

移動に苦労していたんですね。

 

 

 

特に、鉄道や、主要道路を見るとわかります。

大きなカーブをしていますね。

 

田切のΩ(オメガ)カーブとも言うみたいです。

ゆったりカーブを走る車窓からの長めも抜群です。

春夏秋冬、景色が変わるので、地元の人からは愛される飯田線です。

特に、田に水がはられる田植え時期の4~5月が見頃だそうです!

 

電車に揺られ、信州をのんびり楽しむ、

そんな一日も良いですね!

 

 

 ということで、信州の地質ノート、伊那谷編でした!

 

 

 

 

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