【東信移住座談会・後編】移住後のギャップ、教育、家づくり。東信で見つけた「自分らしく暮らす」選択肢

信州への移住を考えるとき、期待と同じくらい気になるのが「移住してからのギャップ」ではないでしょうか。
「車がないと暮らせないのでは?」
「子どもの教育や医療は大丈夫?」
「仕事を続けながら、地域になじめる?」
「移住先で、どのように家づくりを進めればいい?」
前編のコラムでは、東御市・小諸市・御代田町・上田市に暮らす皆さんに、移住のきっかけや東信4エリアの魅力、現在の暮らしについて伺いました。
後編では、移住後に感じたギャップ、子どもの教育、住まいへのこだわり、移住までのプロセス、そして10年後に描く暮らしについて、さらに本音で語っていただきます。
INDEX
座談会メンバー紹介

平野さん|東御市・移住2年目
ご夫婦とお子さん1人の3人家族。子育て環境を見直したことをきっかけに移住。リモートワークをしながら、東信エリアでプルーン栽培にも挑戦しています。
めぐみさん|小諸市・移住5年目
ご夫婦とお子さん2人の4人家族。小諸の自然や温泉に魅了され、転職を機に移住。普段はGokalabでリモートワークをしています。
ブルさん|御代田町・移住2年目
ご夫婦とお子さん2人の4人家族。子育て環境を求め、東京から御代田町へ移住。週3日は東京へ新幹線通勤し、週2日はGokalabで働いています。
キムさん|上田市・移住20年目
名古屋出身。結婚を機に長野県へ移住。御代田町のコワーキング&カフェスペース「Gokalab」代表として、東信地域の人や仕事をつないでいます。
柄沢|工房信州・軽井沢支店マネージャー
今回の座談会の進行役を務めます。
▼東信エリアMAP

移住後のギャップは?
柄沢
ここまでお話を聞いていると、移住後はとてもいい、バラ色のような日々を暮らされているイメージがあります。
一方で、実際に移住してみたからこそ感じたギャップや、ネガティブなこと、発見したこともあるのではないでしょうか。今回は本音で語り合う場ですので、ぜひ教えてください。
「ネガティブなギャップは、ほとんどなかった」
平野さん
正直に言うと、ネガティブなギャップはあまりありませんでした。
細かいことを挙げれば、「ゴミの分別は思ったより大変だよね」ということはあります。でも、それは知ったうえで来ていますし、地域の皆さんもやっていることです。慣れようとするかどうかは自分たち次第なので、ネガティブなギャップとしては捉えていません。
地域の方とのつながりについても、嫌な人はいません。みんなかわいがってくれるおじちゃんたちばかりです。懐に甘えに行く気持ちがあれば、やっていけると思います。
車があることで、暮らしの範囲が広がる
ブルさん
奥さまが運転しないことや、車がないことは、ネガティブなギャップにはなりませんでしたか。
平野さん
全然なりませんでした。それぐらい今の生活、家での暮らしに満足しています。
仲のいい家族だから、ずっと一緒にいても苦にならないということもあります。

むしろ車があると、行ける距離がぐっと広がります。東御を中心にすると、軽井沢、長野市、松本あたりが1時間圏内ぐらいです。1時間走るだけで、景色も気候も全然違う場所へ遊びに行けます。それがすごく楽しいですね。
キムさん
車の問題は、本当に人によるかもしれません。ペーパードライバーだったけれど、移住を機に運転を取り直したという方も結構います。
寒さ・虫・医療。知っておきたい現実もある
ブルさん
思ったより寒かった、虫が多かったという話はありますよね。
平野さん
でも、それも「知っていたよね」という感じです。東御は軽井沢などに比べると、そこまで寒さが厳しい感じはありません。
雪も一度降ると積もりますが、降る頻度で言えば、東京とそれほど大きく変わらないと思います。雪かきも、ほぼレクリエーションのような感覚で、妻と楽しんでいます。
キムさん
暖かい家を建てることも、大事なポイントですよね。
いろいろな人から話を聞くと、医療については、やはり首都圏に比べて選択肢が少ないという声はあります。
緊急性の高い問題であればあるほど、選択肢は限られます。産科も少なくなってきている地域があるので、そこを課題として挙げる方は多いですね。
柄沢
メリットもデメリットもありますが、それをはるかに上回る魅力を感じている、ということですね。
子どもの教育、どう考える?
選択肢が少ないことは、悲しさでもある
平野さん
教育については、これからどうしようとずっと考えています。
今は、自分たちがいいと思う場所で、娘もすごく気に入っている幼稚園に通っています。そこは本当にいいなと思っています。
ただ、中学、高校、大学となったときに、どのような選択肢があるのかは、現状では未知数です。そのタイミングで、娘も長野を出て、違う場所へ行くことになるのかもしれません。身近な場所で選べないことは、デメリットというより、少し悲しい気持ちがあります。
もう少し選択肢が持てる状態になれば、移住する人もさらに増えるのではないかと思います。これから長い時間をかけて、娘の成長に合わせて考えていくことですね。

ご自宅周辺には豊かな自然環境。のびのび子育てを楽しんでいるそう。
「今ある選択肢を楽しむ」という考え方
ブルさん
僕の中では、中学、高校、大学の選択肢は確かに多くはないと思っています。
ただ、今ある選択肢でも十分だと思っていますし、それを選ばない選択肢も残っています。家族と一緒に住む時間は短くなるかもしれませんが、それはそのときに考えればいいのかなと。
今は、今選べる環境の中で、存分に成長してほしい、楽しんでほしいという気持ちです。
オンライン学習を活用する家庭も
柄沢
めぐみさんのところは、ご自宅で奥さまがお子さんに勉強を教えているんですよね。
めぐみさん
そうです。我が家では、妻が2人の息子に勉強を教えています。
ただ、上の子は内容的に妻が教えられる範囲をだいぶ超えてきているので、オンラインの学習教材を受講しています。教科によってはチューターのような方もついていて、アドバイスをもらいながら学習の進捗を見ています。
我が家は少し特殊かもしれませんが、大学へ入る頃には、どこへ行くかも含めて子どもたち自身が考えると思います。今はそれ以外の選択肢があまりないので、迷わず、勉強を楽しむという感じですね。
家の好きなところ・暮らしのこだわり
キッチンから田園風景を眺める暮らし
柄沢
お仕事や暮らしについてお話しいただいてきましたが、平野さんは「家が大好き」とおっしゃっていました。家の好きなところ、大切にしている空間を教えてください。
平野さん
一番好きなのは、キッチンです。僕は料理がすごく好きなので、最初からキッチンを中心に家をつくろうと話していました。
キッチンから、目の前の田園風景が見えるんです。その前にリビングもあるので、子どもが家の中で遊んでいても、庭で遊んでいても、田んぼで散歩していても、料理をしながら妻と子どもの様子が見えます。
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その一角には土間があり、小さな仕事スペースもつくっています。部屋というほどではないのですが、そこも景色に向かうようにしました。
何をしていても田んぼの風景が見えるので、「こんな季節になったな」とか、「あの人、今日も歩いているな」と思いながら、朝も昼も夜も過ごせます。
その暮らしがだいぶ板についてきました。家族の暮らし方も、この景色を中心にできてきた感覚があり、とても気に入っています。
土間があるから、外と内を行き来できる
めぐみさん
私は庭仕事をよくするので、家の中と外の境界が少し曖昧な生活をしています。
外に出て庭仕事をして、家に戻って休憩して、また外に出る。そのために土間をつくりました。

汚れた格好のまま一度土間に入り、そこで服を脱ぐことができます。あまりかしこまって生活しなくてもいいというか、汚れも含めて、自分たちのありのままの暮らしができています。
冬は薪ストーブで暖を取ります。薪も自分たちで割っています。自分たちで割った薪で暖を取り、自分たちで育てた野菜を食べる。少し不思議な感覚ですが、それがいいなと思っています。
そのような暮らしは大変さもあるので、「なぜこんなことをしないといけないのだろう」と思うときもありますが…結果的によかったと思えます。薪ストーブや、そのための空間づくりをしたことは正解でした。
音で季節を感じる家
ブルさん
お二人の話は、そのまま自分の生活にも当てはまります。
最近は暖かくなって窓を開けられるようになり、より外とつながる感じがあります。音が東京に住んでいた頃と全然違うなと思うんです。

私の家は川が近くにあります。窓を開ければ川のせせらぎや鳥の鳴き声が聞こえます。雨が降れば雨音が聞こえ、風が吹けば葉っぱがぶつかり合う音が聞こえます。
今まで気にしてこなかった音が、たくさん聞こえる環境になりました。冬は薪ストーブの木がはぜる音も聞こえます。そうした音によって、自分の生活がすごく豊かになっていると感じます。
雨音が聞こえることで、雨であることに感謝できるというか、雨であることを楽しめるようになりました。
デッキに出て、「川の音が強くなったな」「雪解けしているのかな」と感じることもあります。そういう感覚が、暮らしをより豊かにしてくれていると感じますね。
どんな流れで移住を進めたのか
賃貸を経て、土地を買い、一から家を建てる選択へ
柄沢
ここからは、移住前のプロセスについて伺います。視聴者の皆さんも気になるところだと思いますので、ぜひ教えてください。
ブルさん
私が移住した理由は、先ほどお話しした二つです。自分たちの生活を実現することと、子育てです。
その話を妻としていたとき、ちょうど次男を身ごもっていたタイミングでした。望む教育環境を用意できること、そして次男が無事に生まれてくること。その両方が実現できるなら移住しようと話していました。
幸い、どちらも実現できることになり、移住しようとなりました。
ただ、自分たちが住みたいと思う家は、なかなか簡単には見つかりませんでした。当初は、いきなり一番住みたい住まいを求めてしまっていたので、「ない、ない」と困ってしまったのです。
そのとき、フォレストコーポレーションさんの建売住宅がいいなと思って相談しました。すると、柄沢さんに「土地を買って、一から建てるという選択肢もあるのではないですか」と、御代田に住むアイデアを提案していただきました。
これなら、自分たちがしたい生活ができるかもしれない。そう思い、一旦は賃貸に住み、その間に買った土地に家を建てる形で移住を進めました。
北側にゆとりをもたせた敷地計画により生まれたプライベートな庭。子どもたちが車通りを気にせず、のびのびと駆け回る。
土地探しから、理想の暮らしを設計に落とし込む
めぐみさん
移住したいと、妻とほぼ同じ時期に思うようになりました。土地も広いところがいいねということで、まずが土地探しから始めました。ネットでいろいろ検索する中で、よさそうな土地を見つけ、実際に見に行きました。
その後、どのような家を建てようかというイメージを持つために、展示場やモデルハウスも見に行った中で、一番自分たちのフィーリングに近かったのが、フォレストコーポレーションさんの家でした。
こんな家に住んだら、自分たちが思い描いている生活が実現できるのではないか。そう感じました。
そこから土地候補にどんな家が建つのかも含めて相談し、徐々に設計へ落とし込んでいくプロセスでした。
勢いで進んだからこそ、暮らし方を何度も話し合った
平野さん
うちは、すごい勢いで進みました。「埼玉に住んでいる意味がないよね」となった瞬間に一気に火がつきました。
気づいたら、妻によってフォレストコーポレーションさんの上田展示場が予約されていました。ちょうど長野へキャンプに遊びに来る予定があったので、その帰りに話を聞きに行きました。
そこで「よさそうだね」となり、「では土地を探してみようか」という感じで、どんどん進んでいきました。今住んでいる土地との出会いもあり、いろいろな出会いが重なったことが大きかったと思います。
その後は自分たちの暮らしをどうつくっていくか、家が建つまでの間にかなり話し合いました。
子どもが体調を悪くしたら、どの病院へ行くのか。保育園や幼稚園はどこにするのか。遊びに行くならどこへ行けるのか。平日や休日の暮らし方まで、かなり具体的にイメージしました。
妻は感覚派なので、感覚がぴたっとはまると、すごい勢いで行動し始めます。決まってしまったなら、その中でどう楽しい暮らしをつくるかを考えようと話していました。
それが結果的に、ネガティブなギャップがなかったことにつながっていると思います。想像していたより悪いことはなく、むしろやってみたら、すごく楽しい暮らしが待っていました。

10年後、どんな暮らしをしていたいか
同じ町で暮らす仲間を増やしたい
柄沢
最後のテーマとして、未来についてお聞きします。今から10年先を描くと、どのような暮らしが待っていると思いますか。
キムさん
素敵な仲間がもっと増えればいいなと思っています。
Gokalabを運営していると、たくさんの方とお会いします。最近移住してきたばかりの方や、これから移住を検討している方もいらっしゃいます。
以前、柄沢さんとも話したときに、「同じ町に暮らす仲間、友人をお迎えするような感じで仕事をしている」とおっしゃっていて、すごく素敵だなと思いました。
利用してくださる方、利用していただく立場ではあるかもしれません。でも、それを超えて、コミュニティやこの町を一緒につくっていく仲間なのだと思えたときに、視野が広がりました。皆さんと一緒に、このエリアをさらに楽しくつくっていけるといいですね。

Gokalabの様子。自然とコミュニティが広がる場。
石ころも楽しみに変えて、畑を育てる
めぐみさん
未来については、あまり大きな野望はありません。本当に、目の前の石ころとどう格闘するかで頭がいっぱいなときがあります。
今までは、石はただ邪魔だと思っていました。でも、うまく敷き詰めれば雑草が生えにくくなりますし、庭の中のちょっとした道にもなります。
今は、雑草が生い茂る場所を掘り起こし、石をどけて、そこに敷き詰めるようなことを始めています。
そうしたことにトライしながら、畑の知識ももう少し蓄え、より多く収穫できるようになり、なるべく野菜を買わずに生活できるようになったら楽しいだろうな、という漠然とした未来を描いています。
キムさん
捉え方一つで楽しめるようになるんですね。
長野の人として、地域に根差した仕事をつくる
平野さん
自分たちの暮らしに関しては、移住して2年ほど暮らす中で、だいぶ整ってきました。自分たちが目指していたものは、今の時点でかなり満たされている気がしています。
あとは、この延長線上で、もっと豊かな暮らしを継続していく未来が見えています。
自分たちだけではなく、僕たちが大事にしているものをもう少し広げていけるといいよね、ということを、今まさにやっています。その一つが、農業です。
今は東京の会社で仕事を持ち、テレワークでこちらでも働ける状態です。ただ、もっとこの地域に根差した仕事を自分で起こしてみようかということも考えています。
今はまだ「移住してきた」という感覚がありますが、長野の人として、ここにちゃんと足をつけて暮らしをつくっていけるといいなと思っています。
果樹の栽培は、5年、10年でようやくできてくるという感覚です。今年、苗木を植えています。その苗木が大きくなって、5年後、10年後にはプルーン農園の人として暮らせるといいですね。

人とのつながりが、自分らしい暮らしをつくる
ブルさん
皆さん、本当にいいことをおっしゃるなと思います。
僕も、人や土地を含めた家の変化だと思っています。
物質的には、いつかサウナがほしいとか、アルゼンチン式のバーベキューピットをやりたいとか、いろいろあります。ただ、自分が今、生活を一緒にしているメンバーの中に「あの人、すごく面白い」という人が増えていくことのほうが大きいです。
その人たちと一緒に、新しいことをしながら少しずつ定点観測していけば、5年後、10年後は一瞬で来ると思います。
5年前、10年前には移住している自分を想像していませんでした。だから5年後、10年後も想像できないと思っています。
それでも、これを取り巻く人や時間的な豊かさがあって、「これがこのまま続くといいな」という感覚があります。

Gokalabのイベントに参加。自然の中で仲間と汗を流す時間が楽しい。
キムさん
定点観測的に言うと、ブルさんが最初にGokalabにいらっしゃったときは、結構ドライだったんですよ。
ブルさん
当時は、その場所だけ使えればいいぐらいでした。
キムさん
それがいつの間にか、土日に朝から竹を取りに行く感じになっていて、すごく面白いです。
ブルさん
急にではなく、徐々になったかな、と思います。
最初は、移住していることを知られたくなくて、働く環境をつくるためにGokalabへ来ていました。
私は移住していることをあまり表に出していなかったのですが、Gokalabに居る皆さんが移住したことによる楽しさや、人生のメリットをすごく自然に語っていました。
田んぼをやっています、畑をやっています、果樹園をやっています、ワインをつくり始めました、スキー、山登り、マラソン。皆さん本当にいろいろなことをしています。
それを共有できないことが、自分の中ですごく悲しいし、寂しいという感覚になっていきました。自分だからこそ提供できるものがあるのではないか。そう感じるようになりました。
隠し続けて、ただ家にいるだけの暮らしと、知られてしまうかもしれないけれど、この空間で自分らしく生きていく暮らし。どちらがいいか考えたら、圧倒的に自分を出すほうがよかったんです。
そこから変わっていきました。
変われたのは、周りの人のおかげです。仕事に対して覚悟を持てるようになりました。自分が物質的ではなく、精神的に豊かに生きていることを誰かに伝えられる。
それに感化されて、少しでも「移住しようかな」「キャンプへ行こうかな」「自然に触れてみようかな」と思う人が増えたら、それでいいと思えるようになりました。
これから移住する人へメッセージ
不安を受け止めるコミュニティがある
柄沢
移住に悩んでいらっしゃる方も、まだまだ多いと思います。この動画を見ながら考えている方も多いと思いますので、最後に一言、検討されている方に向けてメッセージをお願いします。
キムさん
移住する上で、一番の不安ごととしてよく言われるのが、「仕事があるか」「コミュニティに入れるか」「住む場所」だと思います。
Gokalabは、コミュニティという意味で、このエリアに来られた方と、昔からいらっしゃる方たちがうまく交われるようなコミュニティづくり、場づくりを意識しています。
こちらの方面に来られる際には、ぜひGokalabへ足を運んでいただけるとうれしいです。
まず踏み出せば、助けてくれる人がいる
ブルさん
自分が偉そうに言う立場ではないと思いつつ、やりたいと思ってやってみて、だめなことはないような気がします。ぜひやってみてほしいです。
だめになりそうなときも、必ず助けてくれる人がいます。奇跡的に面白いなと思うぐらい、「ああ、それね」と言って手を差し伸べてくれる人がいます。
第一歩を踏み出すのは重いですが、ぜひ踏み出してみてほしいです。
週末だけ来てみる、そのときに地元の人と話してみる。そういうことができる場所はたくさんあります。ぜひ足を運んでみていただけたらと思います。
リモートワーク環境も、移住前に考えておく
めぐみさん
私は、リモートワークをしている観点からお話しします。
ある程度、仕事に集中できる環境を探すこと、つくることも大事だと思います。家でも仕事をするつもりでスペースは用意したのですが、結果的に、私は家だと集中できないことが分かりました。それでカフェを点々としていました。
ある人からGokalabのことを聞き、「ここなら集中して毎日仕事ができる」と思いました。家から15分ぐらいで通える範囲だったこともよかったです。
リモートワークをする予定の方は、家で自分が集中できるタイプかどうかを、まず考えてみるといいと思います。そうでなければ、どのような場所で仕事ができるかも含めて探してみることをおすすめします。
家にこもっているだけでは、人との接点はなかなかできません。Gokalabでは、ランチの時間に少し会話できる人が隣に座っていたりします。程よい人間関係やコミュニティがあり、私にはすごく合っていました。
不安は、暮らしを楽しむ気持ちで小さくなる
平野さん
皆さんが言ってくださった通りだと思います。
移住するとなると、「そこで暮らしていけるのか」など、いろいろな不安が出てくると思います。ただ、やってみたら、思ったよりその不安は大したことがないと思えるのではないでしょうか。
移住といっても、秘境や海外へ飛ばされるわけではありません。東信エリアであれば、東京まで新幹線で1時間から2時間ほどで出られます。ものすごいギャップがあるわけではないと思います。
あとは、環境の変化や暮らしを自分たちで楽しもうとする気持ちがあれば、不安はそれほど気にならなくなるのではないでしょうか。
ある程度、楽観的に捉えながら、まずやってみる形で進められたらいいと思います。
まとめ

移住には、不安がつきものです。
車のこと、冬の寒さや医療、教育、仕事、地域とのつながり。首都圏と比べれば、選択肢が少なく感じる場面もあります。
それでも、今回の座談会で印象的だったのは、皆さんがその不安を「なくす」のではなく、「暮らしを楽しむ力」で乗り越えていることでした。
ゴミの分別も、雪かきも、庭の石ころも、捉え方次第で暮らしの一部になる。家のキッチンから見える田園風景、土間で外とつながる時間、川の音や薪のはぜる音に気づく暮らしが、日々の豊かさを育てていく。
そして、その豊かさは一人で完結するものではありません。Gokalabのような地域の場で人と出会い、農業や趣味、仕事を通して少しずつ地域とつながっていくことで、移住者は「移住してきた人」から「この土地で暮らす人」へと変わっていきます。
信州移住を考えるとき、大切なのは、完璧な準備をすることだけではありません。
まず週末に訪れてみる。地域の人と話してみる。仕事ができる場所を探してみる。自分たちがどんな暮らしをしたいのか、家族で話してみる。
その小さな一歩が、「こんな暮らしもいいな」という未来につながっていくのだと思います。
信州での暮らしや移住に興味を持たれた方は、ぜひ東信エリアのまちを実際に訪れ、日々の風景や人とのつながりを感じてみてください。
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