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今さら聞けない「日本百名山」ってなんだろう?

公開日:2022/04/23(土) 更新日:2022/04/23(土) 横地の山ブログ

 

こんにちは!諏訪展示場の横地です。

桜の花が舞い散り、街中では鯉のぼりを見かける時期になりました。

来週からGW。今年は最大で10連休ということでウキウキしている方も多いことでしょう

ちなみに工房信州の家の住宅展示場はGW中も営業しておりますので、ぜひご来場ください。

詳しくはこちらをご覧ください。

 2022年 ゴールデンウィーク期間中の展示場営業日167230d833b59cf725ea1e-157.html

さて、突然ですが、皆さんは日本百名山というものをご存知でしょうか?

当ブログでも日本百名山の山をいくつかご紹介してきましたが、実はあまりよく知られていないんじゃないかと思います。

「国やどこかの団体が決めた100の綺麗な山でしょ?」とお考えの方、

そんなことはありません!

実は調べてみるととても奥が深く歴史あるものだったんです!

ということで、今回はそもそも「日本百名山」がどのようなものかご紹介したいと思います。

 

~日本百名山ってどんな山?~

「日本百名山」とは、日本の小説家であり、登山家でもある深田久弥氏が執筆した『日本百名山』という著書で紹介されている100座の山のことです。

つまり、日本百名山は国や団体が決めたものではなく、一個人によって選定された山なんです!

登山家として多くの山を踏破した経験から、深田氏は以下3つの基準で100座を選定しました。

山の品格:誰が見ても立派な山だと感嘆すること

山の歴史:昔から人間との関わりが深く、崇拝され山頂に祠が祀られている山

個性ある山:山容、現象、伝統など他には無いような顕著な個性を持っていること

また、本人が登頂した山が絶対条件となっているようです

 

~日本百名山ブーム到来~

では、なぜ一個人が選定した100座の山が現在では登山の一つの指標となったのか?

実はそこには日本百名山ブームが関係しています。

1964年に『日本百名山』が出版されると今まで知らなかった日本の魅力に気付いた人々が、登るべき100座の指標と勘違いしたことからブームは起きたといわれているようです。

 そして山の知識も経験もなく、自然への敬意も持たない観光客が百名山だけに押し寄せ、登山道が荒廃したり、生態系が荒らされたりと残念な結果をもたらし、一部の人たちは日本百名山を批判する動きもあったそうです。

現在は、マイカー規制やグリーンパトロールなど自然保護のための考え方が強まっていますが、当時はまだそういった考えは少なく

今でもかなり古びた空き缶が転がっているなど当時の面影を見ることができます。

また、1990年代にはテレビでも日本百名山を題材にした番組が多く放送され、現在に至るまで百名山ブームは拡大しています。

当の深田氏は、自分の選定が唯一妥当の選定基準ではないことも認めていますので、あくまでも登山の参考にすることが良いのかもしれません。

 

~そうは言っても素晴らしい山が多い!~

少しネガティブなことを書きましたが、やはり登山家が選んだ山々。

素晴らしい山が多く選定されているのも事実です。

ちなみに長野県は全国でも一番百名山が多く属しており、代表的な山だと北アルプスの槍ヶ岳や穂高岳、南アルプスの仙丈ケ岳や甲斐駒ヶ岳、八ヶ岳に蓼科山、霧ヶ峰、美ヶ原などなど…

私もまだ登ったことのない山がたくさんあるのでいずれはチャレンジしてみたいと思います。

これから登山を始めたいという方の入り口としてまずこの『日本百名山』を読んでみるのもアリかもしれないですね。

日本にはこんなに素晴らしい山があるんだと、きっと気づかされるはずです。

これから雪が溶け始め7月になればいよいよ登山のハイシーズンの始まりです!

皆さんはどこの山に登りたいですか?

ぜひ長野県に遊びに来てください。

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